各話レビュー(2期)

【約束のネバーランド】2期10話 解説&感想レビュー 助けに来たよフィル!諦めない心が道を開く

約束のネバーランド2期 10話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『約束のネバーランド 2期』第10話、鑑賞しました。

2期3話前半まで、原作準拠だったアニメ『約束のネバーランド』。
2期3話後半から、アニメオリジナル展開となりました。

本サイトはアニメ側にポジションを取っているので・・・

アニメの感想を書きつつ──
「アニメで描かれた」ストーリーを補足する形で、原作内容を紹介
原作情報は必要最低限にします

#時々、心の声がもれるのは、ご了承を

今話の補足・疑問ポイント

  • アニメは駆け足だったが、原作はどうなっているの?
  • GFハウスの情報は15年前、古くないの?
  • 有人の気球はなぜ落とされなかった?
  • ヴィンセントが作戦を漏らした意図は?
  • 鬼ごっこ、子ども達は、なぜ素直に従った?
  • 邪血になっても、人間を食べたいのではなかったの?

原作情報と私なりの解釈を含め、順に解説します。

約束のネバーランド(2期)

話数 各話レビュー 原作巻数
EP01 1話R 5・6巻
6巻
(7巻)
EP02 2話R
EP03 3話R
EP04 4話R (9・12巻)
EP05 5話R (12巻)
EP06 6話R (14巻)
EP07 7話R (15巻)
EP08 8話R (16・17巻)
EP09 9話R (18巻)
EP10 本レビュー (19巻)

※リンクは各話レビューへ
※原作巻数()表記はアニメオリジナル脚本、()内は元ネタ巻数

今回のあらすじ

約束のネバーランド2期 10話
あらすじ

フィル達が出荷されると聞き、エマ達はGFハウスへ。
食用児全員を救出し、人間の世界へ逃げるのだ。

気球を使った陽動作戦は成功し、なんなく地下へ侵入。
が、イザベラ率いるシスター達が待ち構えていた。

ハウスの真実を知らされたフィル。
未知の外界で足手まといになるより、残ることを選択した。

いつ出荷されるか恐怖に怯え、不安を隠しながら、残った子達を見守る。

里親が決まった兄姉、涙をこらえ見送り、隠れて泣く。
他の子がハウスの真実を知っても、無茶をしないようにする。

それもこれも、大好きなエマとの約束を信じているから。

きっとエマは戻ってきてくれる。
ここから皆を救い出してくれる。

約束通り戻ったエマ。
約束守り一人戦ったフィル。

エマとフィルが約束を交わしたのは約2年前。
GFハウスを脱出したのは1年10ヶ月前。

4歳にとっての2年はどれほど長く、辛かったのか・・・

「約束」がキーワードの『約束のネバーランド』。
エマとフィルとの約束が、ようやく果たされたのです。

◇◇◇◇◇

11話は、盛り沢山。
GFハウス潜入、鬼達を撃退、フィル達と再会、ピーターとの対峙、イザベラの反乱、そして鬼の民衆の謀反。

地下エレベータへ全員集合するまで、アニオリ交え、1期終盤を彷彿とさせるテンポは良し。

個人的には、フィルとの再会はもっと時間をかけて味合わせて欲しかった(涙)。

物語の”方向性”は原作準拠
各シーンは一部原作を取り入れながらアニメオリジナル展開

原作では──

GFハウスでのピーター・ラートリーとの決着は、エマ達食用児が対処
王政が崩壊した鬼の世界は、ムジカとソンジュが立て直す

鬼達が人間を食べなくても生きていける世界。
これなくしては、エマの理想も実現しない。

人間との決着は人間が。
鬼の未来は鬼自身で。

それぞれ自らやるべきことをやり、世界を変えていく──

人間と鬼。
それぞれ自立していく姿が、フィナーレに向かって形作られる。
その中心となり、きっかけを作り変化を与えたのが主人公エマ。

これが、ストーリー面から見た『約束のネバーランド』の集大成。

もちろん簡単には、事は進みません。
追々紹介します。

アニメは、最終回に向けアニメでよくある全員集合パターンにしたかったのでしょうか。

結果、方向性は同じですが、詰め込み過ぎ、駆け足気味に・・・。
尺を意識した、辻褄合わせ、帳尻合わせに見えてしまうのが残念。

ここでは、お口直しを・・・
なんて、大層なことはできませんが、原作勢としてフォローさせて下さい(苦笑)。

では、振り返っていきましょう。

解説&感想レビュー 10話

作戦会議

フィル達が出荷されると聞き、エマ達はGFハウスへ。
食用児を救い、人間の世界へ通じる門へと向かうことに。

15年前の情報は古くない?

彼はシスター達を従えている。
鬼の警備は通常時で30から40。

その両方を突破しなければならない。

by ノーマン『約束のネバーランド』アニメ2期10話

前話、お爺さん鬼にもらったGFハウスの設計図。
お爺さん鬼が手に入れたのは、15年前。

この情報は今も有効なのでしょうか?

(原作情報)原作では、新しいメモリをアニメとは違う方法で手に入れます。が、ミネルヴァが生きていた頃の情報なのでやはり古い。

原作では、ノーマンがフォローします──

スミーの情報でも似たような話だったな。
実際、妥当な数だと思う。

by ノーマン『約束のネバーランド』原作コミック19巻

ノーマンがラムダを脱出したとき最後の支援者スミーから情報とネットーワークを引き継ぎます。(2期6話)

この時に得たGFハウスの情報と同じなので、メモリの情報を信じて良いと判断したのです

また原作では、GFハウスに見張りを立て、情報収集し続けています。

(原作情報)ピーターはGFハウスで決着を付けようと企み、ラートリー家の私兵だけでなく、王兵2000の鬼を連れてきています。

無謀でも、なんとかなると思ってる

ばかな!
グレイス=フィールド(GF)だと!?
どこよりも警備の固い最高級農園だぞ。

助けるどころか侵入すら不可能!

by ヴィンセント『約束のネバーランド』アニメ2期9話

前話、ヴィンセントが実行不可能と言い切っていたGFハウスの救出作戦。
GFハウスの設計図が手に入っただけで、可能性が出てきた?(苦笑)。

原作では、そこまで単純じゃないですが・・・
いや、もっと単純!?かな(笑)

迷うことない、みんなを助けに行こう。
「できないどうしよう」って考えるより、「できる!どうやろう」って考える方が絶対いいよ。

大丈夫。

ノーマンとレイと私、3人揃ってる。
みんなもいる!!

by ノーマン『約束のネバーランド』原作コミック18巻

エマが言うと、できる気がする。
これまでずっと、そうやって不可能を可能にしてきた。

(原作情報)原作では、失敗もして仲間に死者も出ています。

まだ、フィル達は生きている。
出荷までに時間はある。

やれることはやってみる。
少なくても、できる可能性に賭けて!

これが『約束のネバーランド』の主人公エマなのです。

再びGFハウスへ・・・

食用児救出作戦開始。
GFハウスには、薬剤散布用の気球を使って侵入する。

ア) 気球を使うのはアニオリ

薬剤の散布に用意していた気球がある。
新月の闇に乗じて全員で乗り込み、上空から薬剤を撒く。

by ヴィンセント『約束のネバーランド』アニメ2期10話

気球を使うのはアニメオリジナル
原作では薬剤散布用の気球すらありません

これは面白い案ですね!

実は、原作ではGFハウスへどのようにして入ったのか描かれていません
場面転換したらエマ達はGFハウス内のマンホールから出てきます。

ヒントはピーターの口から語られます──

そもそも容易く侵入できた・・・のではない。
させた・・・のだ、我々が。

by ピーター・ラートリー『約束のネバーランド』原作コミック19巻

ピーターはノーマン達をGFハウスに誘い込み、殲滅する作戦
そのため、連れてきた王兵2000の鬼は、GFハウスの外へ配置したのです

脱獄不可能な刑務所も、侵入は意外と簡単と言いますしね。
GFハウスに入るのは難しくなかったと解釈しています。

難しいのは、子ども達を救出してGFハウスから脱出することです

※原作では、まずは救出。そのまま人間の世界へ行く計画ではありません

原作では描かれなかったGFハウスへの侵入方法。
それがアニメで見られたのは嬉しい。

ただ、方法はちょっと・・・腑に落ちない点が(苦笑)。

有人気球はなぜ落とされなかった?

ヴィンセントがワザと漏らした気球での侵入方法。
鬼はヤリで気球を落とす。

落とされた気球は無人。
気球には爆発物が詰まれており、落下後、爆破。
火災へと繋がっていく。

人が乗っている気球は、なぜか落とされません
ソンジュとラムダ組は、気球から飛び降り鬼を始末
エマ達は、第3プラントへ無事に到着する・・・

無人の気球しか落とされず、有人の気球は無傷。
一体どんなトリックを使ったのか?

次話で明かされるのでしょうか?

冗談はさておき(笑)。
分かりにくいですが、エマ達が乗った気球以外はすべて落とされたと私は解釈しています

推測

私の解釈に過ぎないですが・・・

恐らく、ピーターの作戦を読んだのかと。

警備を壊滅させた後、各プラントに分散して侵入、食用児を解放。
上空から脱出するつもりだ。

by ヴィンセント『約束のネバーランド』アニメ2期10話

ピーターはヴィンセントの密告を信じ、狙うのは食用児がいるプラント。
つまり第3プラント以外。

第3プラント以外に警備を配置し、気球を落とした

一方、エマ側は、第3プラント以外の気球は、爆薬を乗せた無人気球。
その中の一つだけソンジュとラムダ組(ヴィンセント除く戦闘担当)が各々搭乗。
#第3を除く4つのプラントで4人

彼らは、超人的な身体能力を持ち、気球に穴を開けられても墜落する前に飛び降りることができる

つまり、無人だけが落とされ、有人は落とされなかったのではない
全て撃ち落とされたが、不時着する前に飛び降りたのではないか、と。

そして、各プラントで騒動を起こしている隙に、警備されてない第3プラントにエマと子ども達は悠々降り立った

という作戦だったのではないでしょうか。

原) 第3プラントはなくなってない?

良かった。
古井戸まで火が届いてなくて。

by エマ『約束のネバーランド』アニメ2期10話

このセリフの後、今はなきハウスを見つめる子ども達。
一体何を思ったのか。

(原作情報)原作では、燃えた後、ハウスを新しく建て直しています。古井戸で缶詰を見つけるのは20巻のオフシーンで描かれたネタ。

原作では、ハウスは新しく建て直されています。
恐らく、先の作戦を描くのに、エマ達の侵入経路にするために、第3プラントが放棄されたことに変更したのでしょう

アニメオリジナルでハウスがなくなったことに変更するなら──

生まれ育った場所に久しぶりに戻り、ハウスの焼け跡を見て、エマ達は何を思ったのか。
聞きたかったですね。

GFハウス侵入

約束のネバーランド2期 10話

エマ達はGFハウス本部へ侵入成功。
人間の世界への直通エレベータを目指す。

(原作情報)原作では、ヴィンセントがハッキングしカメラ映像で警備員鬼の追跡状況をノーマンへ報告。ノーマンが頭の中でシミュレーションして皆に指示。鬼を一箇所へ誘導し、扉を操作して閉じ込めます。

鬼は殺さず

ただの煙幕だ。

by レイ『約束のネバーランド』アニメ2期10話

原作通りだとすると、この時、エマ達は鬼を殺してはいません。
ソンジュやラムダ組にもそのように指示していると思われます。

ヴィンセントがピーターへ密告したような、鬼を退化させる薬品など使いません

レイが言うように使ったのは「ただの煙幕」。

が、事前に情報を流したことにより、鬼は「退化してしまう!?」と怯むのを狙ったのでしょう

ヴィンセントの偽情報は、警備を地上へ集中させ、退化させる薬品を持っていると警戒させる効果があったのです

せっかくのアニメオリジナル作戦。
もう少し上手く見せられれば、盛り上がったと思うのですが・・・

原) 原作ではどのように対処しているのか

原作では、薬品で脅かしたり、ヴィンセントがニセ情報を流したりしません。

エマ達は、この2年近く強力な仲間を得て、生き残ってきました。
少数とは言え精鋭。

それにミネルヴァが残してくれた銃器も所持。

ノーマンチームは、ラムダ組は負傷してはいるものの。
そもそも、ノーマン+ラムダ組4人は、たった5人でこれまでいくつもの農園を潰してきました。

農園に侵入し、撹乱するのはお手の物。
システムにハッキングできたのも、他の農園で経験済みだと思われます。

一方の鬼側は・・・
食用児が攻めてくると聞き、たかが人間、それも子供
GFハウスにいるぬくぬく育った子供の延長線上で、予想してました

なぜか?

ノーマンが農園を潰したときは、鬼の密猟者がやったように見せかけています
食用児が過度に目をつけられないように
#少人数5人で実行したのもそのためでしょう

王政を壊滅したのも、鬼同士をぶつけ、要所のみノーマン達が手を下します。
表向きは鬼同士の内乱と民衆には見えてます。

結果、食用児が鬼を殺せることを知っているのはピーターら幹部のごく一部。
他の鬼達は、甘く見ていた。

そこに付け入る隙があったのです。

合図が来たら、みんなで鬼ごっこ

約束のネバーランド2期 10話

フィル達食用児に伝言を渡し、エマは館内放送を使って呼びかける。

「鬼ごっこ」は爽快!

みんなー準備はできた?

さあ、鬼が来るよ。
逃げてー!!

by エマ『約束のネバーランド』アニメ2期10話

このシーンは原作にはありません。
完全アニメオリジナル

『約束のネバーランド』では意味深な「鬼ごっこ」。
1期でも効果的な使われ方をしていました。

最後に子ども達に鬼ごっこをさせるとは。
確かに原作でも「”鬼ごっこ”開始だ」というエマのセリフはあります。(19巻)

が、それはエマ達と鬼。

ここでは、フィル達年少者を、効率的に移動させるために「鬼ごっこ」でカモフラージュ。

面白い!
楽しいし、愉快ですね!

(原作情報)原作は、そもそもGFハウスへ行く目的が違います。エマと一緒に行動していた子ども達がピーターに拉致されGFハウスへ監禁。その救出に行きます。
(原作情報)原作ではフィル達がハウスを出る前に、決着をつけます。

子ども達は、なぜ素直に従った?

ただ、フィルはともかく。
他の子ども達が納得して、ママを置いてついてくるのは少し違和感(苦笑)。

ハウスから出ることを喜んでいた状況から考えるに、他の子らはハウスの真実は知らない様子

ならば、子ども達は、なぜママから逃げることを素直に聞いたのか?
イタズラ心か、地下があると言って冒険心をくすぐったのか?
だとしても、全員素直に言う事を聞くでしょうか?

巨大エレベータへ集合してからも不思議でした。

ママやシスターに囲まれ、ピーターを見ても動じない。
元第3プラントの子ども達なら、まだ分かります。
ノーマン、レイ、エマに絶対的な信頼を置いてますから。

でも、他のプラントの子ども達も一緒。
むしろ、他プラントの方が多い。

にも関わらず、この落ち着きよう。
まるで子ども達全員が、真実を知り、この状況を把握しているよう・・・

フィルはサイモンに何と言ったのか?
もう少し説明が欲しいですね。

いずれにせよ皆を誘導したフィルが逞しい。
エマとの再会は喜ばしい。

もっとじっくりと見たかった!

全員 満点

約束のネバーランド2期 10話

門へ通じるエレベータへ全員集合。
が、エレベータは動かず、イザベラ率いるシスターに取り囲まれてしまった。

ママ達の反乱

素晴らしいわ。
それでこそ私が育てた子ども達ね。

あなた達全員、フルスコアよ。

by マム・イザベラ『約束のネバーランド』アニメ2期10話

状況は違いますが、ママの裏切りとセリフは原作同様。

エマ達が脱獄してすぐに、ママはグランマに昇格。
早い段階で、側近達にいつか農園を裏切ることを明かし、協力者にします。(短編より※)

ピーターの作戦で、エマ達がここへ来ると確信。
イザベラは全シスターを集め、決起します。(19巻)

※短編はコミック未収録、週刊少年ジャンプにて確認

勘違いしないで、たまたま利害が一致しただけよ。

by マム・イザベラ『約束のネバーランド』アニメ2期10話

ママのセリフは確かにその通り。
「エマ達を助ける」ためではなく「自分達が生き残る」ため

出荷されずに生き残った食用児はシスターとして生き残ることはできた。
が、逃げることは許されず、常に競争にさらされ、失敗すれば即出荷。
#シスター・クローネのように・・・

約束のネバーランド 第8話

たとえグランマになっても同様。
現に、前グランマ、サラも出荷されてしまった・・・

食用児は、シスターになってもグランマになっても食用児
どこまでいっても家畜に過ぎない

抜け出すには、自分の手で抗うしかないと決意したのです

エマに声をかけられても冷たい態度のイザベラ。
原作には心情描写があるので紹介しましょう──

“ママ”と呼んでくれるのね・・・まだ。

-中略-

ああ・・・
何も知らない、あの頃に戻れたら。

ごめんね。
おかえり。
会いたかったわ。
よくやった!
すごいわ!

そう言って思い切り抱きしめることができたなら・・・

※心情描写なためアニメではカット

by マム・イザベラ『約束のネバーランド』原作コミック19巻

セリフの裏には、イザベラの子ども達を愛する想いがあったのです。

なぜ、エマに本心を話せないのか。
それは、イザベラ自身が、エマ達に許されないことをしてきたと理解しているから。

“ママ”なんて呼ばれる資格はない・・・

それでも、ママと呼び続けるエマに、ふと口元が緩んだのです・・・

民衆の謀反

約束のネバーランド2期 10話

GFハウスに鬼の増援が駆けつける。
万事休すと思われたその時、到着したのは鬼の民衆だった・・・

ア) 完全アニメオリジナル

鬼の増援が駆けつけるのも、ここで民衆が謀反を起こすのも完全アニメオリジナル

(原作情報)原作ではピーターが王兵2000の鬼を連れ、最初からGFハウスの外を固めています。が、エマ達は、GFハウスと外への唯一の橋を破壊し、入って来れないようにします。
(原作情報)【はじめに】でも書いた通り、原作ではこの時、エマ側とムジカ側の2つの話が並行して進みます。このタイミングではGFハウスに民衆どころかムジカもソンジュも現れません。

アニメ2期の登場人物が、全員集合する展開になるとは(苦笑)。

鬼達が、結果的にとは言え、エマ達のために行動する。
アニメらしい展開ですね

邪血の力を持っても、人間を食べたいのではなかったの?

いや、我々に食用児はもう必要ない。
この方の血のおかげでな。

by ヴィルク『約束のネバーランド』アニメ2期10話

確かに、邪血の血を飲めば「人間を食べなくても人型・知性を維持できる」

が、それでも人間を食べないかは別問題。
食べる必要がなくても、美味しいから食べたい鬼がいるのです。

だからノーマンは鬼を全滅させなければ、食用児は安心して暮らせないと言い切っていたはず。(2期7話)

にも関わらず、民衆が農園を潰すとはどういうことか?
その意思は何に起因するのか?

原作では、もう一方のムジカ側の鬼達が、鬼の生き方について議論します──

でも人肉だぜ?
他の肉ならともかく・・・

ああ、人肉は食いたい。
人肉は特別だ。

・・・けどよ。
だからこそ農園を残したら人間は食えても、また誰か農園を利用して俺達を縛ることができてしまう

by 鬼達『約束のネバーランド』原作コミック20巻

鬼にとって、人間は特別な食べ物。
だからこそ、農園を握れば富が生まれ、民衆を支配できる。

たとえ、邪血の血で人間を食べなくても退化しなくてなっても。
農園は強い力を持つ。

強い力を持つと、より強い力を欲する。
すると700年前行われたように、邪血の血を殲滅し、鬼を再び人間が必要な状況に追い込む。

鬼達は、邪血の力を持てば人間を食べる必要がない、ということだけで決意したのではない。

農園システムがある限り、鬼は支配されるか、邪血になれば始末される。
ならばいっその事、富と権力を牛耳ってきた農園システムをなくしてしまおうと決起したのです。

これが、今回、民衆が選んだ、自分達の未来なのです。

おわりに (『約束のネバーランド』2期10話とは)

最終回目前とあって、展開は足早に。

原作『約束のネバーランド』は全20巻。
今話で描かれた元ネタは19巻。

とうとう残り1巻となってしまいました。

1期は原作1~5巻中盤までを全12話でアニメ化。
2期は原作5巻中盤~20巻までを全11話で一気に描くことになりそうです。

本サイトでも書いてきたように、2期は原作のかなりの部分をカット。
今話でも元ネタ19巻を20分強で描き、個人的な感覚では半分もアニメ化されてません。

完全にカットされた鬼側のエピソードは尺の関係上抜きにしても。
鬼との対決、ノーマンの指示、そしてヴィンセントの思い!

対するピーター。
小物感ありますが、原作ではもっと非情で、頭がいいと言うより狡猾。
小狡く動き、漁夫の利を得るタイプ。

それが、ある段階までは上手く運び、ノーマン達を窮地に追い込む。
そこからの逆転劇だからこそ胸がすく。

その辺が描写されなかったのが残念。
いや、まだ次話がありますね。

次話、最終回を待ちましょう。

気になる方はぜひ原作を手にとってください。

ではでは。

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約束のネバーランド2期 11話
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