こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『王様ランキング』第10話「王子の剣」を鑑賞しました。
本レビューではアニメ感想だけではなく、原作コミック情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今話の原作
今回、アニメ化されたのは、コミック──
- 4巻44話中盤~49話中盤
- 5巻66話中盤~67話中盤 (ミツマタエピソード)
アニメは、ボッジの免許皆伝後を飛ばし、ダイダ側のエピソード(4・5巻)を先に。
今話で4巻に戻り、ようやくボッジ側の免許皆伝後が描かれました♪
今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)
本レビューの方針
本レビューは、次話以降のネタバレはありません。
アニメ感想
+
原作コミックを読んで分かった情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください。
全23話 各話リスト
話数 | サブタイトル | 原作 |
第1話 | 裸の王子 | 1巻 |
第2話 | 王子とカゲ | |
第3話 | 新しい国王 | |
2巻 | ||
第4話 | 初めての旅 | |
第5話 | からみあう陰謀 | |
3・4巻 | ||
第6話 | 冥府の王 | |
第7話 | 王子の弟子入り | |
第8話 | 夢のいけにえ | |
第9話 | 王妃と盾 | 5巻 |
第10話 | 王子の剣 | 4巻 |
第11話 | 兄と弟 | 4・5・6巻 |
※ 話数:リンクは各話レビューへ
今回のあらすじ
ボッジのデスパー奥義免許皆伝を祝い酒場に行く三人。
そこへ、暴れん坊・アバン三兄弟がやってきて絡まれてしまう・・・
ボッジが手に入れたのは、筋力がなくともできる技。
求められたのは、針穴に糸を通すような正確さ。
それは、相手を倒すことより難しい。
弛まぬ努力で会得した、よける技術とスピード。
類い希なる才能と実力が、新たに武器を得て花開く。
危険な技を授けるには、正しい心と人を信じる勇気が必須。
ボッジは、既に備えていた。
見抜いたデスパー師匠恐るべし。
目指すは祖国への凱旋か。
相手は魔物かミランジョかボッス王か・・・
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第10話「王子の剣」
ボッジの武器
デスパー奥義を免許皆伝したボッジ。
だが、ボッジの武器を見てカゲは不審がる・・・
原) デスパー奥義免許皆伝
デスパー奥義、免許皆伝です!
by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第8話
非力だったボッジは、ただ単に強くなっただけでなく免許皆伝!?
それに、この僅かな期間で修得したのか!?
原作によると、ボッジの修行は3ヶ月にも及んでます。
ボッジ君。
あなたの成長には目を見張るものがありますよ。※アニメでは全文カット
by デスパー『王様ランキング』コミック4巻
原作では、デスパーはボッジの成長に感心しています。
ボッジの表情は自信に溢れており、それだけ努力してきた自覚があるのでしょう。
原作では、カゲがボッジの自信に溢れた顔を見て、どれくらい強くなったのか見せて欲しいとリクエストします。
しかし、デスパーは──
まだダメです!
お披露目には早すぎます!── 以降、心情描写 ──
見せると言っても、あれは見せたくないなあ。
そういえば実戦してない・・・
大丈夫ですかね・・・※アニメでは全文カット
by デスパー『王様ランキング』コミック4巻
デスパーはカゲにすら見せるのをためらいます。
このセリフと原作に描かれた背景から推測すると──
修行内容は、人形を相手にしていたと推測できます。
素早い動きは、元々ボッジが持っていた技術。
動く対象物の正確な場所を見極めるのも、ボッジの目の良さから。
つまり、ボッジの修行は──
武器を自分の体のように使いこなす練習と、どこを突けば効果があるのかを知識として蓄え、それを人形相手に試してきた。
人間相手に試したことがないので、デスパーは実戦で使えるか不安になったのでしょう。
そこで、暴れん坊・アバン三兄弟に頼むことにしたのです。
カゲとデスパーとのやりとり。
その二人のやりとりに感情豊かに反応するボッジ。
この辺の3人のやりとりは楽しいので、ぜひ原作をご覧下さい。
ボッジが剣を振り回した!?
ボッジ、それ剣じゃないか!
でも、なかなかの大きさだぞ。
本当にボッジがこれを?by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第10話
剣を振り回すボッジを見て、感動するカゲ・・・
皆さん、覚えてますでしょうか?
カゲは知ってます──
ボッジは、子供用のショートソードですら持ち上げられなかった。(2話 )
にもかかわらず、ボッジは剣を持ち上げただけでなく振り回したのです。
カゲは驚き感動した。
やっとボッジが人並みに剣を扱えるようになったのだと・・・
なのに、鞘が取れると現れたのは剣ではなく針!?
感動させられただけに、肩透かしを食らいカゲはあれほど怒ったのです。
フルーレのような針剣
なっ何だよそれっ。
インチキだっ!こんなウソまでついて強くなったとだまくらかそうなんて!
最低だ!by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第10話
剣だと思って感動したカゲは、針のような武器を見て、激怒します(苦笑)。
針のように細い剣身の剣。
デスパー曰く「針剣(はりけん)」。
ボッジが非力なので重い剣は持てない・・・だけでなく、神経を突くから針のような針剣が適しているのです。
針剣は、実際の武器で近いのは、フェンシングで使うフルーレだと思われます。
「フルーレ」
フルーレはレイピアを軽量化した剣。
レイピアの刃部分を落とすことで軽量化し、突きに特化した武器。
中世時代スモールソードの練習用として使われていて、現代ではフェンシング競技で使われています。
フェンシグでは、フルーレ以外にも、エペ、サーブルの3種類の剣を使う競技があり、中でもフルーレが一番軽い剣です。
ショートソードですら持ち上げられないボッジが扱える武器は、これしかなかったのでしょう。
ただ、競技用とは違い、先端は針のように尖らせているのでしょう。
原) ハッタリも勝負のうち!?
なあにを勝手なこと言っているんですかっ。
インチキでもウソでもありませんよ。
ハッタリと言うんです!by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
最初から、針のような頼りない武器だと分かれば相手はボッジを舐めます。
剣を持っていると思わせて、相手に警戒させるわけですね。
・・・と思いたいですが(苦笑)。
小さなボッジを見れば、武器がなんであろうと強いと思われないでしょうね。
実は、大きな鞘はハッタリではありません。
原作では、その理由が説明されています──
ハッタリというのは冗談です。
その大きなサヤは細い剣身を守るために余裕を持たせています。
インチキでも大げさでもないのです。※アニメでは全文カット
by デスパー『王様ランキング』コミック4巻
剣身を守るためとは言え、随分余裕のある鞘ですね(笑)。
それよりも気になるのはフルーレのガードの形状が、鞘に収めた時は細長く、出すと丸くなることですね。
きっとゴムのように柔らかい素材なのでしょう(笑)。
酒場
免許皆伝を祝うために酒場にやってきたデスパー、ボッジ、カゲ。
そこで暴れん坊・アバン三兄弟に絡まれてしまう・・・
アバン三兄弟
弟子の悪口は許しますけど、私の悪口は許しませんよ!
by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
相変わらず本気なのか冗談なのか分からないデスパーさん(笑)。
「ラクダ顔」と言われ怒る。
ただデスパーは、一発で巨体の長男アバンを部屋の隅まで殴り飛ばす。
実はデスパー、破壊力はある?
それとも、演出の一環でしょうか・・・。
後ほどネタばらしされるように、アバン三兄弟はデスパーによる仕込み。
なので、デスパーが弱いのももしかすると演技かもしれないですね。
現に、顔の腫れはすぐに引いたし、長男アバンが斧を持ったとき、ダメージは全くないかのように立ち上がりました。
いや~デスパーさん、底が読めない男です(笑)。
ボッジを殴るつもりはなかった
トドメだ!
by 長男アバン『王様ランキング』TVアニメ第10話
長男アバンがデスパーに止めを刺そうとすると、ボッジが間に割り込み攻撃を受けてしまう。
ボッジがデスパーの盾となる。
後から考えると、ボッジが剣を持てばこんな輩は一瞬で倒せただろうに、まずはデスパー師匠を助けるのが先。
体が勝手に動いたのか、自分の被害は考えず、まずは飛び込む心意気。
これがボッジ、正しき心。
一方、実はこれ、予定にはなかった一撃。
よく見ると、三兄弟は殴った直後、焦ってますね(笑)。
原作では──
急に入ってくるからあっ。
※アニメでは全文カット
by アバン長男『王様ランキング』コミック4巻
ちょっと心配した様子を見せます。
ボッジの素性を知っているし、小さな子供相手に思わず本気で殴ってしまったからでしょう。
原作では、ボッジはアニメよりずっと派手に、いくつものテーブルを破壊しながら部屋の端まで吹き飛ばされます・・・。
それでも立ち上がってきたので、カゲも長男アバンもボッジのタフさに驚いたのです。
ボッジ初実戦
このチンチクリンが生意気だあっ。
by 長男アバン『王様ランキング』TVアニメ第10話
殴りかかってきた長男アバンの攻撃を華麗によけ、アゴにパンチを食らわせるボッジ。
すぐに倒れないアバンを見て、ボッジは少し焦ります。
デスパー師匠に鍛えられ自信はあったが、実際に人(亜人)に使うのは初めてか。
しかも相手は人間ではなく魔族?です。
現に、長男アバンは殴られた直後は何もなかったよう・・・
しばらくしてから、脳しんとうは効いてきたのです。
実はとんでもないことをやっている!
アゴはね、最も効率よく頭を揺さぶり、脳しんとうを起こせるんですよ。
襲いかかってくる力を利用して非力さをカバーしつつ、的確に弱点にヒットできる・・・これがボッジ君の凄さ。
by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
単に軽く殴っているだけでなく、襲いかかってくる力を利用して、脳しんとうを起こしていたのです。
ただでさえ動いている人間相手に攻撃を当てるのも難しいのに、弱点にピンポイントでパンチをあてることができるのです。
これがボッジの凄さ。
ボッジがこれまで訓練して手に入れた、よける技術と相手の動きを読む鋭さが活かされているのです。
ついでにタフさも見せてますね。
原) 非力だから長時間もたない
ヤロー、不思議なことしやがって。
by 長男アバン『王様ランキング』TVアニメ第10話
アバン三兄弟は、ボッジの鮮やかな攻撃で脳しんとうを起こしたものの、しばらくすると立ち上がってきます。
原作によると──
とはいえ、やっぱり非力、長時間は無理ですね。
※アニメでは全文カット
by デスパー『王様ランキング』コミック4巻
突進してくる力を利用して、脳しんとうを起こしたものの。
やはりボッジの非力では「長い時間、脳しんとうを起こすには至らない」のです。
失神までさせるには、針剣を使って直接神経に刺激を与えるしかないのです。
原) 他の二人も武器を持っていた
ちょっと待ったーっ。
武器を手にしたということは、己自身も殺される覚悟があると理解してよろしいかっ。by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
アニメでは長男アバンしか武器を持ってません。
が、原作では、残り二人の兄弟も長男アバンに合わせて武器を持ちます。
ボッジ君。
抜剣!by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
原作では、ボッジが抜剣し針剣を構えた時、次男、三男は武器を捨てます。
長男アバンだけが、ボッジの気迫に負けず襲いかかってきたのです。
後に、長男アバンが、ボッジが剣を持ったときの勝てる気がしなかったと言ってました。
アニメもよく見ると、ボッジが剣を構えたとき、長男アバンは震えてますね。
急所を狙うより、難しいことを実現
要するに、ボッジ君は相手をまったくの無傷のまま倒せるということです。
そしてそれは、裏を返せばボッジ君はいつでも簡単に相手の命を奪えるということ。
by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
ボッジが修得したワザは、直接神経に刺激を与え、脳への血流を止め失神させる。
針剣で、目当ての神経を突く。
それは、大事な器官を避けつつ、ピンポイントで突かなくてはならない。
まったく無傷のまま倒すのは、相手を傷つけるより難しい。
相手を傷つけずに倒すのは、至難のワザなのです。
それに相手は、人間だけではなく、魔物や別の種族も。
それらの体の仕組みも知らなくては、デスパー奥義は使えない。
7話 で、ボッジが毎朝勉強していたのは、人体の構造や他種族の知識だったのではないでしょうか。
剣を持つ者の心得
ボッジ君。
剣を持つ者の心得っ。ひとつ!
by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
剣を持つ者の心得は3つ。
アニメでは、ボッジの言葉が翻訳されないので、なんと言ったか分かりません。
原作でも、分かりません(苦笑)。
ボッジが力強く復唱し、カゲが涙するほどの心得。
一体どんな心得なのか・・・
いずれ明かされる時がくるでしょう。
冥府騎士団
ボッジ達と別れたデスパーが着いた場所には、先ほど絡んできたアバン三兄弟がいた・・・
アバン三兄弟は冥府騎士団
気をつけーっ!
by 隊長『王様ランキング』TVアニメ第10話
アバン三兄弟と密会するデスパー。
そこへ冥府騎士団の隊長までもが合流・・・
アバン三兄弟はデスパーの仕込みで、冥府騎士団の一員だったのです。
ボッジがどれだけ修行をしたとしても、所詮は練習、(魔物含む)人相手ではない。
だからと言って、むやみやたらに仕掛けるわけにはいかない。
なぜなら、少しでも手元が狂えば相手を死に至らしめる。
ボッジのワザが実戦で通じなければ、ボッジの身だって危険にさらす。
だから、身内で試したわけですね。
なんとも優しい師匠です♪
デスパーに敬意を示すアバン三兄弟たち。
デスパーはデスハー王の弟だから、王族として崇められているのでしょうか?
それとも、デスパー自身の功績を称えているのでしょうか?
この辺もいずれ知りたいですね!
最初から実戦させるつもりだったのか?
演技とは言え、二度までもお顔を殴ってしまい・・・
by 長男アバン『王様ランキング』TVアニメ第10話
このセリフにより、長男アバンがデスパーを殴ったのは、二度とも演技だったことは分かります。
二度目の今回は、ボッジの腕前を実戦で試すため。
では、一度目は何のためだったのでしょうか?
馬鹿者!
相手は私より、もっと酷い顔ですよ!
ギタンギタンですから。by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第7話
二度目を演技と気付かれないために、修行が始まる前にわざわざ襲わせる・・・。
最初から、実戦を想定して仕込んでいた!?
となると、ボッジに限らず、戦い慣れてない弟子の時は、このように仕込んでいたのかもしれないですね(笑)。
そう考えると、弟子思いですねデスパーは。
ボッジはもっと強い
デスパー様。
思ったより何もできなかったです。剣を持った瞬間、これは勝てないとすぐに分かりました。
by 長男アバン『王様ランキング』TVアニメ第10話
長男アバンがどの程度強いのかは分かりません。
が、冥府騎士団は世界最強。
ならば、その団員もそこそこ強いはず。
その団員を圧倒したので、ボッジは相当強くなったのでしょう。
それに──
でもね、ボッジ君の実力はこんなものじゃないですよ。
彼、もっと凄いワザを身につけてます。
まあ披露する事はそうそうないでしょうけどね。by デスパー『王様ランキング』TVアニメ第10話
デスパーの言いっぷりを見ると、「無敵」もあながち大げさでもなさそう。
ぜひ、隊長ともいずれ手合わせして欲しいですね。
それにしても、ボッジがどれだけ秘孔を突こうとも、隊長のように全身鎧が相手だとどうするのでしょうか?
鎧と鎧の隙間を狙うのか?
それとも、岩を砕いたように鎧も砕いてしまうのか・・・
楽しみですね♪
王の凱旋
デスパー奥義免許皆伝したボッジは、一度城に帰ることを決意する。
ボッジの素早さの秘密
そう言えばさ、相手の弱点を突く方法はデスパーさんに教わったけど、あの素早さは一体どうやって身につけたんだ?
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第10話
ボッジ様お見事。
ですが・・・まだまだです。
まだ目に頼っています。感覚を研ぎ澄ましなさい。
そして気配、空気の動きなどを肌で感じ、よけられるようにならなくてはいけません。by ミツマタ『王様ランキング』TVアニメ第10話
目で見てよけるのではなく、肌で感じてよける!
ヘビは、暗闇でも熱を探知して相手の場所が分かります。
ヘビのミツマタらしいアドバイスですね♪
原) いずれダイダの助けになるから
ただ、お前はボッジ様を守れ。
だが、勘違いするな。
オレはダイダ様を第一に考えている。
ボッジ様は王にするつもりはない。なぜ助けるかは、あとで分かる。
by ベビン『王様ランキング』TVアニメ第10話
カゲはベビンに捕らえられたが、ボッジを守るよう指示された。
ベビンがなぜボッジを助けるのか、ようやく明らかになりました。
確かにボッジ様は、王の器ではないかもしれません。
けど、あの方が成長したら、きっとこの先、多くの者を救うでしょう。
それはダイダ様とて例外ではありません。by ミツマタ『王様ランキング』TVアニメ第10話
ベビンはミツマタのこのセリフを笑い飛ばします──
ベビン:ボッジ様がダイダ様を?ハハハッハハハ。それは予言か?野生の勘か?
ミツマタ:分かりません。そんな気が強くするのです。by 『王様ランキング』TVアニメ第10話
アニメは、ここで現在に戻ります。
が、原作では、まだ二人の会話は続きます──
ミツマタ:分かりません。そんな気が強くするのです。
- 以下はアニメではカット -
ミツマタ:お願いです。ベビン様、どうかボッジ様をお守り下さい。
ベビン:守る?何から?
ミツマタ:ずっと不安なんです。ボッジ様の身が・・・近い将来、悪いことが起こりそうで・・・- 中略 -
ベビン:不安ねえ・・・わかったよ。私もあの方は好きだ。
ミツマタ:ベビン様っ
ベビン:それに、結局それがダイダ様の安全に繋がるんだからな。気をつけておく。by 『王様ランキング』コミック5巻
ミツマタがベビンにボッジを守るよう頼んだのです。
ベビンは、ダイダファーストですが、ボッジを敵対しているわけではありません。
ボッジがどう頑張ろうとダイダに勝てるわけがないと思っているので、ライバル認定すらしてないだけかも知れませんが(苦笑)。
ベビンは、ボッジを嫌っているわけではなく、むしろ好き。
ミツマタの願いを聞き入れ、ボッジの身を気にかけることを約束したのです。
それが、今回、カゲに依頼を頼んだ切っ掛けになったのだと思われます。
更に原作では、ミツマタの優秀さが伺えます──
原) ミツマタは読唇術を教えただけでなく・・・
オレはダイダ様の方が王に相応しいと思っている。
お前がボッジ様を鍛えたり、唇の動きを読む術を教えたりするのはあまり面白くない。by ベビン『王様ランキング』TVアニメ第10話
ボッジに読唇術を教えたのはミツマタだったのです!
ミツマタどんだけ優秀なのでしょう(笑)。
原作を読んで分かるのは、ミツマタがもっと先を見据えていたことです──
ミツマタ:ずっと不安なんです。ボッジ様の身が・・・近い将来、悪いことが起こりそうで・・・
ベビン:それでボッジ様に読唇術を教え、それを城の者に悟られないように忠告したのか。
by 『王様ランキング』コミック5巻
なんと、ミツマタはボッジに読唇術を教えただけでなく、他の人には隠しておくようアドバイスしていたのです。
ミツマタは、敵が内部にいるかもしれないと可能性も考えていたのでしょう。
よける技術を教えたのも、将来を見越してのことかもしれないですね。
ドーマスよりずっと優秀な師匠です(苦笑)。
いや、ミツマタはなんだかボッジの保護者といった感じですね(笑)
誰も信じられないボッジ
ボッジ・・・もしかしてお前、あのババアを疑っているのか?
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第10話
王妃ヒリングを疑う、ボッジ。
無理もありません。
ボッジは、ドーマスに殺されかけ、そのドーマスを旅に同行させたのは王妃ヒリング。
王妃ヒリングが命令したのなら、ホクロだってどんな命令を受けているか分からない。
疑うというより、皆が裏切り者に見え、誰も信じられなくなっていたのです。
ボッジ!お前は勇気がない!
by カゲ『王様ランキング』TVアニメ第10話
カゲは知っています。
ボッジの命を必死に助けようとした王妃ヒリングを。
王妃ヒリングが、ボッジを殺そうと思っていたのならチャンスはいくらでもあった。
そして、母親とは子供を大切に思うもの。
それはカゲ自身がよく知っている。
なにがあっても子供を最後まで守る。
それが母親。
だから、カゲはボッジを叱ったのです。
いいコンビですね、この二人は。
ボッジが義母ヒリングを思い出しているシーンで、添い寝が描かれました。
原作では、添い寝に至るまで描かれています。
これは、ダイダが産まれた後の話。
ボッジは夜眠れなくて、泣きながらヒリングの部屋へ行く。
そうしたら、ヒリングは自分のベッドに招き入れてくれたのです。
イヤな顔一つせず、優しい笑顔で迎え入れる。
王妃ヒリングは、ボッジにとって数少ない理解者であり、自分を愛してくれた人。
そんなヒリングを、あろうことか疑ってしまったのです。
だから、地面に顔を打ち付けるほど、ボッジは自分に戒めたのです。
また、ボッジが地面に顔を打ち付けたのは・・・
ボッジは非力だから、殴っても痛くないからですね(笑)。
その割には、いいパンチしていたし、顔にアザができていましたが(苦笑)。
おわりに (『王様ランキング』10話とは)
待ちに待ったボッジ回でしたね~
って、まあボッジは主役ですが(笑)。
実質3話ぶりに描かれたボッジ側。
ボッジの武器は何なのか?
あの非力で一体どんな攻撃をするのか?
ついに明かされました。
実は、原作コミック4巻の内容は、これまでもアニメで取り上げられていたのですが、剣を携えるボッジが表紙に描かれていたので貼り付けられませんでした(苦笑)。
#表紙でネタバレやめて(涙)
なので、私は6話の時点で、ボッジの武器は剣の類いだと分かってました(苦笑)。
さて、今後は剣を携えるということは・・・
OPで描かれるボッジは、未来ではなくイメージなのでしょうか?
それとも、城内なら武器を持たなくても問題ない状態になるのか?
いずれにせよ、ボッジの平穏な生活はまだまだのようですね(苦笑)。
以上、TVアニメ『王様ランキング』第10話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
11話のレビューも書いています。
良かったらご覧ください。
ではでは。
あの帽子
ツンツンされてもなぜ落ちない!?
今週の感想ツイート
#王様ランキング 10話
— 時文@ここアニ(ブログテーマ移行中) (@toki23_a) December 17, 2021
力なくともできる技
求められたのは針穴に糸を通す正確さ
それは相手を傷つけることより難しい
弛まぬ努力で会得した
避ける技術と体さばき
危険な技を授けるには
清い心と人信じる勇気
既にボッジは備えてた
見抜いた師匠恐るべし
目指すは祖国への凱旋か
いざ行かん❗️
関連記事
アニメ『王様ランキング』第11話のレビューはこちら!