こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『王様ランキング』第23話「王様と太陽」を鑑賞しました。
レビューではアニメ感想だけではなく、原作コミック情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今話の原作
今回アニメ化されたのは、原作コミック12巻150~155話。
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレはありません。
アニメ感想
+
原作コミックを読んで分かった情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
全23話 各話リスト
話数 | サブタイトル | 原作 |
第12話 | 戦いの足音 | 6巻 |
第13話 | 王国の乱れ | |
7巻 | ||
第14話 | 王子の帰還 | |
第15話 | 冥府騎士団 | |
8巻 | ||
第16話 | 王の威厳 | |
第17話 | 不死の呪い | 9巻 |
第18話 | 神々との争い | |
10巻 | ||
第19話 | 最後の砦 | |
第20話 | 不死身 対 無敵 | |
11巻 | ||
第21話 | 王の剣 | |
12巻 注1 | ||
第22話 | 魔神との約束 | |
第23話 | 王様と太陽 |
※ 話数:リンクは各話レビューへ
注1:22話は一部11巻の内容
今回のあらすじ
ダイダは、ミランジョと結婚すると宣言し、王位をボッジに譲る。
ボッジは王の器ではないと遠慮するも、カゲに勇気づけられ引き受ける。
新しい王の誕生に国は湧くも、気付くとそこにカゲの姿はなかった・・・
強くなりたい一心で、皆を守りたい一心で、ボッジが突き進んできたその先は──
見たことない光景と憧れの椅子。
だけど、今やボッジの夢はそこにはなく。
カゲを探して旅に出て、冒険と命を賭けた戦いで得たモノは、本当に大事なこと・・・。
ボッジの夢は──
もはや小さな椅子では収まらない?
決められたレールでは物足りない?
いや、カゲがいなけりゃ、実現しても意味がない!?
ボッジはカゲを選んだのでしょうか?
それとも・・・
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第23話「王様と太陽」
ダイダ王の懺悔と成長
ミランジョとの結婚を宣言し、これまでに犯した過ちを償うことを誓うダイダ。
全てを許すダイダ
彼女は罪を犯した。
でもそれだけの不幸が彼女にはあった。オレがその罪を、不幸も受け止める。
オレが許す!by ダイダ王『王様ランキング』TVアニメ第23話
ダイダは、ミランジョの罪も不幸も受け止め、彼女を赦す。
なぜ、ダイダはミランジョを許し、皆も反対しなかったのでしょうか?
5つの観点から、検証してみましょう。
- ミランジョの罪
- ボッス王国決定プロセス
- 四天王の思い
- ダイダはなぜ許せる?
- 罪を憎んで人を憎まず
①ミランジョの罪
まずはミランジョの罪を振り返っておきましょう。
ミランジョが今回やったのは冥府の罪人を脱獄させ、ボッス王国を滅ぼそうとした反逆罪、国家転覆です。
現実世界の法律でも国家転覆は重罪です。
王妃ヒリングの治癒魔法もあって、幸いなことに死者は出てない様子。
#少なくとも主要人物は全員無事
メタ的な言い方をすると──
最終的にミランジョを許す結末だったから、死人が出る展開にしなかったのでしょう。
オウケンの急所を外して傷付け楽しむ性癖や、王妃ヒリングの治癒は、そのために必要な要素だったと言えますね。
一つ忘れてはいけないのは、ミランジョは前王妃シーナを暗殺しています。
ただ、シーナ自身が「罪を憎んで人を憎まず」と許しており。
夫のボッスは勿論、子のボッジもミランジョを許しているように見えます。
#この辺はちとファンタジー(優しい世界)過ぎますね(笑)
ミランジョ自身も、前王妃シーナ暗殺の罪は気になっていたのでしょう。
それが、空に見えた前王妃シーナのシーンに繋がります。(詳細後述)
②決定プロセス
続いて、この国の決定プロセス。
この国は王政であり、王の決定が最優先されると思われます。
王の次に重要視されるのが7人の幹部達──
ここにいる7人で決を取り、新国王を決定します。
by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第3話
遺言で次期王にはボッジが指名されていたのに、王妃ヒリングは7人で決を取ることで覆しました。(3話 )
王不在時は、7人の幹部が国の判断を決めるシステムなのです。
王政とは言っても、この国は法治国家です。
「王不在時は7人で決める」という法律があるわけではなさそうですが、3話でサンデオ法相がいて止めなかったのは、問題ないからと判断したのだと思われます。
で、今回は──
ダイダ様が許すなら仕方ないな。
by ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第23話
そもそも、現王であるダイダが決めればそれで決定です。
その上、四天王も従いました。
仮に幹部で採決を取ったとしても、四天王が了承すれば4/7で過半数を得て了承。
王妃ヒリング一人が反対しても覆りません。
四天王が4人とも了承したのが大きいですね。
③四天王の思い
ではなぜ四天王は、ミランジョを許したのでしょうか?
ドーマスとアピスは分かります。
ドーマスは、事情を一番理解してないですが、王の決定に従うタイプですね(笑)。
アピスは、ミランジョ様命なので言わずもがな(苦笑)。
でも、ベビンとドルーシは、私は一悶着あると思ってました──
ベビンは、ボッス王からミランジョの過去を聞き、ダイダの次にミランジョのことを知っています。
だけど、ダイダを取り戻すためにミランジョ排除も選択の一つと決意してました。
そこまで決意して、ボッジ(ミランジョ)がいる場所へ来たので、ミランジョを恨んでいるのかと思ってましたが、彼女を許しました・・・。
ダイダが許すのなら仕方なし?
いや、ベビンの場合は、ダイダを取り戻せれば他は気にしない?と言ったところでしょうか(笑)。
今回の出来事で、ダイダは無事に戻ったどころか一回り大きく成長したので、ベビンは返って良かったくらいに思っているのかもしれないですね。
ただ、ドルーシは恨み骨髄では??
ミランジョはずっと王妃ヒリング暗殺を目論んでました。
自分も奇跡的に命を拾っただけ・・・。
ドルーシは、ミランジョを憎んでも憎みきれないと思うのですが・・・。
せめて、ミランジョに対して、王妃ヒリングに詫びさせる位の要求があっても良かったと思うのですが・・・。
まあ、ドルーシはヒリング様さえ無事であれば、良いと考える節がありますね(笑)。
そうです。
王妃ヒリング暗殺は実行されましたが、ヒリング自身は一切傷付けられてないのです。
ドルーシにとっては、王妃ヒリングが無傷だったことが大きいのでしょうね。
こうして考えていくと、四天王が了承したのも一応筋が通っています。
そもそも四天王は王に従います。
序盤で、アピスがダイダ王に反抗していたのは、ボッス王遺言に従いボッジを王にしたかったから。
ダイダを気絶させた時は、ボッス王を復活させられるとミランジョから聞いたから。
21話で、四天王がボッス王に反対したのは、ボッスを王と認めてないから。
一見、四天王は、王に刃向かっているように見えますが、その時その時、自身が王と信じる者に付き従っているのです。
ボッス王が完全に天に召され、従う王はダイダ、そして今回の功労者ボッジ第一王子。
二人がミランジョを許すと言えば、四天王は逆らえないのです。
と言うか・・・そもそもダイダがミランジョを許したこと自体が意外なのです。
④ダイダはなぜ許せる?
ダイダは、父ボッスに記憶を見せられ、ミランジョの不幸も、犯した罪も知ってます。
ヒリングを娶り、子を産ませたのは、ボッスの命を永らえさせるため。
ミランジョにとってダイダは、ボッスの器でしかなかった。
人どころか道具扱いだったのです。
その事実を知っても尚、ミランジョを許した(愛した)。
思い返せば、ダイダは暗闇に閉じ込められ、魔法の鏡を殺すと考えていた時期もありました──
あいつだ!
あいつが全部・・・絶対許さん!
殺してやる、殺してやるぞ、鏡!by ダイダ『王様ランキング』TVアニメ第9話
そんなダイダがミランジョを許したのです。
嫌い嫌いも好きのうち?
怒り狂っていたダイダは、少女ミランジョと接し最初は同情、時間と共に彼女を幸せにしたいと思っていく。
こうして文字にしていくと分かりますが・・・。
ダイダの同情から愛情に変化していく流れは、ボッスとミランジョの関係と同じですね。
親子だからか(笑)。
暗闇に放り込まれたときの怒りは時間と共に収まり、そんな折、魔法の鏡がミランジョだと知り、幼き頃から抱いていた恋心を思い出す。
などと考えていくと──
暗闇でダイダに少女ミランジョを見せたのもボッスが仕込んだのかもしれないですね。
いずれ見るだろう、ボッスとミランジョの記憶の前に、悲劇に遭ったミランジョを知っておいてもらうために・・・。
ただこれだけだと、単にミランジョを好きになったから許しただけ・・・。
ではないですよね。
ダイダがミランジョを許した理由は、もう一つ、ダイダ自身の成長です。
四天王も評するように、ダイダはプライドの塊。
プライドを傷付けられるとすぐに逆上。
#この辺は母親似か(笑)
そんな性格を、魔法の鏡に上手くくすぐられ天狗になってまともな判断ができなかった・・・。
魔法の鏡が言うことを信じ、魔法の鏡に傾倒したのはダイダ自身です。
アピス殺害、ボッジ暗殺を指示したのは、ダイダです。
魔法の鏡の誘いに乗り、秘薬に頼る決断をしたのはダイダです。
#最後の最後に断りましたが時既に遅し
ミランジョが直接手を下してないから、彼女は悪くないと言いたいのではありません。
最終判断をしたのはダイダです。
ダイダは、暗殺指示を止めることもできたし、ミランジョが何を企んでいるのか分からないまでも「何か良からぬ事を企んでる」ことに気付くことはできたはず。
ミランジョの一番近くにいて、彼女の歪んだ思想に気付くことができなかった。
企みを見抜けなかったどころか、まんまとダイダ自身が利用されてしまった。
ミランジョの計画がここまで上手くいったのは、上の者であるダイダにも責任があるのではないでしょうか?
ミランジョの正体を見破ることができなかった自分自身にも、責任がある。
そのことにダイダは気付いた。
ミランジョだけに責任を問うわけにはいかない。
逆にミランジョを許し、自身も罪を被り、合わせてこれまでの行いを反省しようとしているのではないでしょうか。
プライドの塊だったダイダが自分の罪を認める。
一回り大きく成長したダイダを見て、ボッジは王のあるべき姿を重ねたのでしょう。
⑤罪を憎んで人を憎まず
それでも、ミランジョを許せないですか?
実は、私も許せないです(笑)。
死人が出なかったのは、王妃ヒリングの頑張りもあったし、運が良かっただけ。
そもそも死人が出なかったら罪に問われないわけではありません。
ケガだって犯罪、資材を壊したり、恐怖を与えたことも罪です。
大体、首謀者がミランジョではなく、いけ好かないおっさんだったら?
・・・絶対許されなかったでしょう(苦笑)。
少なくともダイダと結婚はしない! (←当たり前!)
罪を犯した人を裁かなければ、国民に示しがつきません。
もう一度罪を重ねたときは、今回の判断が問われます。
それでも許したのはなぜか?
それは、ミランジョが今回騒動を起こした原因にあるのではないでしょうか?
ミランジョがダイダを器にしたのは、ボッスに生きて欲しいから。
ミランジョが王妃ヒリングを暗殺しようとしたのは、ボッスと二人でいたいから。
ミランジョがボッス王国を滅ぼそうとしたのは、ボッスのしがらみをなくし、二人で旅に出たいから。
全てボッスと一緒に過ごすことが目的。
そうです。
ミランジョは恨みや憎しみで、今回の犯罪を犯したのではないのです。
恨みや憎しみで罪を犯したのなら、その恨み憎しみを取り除かなければ、繰り返さる可能性があります。
でも、ミランジョの犯罪の目的はボッス様。
そのボッス様はもういない。
ボッス様がいないのであれば王妃ヒリングを殺す必要もなく、しがらみである国を滅ぼす理由もない。
そして、ボッスに向けられた愛情はダイダに行く(予定)。
ダイダは、ミランジョを愛しているからボッスの時のようにはならない。
つまり、ダイダや皆がミランジョを許した一番大きな理由は──
ミランジョは再び罪を重ねることはない、と判断されたからではないでしょうか。
逆に言うと、このように「ミランジョは誰も恨んでない、憎んでない」「ボッスと二人で幸せになりたい」という理由で国を大混乱にしたから、終盤までミランジョの意図が全く読めない展開だったのです。
王妃ヒリングがドルーシと!?
オレが必ず幸せにする。
お前がたくさん笑顔になれるように。by ダイダ王『王様ランキング』TVアニメ第23話
ダイダがミランジョにかける言葉に、心を動かされる母ヒリング。
ずっと傍らにいるドルーシの逞しい腕を取る・・・。
っと、皆さんこのシーン気付きましたか?
と言うのは、アニメは「ソッと手を取る」感じでしたが、原作はもっと大胆です。
ダイダは自分に酷いことをしたミランジョを許すだけでなく、結婚相手に選んだ。
ダイダは、罪も身分も関係なく、本当に大切な人を見つけ、自分の心に素直に行動したのです。
母ヒリングはそのことに心を打たれ、自分も自分の心に素直に従う。
その相手が、ドルーシ。
ドルーシは王の命令があったとは言え、命を賭けて王妃ヒリングを守ってきました。
王妃ヒリングにとっては頼りになったどころではないでしょう。
以前からこの二人怪しいと思ってました(笑)。
王妃ヒリング暗殺で魔獣が放たれ、ドルーシがボロボロになったのを助けた時、あれ・・・もしや?と思い。
決定打は、城前の戦いでドルーシが王妃ヒリングを逃がしたいのに逃げなかったこと。
逃げずに残ってドルーシを治癒──
パッワーー!
by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第14話
涙を浮かべながら、治癒する王妃ヒリングに、ドルーシを想う気持ちが表れてました。
とは言え、夫のある身(あれ?未亡人か(笑))で、今一番大切なのはダイダのこと。
だから、ドルーシに恋愛感情なんて・・・と思っていたので王妃ヒリングの「優しさ」だと解釈してました。(14話 )
見返せる方は14話冒頭を再度ご覧下さい。
王妃ヒリングの想いが確認できますよ♪
さすが、最終回。
色んなカップルが誕生です(爆)。
ダイダはミランジョと。
王妃ヒリングはドルーシと。
アピスはミランジョが救われたことに喜び。
ドーマスにはホクロが(笑)。
ベビンは・・・ヘビがいれば大丈夫そう(苦笑)。
そして、ボッジには・・・。
各々が大切な人のために行動するのが主題の本作。
王妃ヒリングは、大切な人に対しての気持ちを素直に認めることができるようになったからこそ、ラストのセリフがサラッと出てきたのです。
ミランジョは断るつもりだった?
ミランジョも、心を改め、ダイダに努力すると誓います──
私、これからはたくさんの人達を幸せにするために努力します。
by ミランジョ『王様ランキング』TVアニメ第23話
と、ダイダのプロポーズと許しに応えてますが・・・
アニメ鑑賞後、原作を読んで気付いたのですが・・・
ミランジョは断るつもりだったのでないかと思い直しました。
原作のミランジョは、ダイダが「オレが許す」と言った時、ミランジョは顔面蒼白です。
まるで「自分は取り返しのつかないことをしてしまった。許されるべきではない」と言わんばかりの・・・。
思い詰めた表情で顔を上げると、空にボッス、前王妃シーナ、ミランジョ母が見えた・・・。
私は前々項で、ミランジョが犯した罪で前王妃シーナ暗殺だけは許されないと書きました。
ミランジョも同じように思っておりダイダの申し出を断ろうとしたが、ここで前王妃シーナの姿を見、許してもらったと解釈したのではないでしょうか。
だからミランジョは心変わり。
ダイダの申し出を受け、これからは(ミランジョ母が願っていた)沢山の人を幸せにすると宣言したのではないでしょうか。
深読みしすぎですかね(苦笑)。
そう考えてしまうほど、原作のミランジョの表情は切実でした。
ぜひ、原作でご確認下さい。
ただ私は、空に見える3人のシーンには不満があります!
前王妃シーナとミランジョ母が握手するのはいいです。
実子ではないですが、子同士が結婚し、親族になるのですから(笑)。
気になるのは、シーナとボッス。
シーナが殺されたのも、国が混乱したのも、ボッジが苦しめられたのも、ミランジョは勿論ですがボッスにも責任があります。
そもそもボッスは、前王妃シーナよりもミランジョ、王妃ヒリングよりもミランジョを選んでいるのです。
ボッスが悪気もなくシーナの前に立っているのが信じられない・・・。
せめて、シーナがボッスを(笑いながらでもいいので)小突く位の描写はあったよかったのかな、と。
シーナが不憫で・・・。
頭を下げるダイダ
すまなかった。
オレのくだらないプライドのために、皆に大きな迷惑をかけてしまった。
償いをさせてくれ。by ダイダ王『王様ランキング』TVアニメ第23話
このシーンは、原作と大きく変えてきました。
アニメは、部下全員に頭を下げますが──
原作では、ダイダが謝るのはアピスに対してです。
そして、セリフもアニメオリジナルが追加されました──
「オレのくだらないプライドのために、皆に大きな迷惑をかけてしまった」
大きな迷惑とは、先にも述べたダイダの罪ですね。
- ベビンに命じたアピス暗殺指示
- ドーマスへのボッジ暗殺指示
- 強くなるために、魔法の鏡の提案でボッスの力(復活の秘薬)を望んだ
ダイダが直接的な迷惑をかけたのが、暗殺対象となったアピスとボッジ。
兄ボッジには後で謝るので、先にアピスに謝ったのです。
原作では、ダイダがアピスに対して謝ったので、アピスは──
ならば──
ボッジ様に王位を譲って頂きたい。by アピス『王様ランキング』TVアニメ第23話
と言ったのです。
ミランジョを崇拝する余り、ここ最近、優柔不断の軟弱男として描かれてきたアピス。
でも、本来アピスはずっとボッジ推し。
というか、ボッス王の指示に従ってました。
ボッス王に従順だっただけに、ボッス王を復活させようとするミランジョに従ってしまったのです。
そのボッスは完全にいなくなり。
ミランジョ様を心配する必要はなくなった。
そこで、アピスは本来の目的を取り戻したのです。
ボッジ王誕生
ダイダは、ボッジに王位を譲り、ここに新たな王が誕生する。
文官
ソリー宰相にサンデオ法相。
一体、今までどちらに?by 四天王『王様ランキング』TVアニメ第23話
ダイダが王になってから出番が少なくなり、ボッス王が復活すると全く姿が見えなかった二人。
ずっと二人は隠れていたということですね(笑)。
アニメではカットされてますが、原作では二人はこう応えています──
私たちは文官なので・・・
※アニメでは全文カット
by サンデオ法相『王様ランキング』コミック12巻
文官なので、戦いはからっきし。
この騒動の最中、二人ともずっと閉じこもっていたわけですね。
特にサンデオ法相については、ボッジを推したことにより、ダイダに消されるかもしれない。
だから、ソリー宰相は自分の部屋に隠れていれば良いだけでしたが、サンデオ法相は、窯の中にまで入って隠れなければならなかったのです。
新王誕生も・・・
そうだ!胴上げだ!
by ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第23話
思わず逃げるボッジ(笑)。
ボッジはなぜ逃げたのでしょうか?
はっきりとは描かれてませんが、「胴上げだ!」と掛け声があった時、ボッジはドーマスを見てなかったので何をされるのか分からなかったのではないでしょうか。
ボッジは読唇術ができますが、唇の動きが見えなければ読み取れません。
死角から声をかけられれば、何を言ってるか分からないどころか、声を発していることすら気付きません。
あれだけ大きな声で言われても、ボッジには無音。
ボッジには「新しい王の誕生を祝う」と言われた後に、突如つかまれそうになったのです。
新しい王の誕生を祝う=胴上げは結びつかないですしね(苦笑)。
もしくは「胴上げ」を読み取れたとしても、胴上げが何をするのか分からなかったのかも。
まあ、胴上げするからと言ってあんな勢いで捕まえようとしてはダメですね(笑)。
このままボッジを誰が捕まえることができるか鬼ごっこをやってもらっても良かったのですが(笑)。
ただ、サラッと描かれるカゲとの関係が良いですね。
四天王が指一本触れることもできないボッジ王。
が、カゲはあっさりボッジに触れる。
ボッジが本心から心を許しているのは、カゲだけであって。
それが皆に体を預けたこの瞬間、ようやく皆にも心を開いたように感じました。
と同時に、カゲの役目が終わったと、カゲ自身も感じたわけですね。
ボッジは一人でも十分強く、プラスして身の回りの世話ができるカゲがいたおかげで国外でも生きてこられた。
でも、王となり四天王や文官らが付き、ボッジはもっと高みに行ける。
カゲと二人でいた頃とは、まるで景色が変わってくるのです。
そう、胴上げで高く空へ舞い上がり、一望した景色と同じように──
よいっしょ!
by ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第23話
ボッジ王の誕生に、胴上げで祝う部下達。
原作では、冥府の人間であるデスパー師匠と隊長は胴上げには加わりません。
二人が胴上げに加わるのはアニメオリジナル。
国に関係なく、ボッジを祝うのが良いですね。
ボッジ視点で描かれる、自らに注がれた皆の笑顔──
そこにはやはりデスパー師匠の顔がないと!
嬉しいアニオリです。
ちなみに、城壁より高く上がるのは原作通りです。
まあ、ボッジは軽いですからね。(そこが問題ではない!?)
原作でも、海まで見える光景にボッジは涙を浮かべ──
更に、落ちて皆に受け止められ目を大きく見開き興奮しています。
「ムフッ」って感じですね(笑)。
いつも一人だったボッジ・・・。
人に体を預け、放り投げてもらう感覚自体を楽しんでいるいる様子ですね。
アニメでも二度目に胴上げされた瞬間、ボッジの顔が興奮状態になってますよ♪
もう一度見れる方はぜひご確認を!
アニメで確認できないよ、という方はぜひ原作をご覧下さい。
ボッジがいい表情してますよ!
ミランジョも胴上げ!?
さあ!王を玉座へ!
by ダイダ『王様ランキング』TVアニメ第23話
皆がボッジを胴上げする中、ダイダは、ミランジョをお姫様抱っこ♪
そのまま、ボッジに合わせて、片手で胴上げ・・・。
あれ?
ミランジョはダイダより背が高いです。
まあ、細身の女性ですし、ダイダも鍛えているので、抱き上げるのは問題ないでしょう・・・。
でも、片手で軽々と扱うとなると・・・
ミランジョがダイダに飲ませた秘薬。
ボッスをダイダの体へ蘇らせる薬だと思ってました・・・。
あとはボッス様の死体から力を手に入れるだけです。
ダイダ様は若く可能性は無限大ですが、ボッス様の力は最強なのです。by 魔法の鏡『王様ランキング』TVアニメ第4話
でも、ここでのミランジョを軽々持ち上げる力。
もしかすると、ボッスの魂が抜けても、ボッスの力はダイダに残ってる!?
あの強大な力と、頑丈な体は、ダイダに受け継がれた!?
ミランジョが言う、ボッスの力を手に入れる秘薬は間違いではなかったと言うことか・・・。
うーん、早く続き(2期)を見たいですね!
就く者、去る者
ボッジが次期王に就任し、ボッジの元を去るカゲ。
なぜカゲは去ったのでしょうか。
もうボッジのそばには、オレみたいな悪党がいちゃダメだ。
ボッジにオレはもう必要ない。こんな場所、オレの性に合わねえしな。
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
カゲは、暗殺家業に身を落としてきた影の一族。
一人になってからも盗みで生き延びてきた。
表舞台では生きられない、正に”影”の一族。
世間一般の評判が悪いカゲが、王になったボッジの傍にいては迷惑をかけてしまう。
そもそも王になったのだから友達なんて必要ない。
カゲはそんなことを考えたのでしょうか?・・・違いますね。
ボッジにオレは必要ない?
何言ってんだよ・・・本当はオレにボッジが必要なんだ・・・でも・・・もう・・・弱音吐くな!
オレはまた人知れず影に生きるだけさ。by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
「ボッジ王の傍に悪党が一緒にいてはいけない」というのはカゲの方便、強がりです。
本当は、カゲ自身、自分にとってボッジが必要なことが分かってます。
カゲはボッジと一緒にいたいのです。
それでも離れなければならない。
なぜか?
実は、原作には、カゲのセリフはもう少しあります──
本当はオレにボッジが必要なんだ・・・でも・・・もう・・・
優秀な人が周りにいるから・・・みじめになりたくないから・・・
なんで・・・こんなふうに・・・ぐわっ、弱音吐くなオレ。
オレはまた人知れず影に生きるだけさ。※太字部分はアニメではカット
by カゲ『王様ランキング』コミック12巻
カゲは、王の側近には適さない、自分を見限っていたのです。
カゲ母は王室に仕えたことがあるかもしれません、カゲは王室に仕えたことはありません。
なので、全く王室のことは分かりません。
王国に戻ったボッジに、自分が役に立つ役割があると考えもできない。
ましてや王に仕える人は優秀(とカゲは思っている)。
そんな優秀な人と比べられると惨めになるから、カゲはボッジの元を去ったのです。
カゲは強がっていますが、自分に自信がないのです。
実際には、カゲはボッジの言葉を伝える重要な役割を担うことができます。
皆が話している内容は、ボッジは読唇術で理解できます。
でも、ボッジが話す言葉は、手話でないと分からない。
対話する人は手話を修得するか、手話ができる人の通訳者が必要なのです。
ならば、カゲが通訳をすれば・・・。
何せカゲは、ボッジが手話をしなくても言葉が分かるのです。
王に手話をさせる必要もなくなるので、唯一無二の存在になれると思うのですが・・・。
まあ、仮にカゲにそのような役目をさせたとしても。
王様の言葉を伝えるのが影の一族となると、悪い評判が先に立ってしまう世界なのでしょう。
ボッジが王となり、その時カゲが傍らに並ぶには、カゲ自身の評価を世間に高める必要があるのです。
アニメは今話で終了ですが、原作はまだ連載中。
今後は、そんな展開になっていくのでしょうか?
王になると決断したボッジ
王冠を被るために、カゲが作ってくれた小さな王冠を外したときに、カゲの姿が見えないことに気付くボッジ。
カゲ様は、ボッジ様の元を自ら去ったのではないだろうか?
by ドーマス『王様ランキング』TVアニメ第23話
ボッジが唇の動きで言葉が分かることをすっかり忘れて、ついボッジの前で本音を漏らすドーマス(笑)。
相変わらず脳筋ポジションですが、ボッジにとって、この言葉が背を押す形になっています。
カゲを探しに城の外まで探しに行く、ボッジ──
原作では城の外まで行かず、ボッジは立ち止まります。
ドーマスの予想が真実かどうかは分からない。
が、思い当たる節はある。
お前は、立派な王様になるよ。
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
ボッジは王になるのを目指していたから、強くなりたかった。
カゲだけは、最初からずっとボッジを応援してくれた。
王になる目的は叶った。
次は、カゲが断言してくれた”立派な”王に成らなくては。
そのためには、いつまでもカゲを追い、カゲに頼っていてはいけない・・・。
カゲの言葉を思い出し──いいえ、カゲとの約束を思い出し、立派な王になるために、カゲを探すのを思いとどまったのです。
ボッジは決断──
そこで、カゲからもらった小さな王冠を取り、真の王冠に被りなおしたのではないでしょうか。
物語が始まった当初は、誰もボッジのことを理解してくれない、まさに”一人ぼっち”。
それがカゲという友を得て、一人ぼっちではなくなりました。
今話で王となり、全く一人ぼっちではなくなったはずなのですが・・・。
かえって孤独に見えるのは気のせいでしょうか。
ボッジはダイダが王となり、カゲを探す旅に出ました。
カゲと再会し、デスパー師匠の弟子入りし、ボッジは大きく成長。
ボッス王国を守る過程も、ボッス王国の皆というより、デスパー師匠と隊長との連携の方が割合が大きく、そしていつも傍にいたのはカゲ。
ボッジの成長と国を取り戻す過程で、ボッジは他国の人達と関わりが強くなりました。
ボッジが王位を弟ダイダへ譲るのは、既に既定路線だったのかもしれないですね。
キングボ
キングボが冥府騎士団に襲いかかり、オウケンを復活させる。
没落せし王族キングボ
もう大丈夫だ、ありがとうよ。
by キングボ『王様ランキング』TVアニメ第23話
やはり生きていた王族キングボ!
原作では、ボッスがオウケンを倒した直後に、キングボが無事だったことだけ描かれます。
またセリフはもう一言──
もう大丈夫だ、ありがとうよ。
この恩はいずれ。※太字部分はアニメではカット
by キングボ『王様ランキング』コミック11巻
オウケンの最初の犠牲者となったキングボ。(12話 )
ゾックに投げ捨てられた後、ベビンのヘビが埋葬してましたが、キングボの指が一瞬動いていました。
上記セリフから、ヘビがキングボを治療したのでしょう。
──この恩はいずれ
キングボがヘビに恩を返す時があるのでしょうか?
楽しみですね♪
それと重要なのは──
キングボは、ボッスとオウケンの戦いを見ていたということ。
その後、オウケンに復讐するやり方を考えて実行に移したのでしょう。
大岩を切り、オウケンを解放。
オウケンが完全復活する前に、首を切り落とし、遠くへ投げる。
取り戻そうとする首に伸びる血?を断ち切り、首は遙か遠くの湖へ。
そこへ巨大ナマズが!?
借りは返したぞ!
by キングボ『王様ランキング』TVアニメ第23話
キングボやりますね!
オウケンが体のパーツを取り戻せる距離には、制限があったのです。
でも、オウケンは頭を求め這いずっていくので、方向は分かりそうです・・・。
首がなくなった状態でもオウケンは死なないですからね(笑)。
いっそのこと、この手を使って、頭を冥府の牢屋へ入れておけば、勝手に牢屋へ戻ってくれるのでは(笑)。
まあ、まずは首を探すのが先ですが(苦笑)。
ボッジとカゲ
ボッジはカゲを追い、旅に出る。
なぜカゲがいる場所が分かったのか?
ああっ・・・
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
カゲは自ら去ったので、行き先の手がかりを残していません。
なぜボッジはカゲをいち早く見つけられたのでしょうか?
ボッジがカゲと再会した直後に、ベビンとヘビ達が描かれてます。
ということは、その前にカゲの前に現れたヘビが、カゲの居場所をベビンに報告していたということですね。
ベビンが、カゲの居場所を調査していたのは──
裏返すと、ベビンはカゲに感謝しており、ボッジにとってカゲは大切な存在だと思っていたということ。
ボッジとカゲは、お互い大切な存在。
でも今回は──
カゲは自分の意思で、ボッジの元を去りました。
ボッジも自分の意思で、カゲをそれ以上探さなかった。
ベビンは、二人の意思を尊重して、それ以上は踏み込まない。
だけど、求められたときにはすぐに取り持ってあげられるよう、カゲの居場所を把握していたのです。
ベビンは、本当に心優しく、そして優秀な人ですね。
たとえ王でも母は母
カゲでしたっけ?
あの子はあなたを輝かせる太陽に見えたわ。そして、あの子はあなたのお守り。
お守りと言うのはね「守ってもらうもの」であると同時に「守ってあげるもの」なの──
by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第23話
『王様ランキング』きっての成長株、王妃ヒリング様。
思えば、ミランジョにボッス王復活のための器を作るために用意された女。
登場当初はヒステリック、城に連れられてきた時は気だるげ。
徐々に見え隠れする優しさに、実は不器用なだけだと明らかに・・・。
ボッス王が成仏し、そしてデスパー師匠が離れた後。
ボッジに指南できる者はいない。
臆せず進言できるのは王妃ヒリングのみ!
例え相手が王であっても、自分の子供はいつまで経っても子供。
愛情を持って接することができるのは母親ならでは。
王位を捨てるような意見なんて、王妃にしか言えない。
ボッジも大きく成長したが、王妃ヒリングも一連の出来事で大きく変化。
ボッジが初めて旅に出たときには危険だからと許可せず。
やっとのことで許すも、二人の護衛を付け、行き先限定。
ボッジはもう誰かに守られるべき子供ではない。
自ら大事なことを選択できる王たる器を持った原石。
大事なことを一番に考える──。
夫亡き後、二人の子供の前では、まだしばらくは道示すべき立場でなければ──
ヒリングもまた本当に”王妃”に、そして子離れしたのです。
私も昔、お師匠様に教えてもらったの。
by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第23話
アニメではカットされていますが、王妃ヒリングは元僧侶。
だから治癒魔法を使えるのか、治癒魔法を使えるから僧侶になったかは不明ですが(笑)。
昔師匠に教えてもらったというのならば、僧侶時代の師匠のことでしょう。
本作のテーマ
本作ではいくつものテーマが盛り込まれてました「強さ故の責任」「弱さ故の過ち」「人の業」等々。
最後の最後、ヒリング様が一番キモとなるテーマを語ってくれました──
王様はこの国に暮らす皆を幸せにする、とっても大事な仕事なの。
でもね・・・。
あなたが、あなたにとって本当に大事なことを見つけたのなら、我慢することなんてないのよ。自分が輝ける居場所を必死で探して、そこで頑張りなさい。
by 王妃ヒリング『王様ランキング』TVアニメ第23話
本作では、その人にとって大事なことは何か?大事なことのためにどう行動するのか?がテーマとして描かれてきました。
人は大事なことがあっても、なかなかそれを大切にすることを忘れてしまいます。
大切なこと以外を選んだり、他のことを優先したり・・・。
『王様ランキング』で描かれる登場人物は、それぞれに大事なことがあり、あるいは見つけていきます。
そして大事なことに対して真っ直ぐ突き進んでいく。
それは時に、立場や他人への迷惑など関係なく(苦笑)。
(私を含め)そんな選択しないでしょ、という箇所がいくつかありますが・・・。
頭が良いとか悪いとかではなく、価値観(優先順位)の違いですね。
本当に大事なことを見つけたのなら、どうするのか?
それは、たとえ立場のある王であっても同様。
いや、それどころか、大切な人のためには国さえ動かす!?
ボッスは、子ボッジのために国を作り。
そして、ミランジョのために国を壊しても良いと判断した。
あのデスハー王でさえ、国に危険が及ぶと分かっていながら弟オウケンのために1位を受け入れる。
自分にとって何が大事なのか考えに考え。
大事なことだと判断したら、誰に何と言われようと突き進む!
『王様ランキング』は、清々しいほど自分の気持ちに素直な人達の物語だったのです。
ボッジの旅は続く!
王様はどうしたんだよ?
ダイダに王位を譲った!?
バカかお前は!by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
王位を譲られたダイダは怒っていると思いますよ(笑)。
なぜなら、ミランジョと二人でラブラブな生活をするつもりで兄に王位を譲って隠居生活が、忙しい王に逆戻り!(爆)
ボッジ王国は三日天下!?
幼き頃、母シーナと交わした約束──
大丈夫よ、あなたは強い子。
たくさんの嫌なことを乗り越えていける。
そして、世界一立派な王様にならなきゃね、約束。by 前王妃シーナ『王様ランキング』TVアニメ第1話
亡き母との約束(1話 )守り、やっと王様に。
だけど、そこには充足感はなかった。
強くなりたい一心で鍛錬かさね、皆を助けたい一心で命を賭して戦った。
周囲からも認められ、ボッジ王就任に国民も喜んでいる。
だけどボッジには満足感はなく。
心はカゲのことばかり。
友と一緒いる間に、国のために戦っている間に、自分にとって本当に大事なことを見つけてしまった。
では、王ではなく、自由な旅がしたいのか?
王様になるより、カゲと一緒にいたい!?
いや、そんな単純な話ではありません──
お前のオヤジみたいに自分で国を作るだあ?
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
とんでもないことを、迷いもなく言うボッジ。
今までにないボッジの強気に、たじろぐカゲ(笑)。
原作ではアニメほど言い切ってません。
「王様には自分の力でなる」と言っているだけ。
国を作るとまでは言ってないのです。
でも、アニメでよりボッジの考えが鮮明に。
ボッジはボッス王国の王では不満なのか?
自分で国を作らなくては満足できないのか?
それとも単にカゲと一緒にいるための方便でしょうか?
半分半分と言うか、色んな感情が入り交じっているのではないでしょうか。
父から譲り受けた椅子に座るのも悪くはないが、物足りなく感じた?
はたまた、カゲを受け入れるのに相応しい国を作りたいと思った?
ボッジは王様に強い憧れを持っています。
デスハー王や、弟ダイダを見る目は、半分憧れもありましたね。
ボッジは他の王を見て、自分はまだまだだと思っていた。
自分はもっと成長しなくては、と思うと同時に、単に王になるのではなく、自分の国を興したいと思うようになったのではないでしょうか。
そこには、カゲのような影の一族が虐げられることない、優しい国を作りたい。
#ボッジ自身、障害を持っているのですから
王になる夢を諦めたわけではなく、前王妃シーナとの約束を破ったわけでもない。
ボッジの夢は、もっと大きなものになったのです。
大きな夢を叶えるには、自分はもっと成長しなくては。
そのためには太陽であり、お守りであるカゲが自分には必要だと思ったのではないでしょうか。
うっひょ~~っ
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第23話
二人の旅が始まり、ボッジは一からスタートです。
後半クールのエンディングは、この後の二人の旅だったのです──。
確かに、ボッジにとっては一番楽しい時間なのかも。
おわりに 『王様ランキング』総評
毎週、各話レビューを書き続けた半年間。
これが最後だと思うと寂しくて、思いの丈を書いておこうと思ったら超長文になりました。
#ザッと1万7000文字超 (勿論、王ランレビュー中、最長です)
#これでも自重してます…書きたいこと全て書いているわけではありません!
文字数に制限ないのは、ブログの良いところ。
ダラダラと書いてしまうのは、私の悪いところ。
ここまで読まれている方は、きっと『王様ランキング』が終わるのが寂しいと思っている方々。
きっと『王様ランキング』の世界にもう少し浸っていたいだろうと思い、書き連ねました。
カワイイ作風でありながら予想外の展開に、グッと来るセリフ。
様々な愛情表現に、想いの形。
考えてみれば原作最新12巻が刊行されたのは21年12月。
マンガハックでの連載は21年4月だったにしろ、よくぞ23話まで1話も延期せずアニメ化して下さいました。
それも高いクオリティで!
原作者とアニメ制作に関わった方々に、本当に感謝感謝です。
いや〜〜半年間楽しませてもらいました。
以上、TVアニメ『王様ランキング』第23話の感想&考察レビューでした。
超長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
毎週末『王様ランキング』のレビューを書いていたので、しばらくロスになるでしょう・・・。
が、作品を純粋に楽しみたかったので我慢していた、原作者十日草輔先生のエッセイを読んでロスを和らげたいと思ってます。
本作にかかわってくるようなネタがあれば、ブログへ追記しますね。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!
TVアニメ『王様ランキング』レビューにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
ではでは。
結局、ボッジは何歳なのでしょう?
ダイダも年の差何歳婚!?(笑)
今週の感想ツイート
#王様ランキング 23話
— 時文@ここアニ(ブログテーマ移行中) (@toki23_a) March 26, 2022
強くなりたい一心で
皆を守りたい一心で
突き進んだその先は…
見たことのない光景と憧れの椅子✨
だけど今やボッジの夢はそこにはなく
冒険と戦いで見つけた本当に大事な事
夢は小さな椅子では納まらない
いや君がいなけりゃ意味がない
二人に祝福あれ
二期に望みあれ