こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『約束のネバーランド 2期』第5話を鑑賞。
2期3話前半まで、原作準拠だったアニメ『約束のネバーランド』。
2期3話後半から、アニメオリジナルストーリーとなりました。
本サイトはアニメ側にポジションを取っているので・・・
アニメの感想を書きつつ──
「アニメで描かれた」ストーリーを補足する形で、原作内容を紹介。
※原作情報は必要最低限にします
#時々、心の声がもれるのは、ご了承を
今話の補足・疑問ポイント
- 鬼らしい格好はどのように調達したか?
- 鬼は人間を食べなければ退化!?
- トーマとラニオンが人間だとバレたのは?
- 鬼の兄弟が、他の鬼に助けを呼ばなかったのは?
原作情報と私なりの解釈を含め、順に解説します。
約束のネバーランド(2期)
話数 | 各話レビュー | 原作巻数 |
EP01 | 1話R | 5・6巻 |
6巻 | ||
EP02 | 2話R | |
EP03 | 3話R | |
EP04 | 4話R | アニメオリジナル |
EP05 | 本レビュー |
※リンクは各話レビューへ
目次
今回のあらすじ
シェルターを離れてから数ヶ月、GFハウス脱獄から1年が経過。
エマ達は、鬼の集落近くの廃墟となった神殿で静かに生きていた。
食料調達へ行ったある日、集落で、鬼に人間だと気付かれてしまう・・・
シェルターが襲撃され、安全で快適な隠れ家を失った子ども達。
追っ手からは逃れ、廃墟に辿り着いてから半年。
誰一人欠けることなく、全員無事に生き延びていた。
だが、鬼に見つからないよう逃げながらの生活は、食うや食わずのギリギリ。
エマは、後悔するが皆になぐさめられるのは、まだ信頼されている証拠。
だけど、このままでは、生きるのに精一杯で、GFハウスに残した子ども達を救うなんて夢のまた夢。
行き詰まったエマ達の前に現れたのは・・・ノーマン!?
では、振り返っていきましょう。
解説&感想レビュー 5話
鬼の集落
シェルター襲撃から逃れたエマ達15人の子ども達は、鬼の集落から少し離れた寺院を拠点にして生き延びていた。
鬼も生活している
考えてみれば、ここは鬼の世界だから集落があるのも当然。
こうして映像で見せられると、人間と同じように市場や貨幣があってやりとりしている風景が、文明と知性、そして一定の規律を感じさせる。
ただ、売られているのが「人間」であることを除けば・・・
鬼らしい格好はどのように調達したか?
視聴者から見ても、誰が誰だか分からない、エマ達の変装。
1年も逃げ続けていたのだから、それなりの知恵もついたと分かるので、アニメでも違和感ありませんでした。
が、原作には、より詳細に調達方法も描かれてます。
この時には、原作ではGFハウス以外の食用児も仲間になってます。
その中に、鬼を研究していた子たちが。
その子ども達が、精巧なお面を作成し、服も用意。
人間の匂いを消すよう「お香」も準備しています。
こういう細かい設定が『約束のネバーランド』は凝っていて面白い!
廃墟となった寺院
子ども達は、廃墟となった寺院を拠点にして、自給自足していた。
自給自足
子ども達が、ひっそりと寺院に籠もって自給自足する無言の映像が素晴らしい。
楽ではないし恵まれてもないが、力強さを感じました。
時々ワガママを言いますが、さすがGFハウス出身。
しっかりしています。
それでいて、エマ達が帰ってきた時に、無邪気に迎える子供らしさを見せるのも上手いですね。
原作には寺院は出てきますが、寺院を拠点にするのはアニメオリジナル。
寺院はあの寺院?
私は原作を読んでいるので、寺院を見た時、エマ達が1年以上かけて探したあの寺院かと思いました。
原作の寺院とは、建物の外観は明らかに違います。
が、祀られていた御神体は、原作の寺院に出てきた一つとそっくりです。
この世界の御神体として、元ネタにしたのかもしれません。
あの方(原作では鬼語)に似てる・・・
いや・・・
服も体格も全然違うんだけど、何となく雰囲気が・・・by エマ『約束のネバーランド』原作コミック12巻
エマの所感では、祀られている御神体は、鬼達が崇めるあの方に雰囲気が似ているというのです。
でも、後に出てきた鬼老人が「邪血」と言っていたのが引っかかりますね。
「邪血」と言うと、よくないイメージが・・・
原作では、見つけた寺院にムジカから教えてもらった「ある場所(アニメではカット)」へのヒントがあります。
寺院を、住処として描いたということは、アニメでは謎解きもやらないということでしょうか・・・
邪血の神殿と鬼の老人
邪血の神殿に、鬼の老人が拝みに。
野良に退化
廃墟とは言え、ここは寺院。
老人の鬼が、時折お参りに来ているようだ。
この半年、何も起こらず暮らしているけど。
by アンナ『約束のネバーランド』アニメ2期5話
どうやらエマ達は、この廃墟を拠点にして半年が経過。
その間に、鬼老人は何度か訪れているのでしょう。
「お供え」を当たり前のように取っていく子ども達が逞しい(苦笑)。
鬼老人曰く、ここは「邪血の神殿」。
御神体へお供えをして拝む。
農園がもっと我々にも肉を分け与えてくれれば。
このままでは、この先、この町でも“野良に退化”するものも出てくるかもしれない。
by 鬼『約束のネバーランド』アニメ2期5話
農園の「肉」とは人肉のこと。
老人が言っているのは、人間の肉を食べないと、鬼が退化して野良鬼になる!?
この後の鬼の兄弟を見ても分かるように、鬼は、好みだけで人間を食べているのではなく、自身の為に食べているのです。
この事実を知ったとき、エマは何を思うのでしょうか・・・
この時点では、エマはそこには触れず、鬼にも家族がいることに共感する。
鬼の兄弟
鬼の兄弟。
人間を食べてないので、妹と弟の退化が始まっていた。
弟妹の退化を止めるために、噂になっているGFハウスの食用児を探す──
幼い妹と弟を思う鬼の会話の内容は、姿さえ見なければ優しい人間と同様。
鬼は、人間の肉を食べないと、退化が止まらない。
既に、ノーマン達はマークしていた
この時、鬼の弟妹の会話を近くで聞いていた4人組。
これは、ノーマン達ですね。
序盤でも、エマ達4人が集落を抜けたとき、一人が見つめてました。
なぜ、寺院に行かず、鬼の兄弟をマークしていたのでしょうか?
何か思わせぶりなのが気になります。
次回が楽しみです。
トーマとラニオンが人間だとバレたのは?
先に書いた通り、子ども達は鬼に変装。
「お面」と「お香」により、すぐには人間とはバレません。
が、鬼とは形が違う足が見えてしまうと、一発でアウト。
原作では、足を見られるとどうしようもないので、丈の長い服を着て歩き方に気をつけています。
ドン!
だから歩き方には気をつけようってあれだけ言ったのに!!by ギルダ『約束のネバーランド』原作コミック12巻
トーマとラニオンは、走った瞬間に裾がめくれ、足を見られて人間だとバレてしまったのです。
鬼が騒がなかったのは独り占めするため
大丈夫。
気付いたのは、あの鬼達だけby エマ『約束のネバーランド』アニメ2期5話
GFハウスの食用児は、懸賞金が掛けられた一般には手に入らない最高級品。
本来なら集落を上げての大捕物になってもよい展開。
が、鬼の兄弟にとっては、大事なのは二人の弟妹。
懸賞金云々よりも、今すぐ二人に食用児を食べさせたいと独り占めしようとします。
これがエマ達には功を奏す。
傭兵のような追っ手から1年間逃げ切ってきた実績は伊達じゃない。
1年も経つととんでもない身体能力を身に付けていたのです!(苦笑)
追い詰められた先には・・・
追いかけてきた鬼の兄弟を上手く巻いたエマとレイ。
が、別の4人組が追い込んでくる。
一人が「エマ」と呼びかけ、お面を取ると・・・
ノーマンとの再会!
ようやく会えたね。
by ノーマン『約束のネバーランド』アニメ2期5話
追いかけてきた鬼達とは違う、強うそうな4人組。
その中の一人はノーマン!?
ノーマンは出荷されたのでは?!
出荷されてないにしても、どうしてここに!?
原作でもノーマンは生きてますが、登場の仕方が全く違います。
おわりに (『約束のネバーランド』2期5話とは)
ラスト、ノーマンとの再会。
うれしいはずだが、なんだか微妙な空気を感じるのは気のせいか。
前話で、ママが食用児確保に動き出したのに、姿が見えないのも不気味!
この辺は全く原作とは話が違うので、原作既読でも展開が読めず。
いや、むしろ原作情報が邪魔をして、冷静に推測できない(苦笑)。
別の意味で、次回が楽しみです。
◇◇◇◇◇
今回、原作と変えたのはストーリーだけでなく、過ごした時間の意味合いを変えてきました。
原作でも、この時点までに2年ほど経過しています。
が、エマは、2年間ずっと手掛かりを求めて動き続けています。
アニメで「フィル達を救う」「人間の世界へ向かう」と誓ったのは前話。
にも関わらず、今話になると逃げて生きていくのに精一杯。
1年近く何もしてこなかった、いや、できなかった・・・
原作と大きく変えたのは、エマを普通の子にしてしまったことか・・・
#逃げ足は速くなったようですが
チト寂しいですね。
ノーマンと再会し、鬼の現実を知り、強く逞しく、絶対に諦めない、頑固でワガママなエマに戻って欲しいものです・・・
ではでは。