各話レビュー(1期)

TVアニメ【約束のネバーランド】6話 解説&感想レビュー 次に知るべきは外!真実知らぬドンは大人しくできるわけもなく・・・

約束のネバーランド 第6話

こんばんは。時文です。
TVアニメ『約束のネバーランド6話、鑑賞しました。

2期6話のレビューはこちらをどうぞ。

今回は原作 2巻 16話半ば~3巻 19話(約70ページ)まで進みました。

物語は原作3巻へ突入。
今回もカットされたシーンは少なく、原作とほぼ同じ情報量です。
話はどんどん進んでいきます。
個人的には、もう少しゆっくり見ていたいのですが、緊張感出すにはテンポも必要なのでしょう。

大まかな構成は原作とほぼ同じ。
冒頭にアニメオリジナルシーンがある程度です。
#セリフの順番や、シーン切り替えの変更はありました

物語も中盤となると、得た情報で次の行動を決定するので、構成も原作通りにしかできないのでしょうね。

尺が決められた1クールアニメ、かつ、毎回ラストに引きを持ってくる。
なかなかの脚本家(シリーズ構成)泣かせの原作ですね(笑)
原作既読の私には、そこがアニメの楽しみでもあります♪
そこをラストに持ってきたか~~と毎回楽しんでます♪♪

さて、今回もアニメだけでは分かりにくい点がありました。

  • ママの隠し部屋
    使える情報があるかもしれないのに、ノーマン達はなぜ調査しようとしなかったのか。
  • 今、優先すべきは『外』
    そのことをなぜドンとギルダには言わなかったのか。
  • 蔵書票に書かれたメッセージ
    なぜ、メッセージを書いた人は、味方だと思うのか。
  • ママに流す「ニセの情報」とは何か。

順に解説します。

ここでは、以下の観点でレビューします。

  1. アニメだけでは気付きにくい点を「解説」
  2. 必要に応じて、原作コミックの情報を加味して「補足」
  3. “原作既読者”目線の「感想」

作品理解の参考にしていただければ幸いです。

今話の「ネタバレあり」。次話以降のネタバレは「なし」。ご安心を。

前回(5話)の解説&感想レビューはこちらをどうぞ
約束のネバーランド 第5話
TVアニメ【約束のネバーランド】5話 解説&感想レビュー 内通者判明!なぜ?!語られる真相、そして手に入れた物は・・・TVアニメ『約束のネバーランド』第5話 解説&補足&感想レビュー。(次話以降のネタバレなしでわかりやすく解説) 内通者はなんと・・・なぜ?どうして?これからどうする?エマの反応は?...

約束のネバーランド(1期)

話数 サブタイトル 各話レビュー 原作巻数
EP.01 121045 1話R 1巻
EP.02 131045 2話R
EP.03 181045 3話R
2巻
EP.04 291045 4話R
EP.05 301045 5話R
EP.06 311045 本レビュー
3巻
EP.07 011145 7話R
EP.08 021145 8話R
EP.09 031145 9話R 4巻
EP.10 130146 10話R
EP.11 140146 11話R
EP.12 150146 12話R 5巻

前回のあらすじ

約束のネバーランド 第5話
5話 あらすじ

子ども達の中にいる内通者はレイだった。
レイは以前から真実を知った上でママの手下となり、子ども達をコントロールしていた。
それもこれも、「ノーマンとエマを殺させないため」だという。

レイは内通者だが、ノーマン達の敵ではなかったのだ。

内通者としてのレイを仲間に引き入れたノーマン達。
ママの部屋に隠し部屋があると嗅ぎ付けたのだが、調査の必要はないと結論づけた。
しかし、ドンはじっとしてはいられず、ママの部屋へ忍び込むのだった。

-10月31日-
脱獄決行まで、あと8日!

今回のあらすじ

あらすじ

ノーマンレイエマの3人は、脱獄に必要なハウス内部の情報は集まったと判断し、次は外の情報に焦点を当てる。

ところが、ドンギルダは勝手にママの隠し部屋を突き止め侵入する。

知らされてなかったハウスの真実を知り驚愕し憤慨するドン
と同時に自分が子ども扱いされていたことを悔しがるのだった・・・

今回はサスペンス感たっぷりでしたね。

ノーマン側は、最悪も想定していた外の状況に、
新たな希望となるかもしれない「ウィリアム・ミネルヴァ」情報!

ドン側は、いつ誰が来るかも分からない中での、秘密の部屋への侵入。

片側は、色々想像と希望が膨らみ、もっとノーマン達の考察をじっくり見たい!
もう片方のドン達は、見つかる前に早く逃げろ!、でも隠し部屋に何があるのかも気になる!

と真逆の感情が入り交じる中での進行。

原作と概ね同じ構成ですが、アニメの方が重ねるシーンが長く、更にアニメらしい演出により緊張感がマシマシでした♪

ただ、ドン達が気になりすぎて、エマ達の会話が全然耳に入ってきませんが(苦笑)。

後半は、ドンがただの無鉄砲な男ではないことを見せてくれます。
これで、更に団結した5人。
全てが順調と思いきや・・・

という6話でした。
いや~~面白い♪

では、順に振り返っていきましょう。

解説&感想レビュー

GFハウス ママの部屋(ドン/ギルダ)

ノーマンとレイの忠告を聞かず、ドンはギルダと、秘密の部屋を探しにママの部屋へ忍び込む。
隠し扉は見つけたが、その時、廊下へ続く扉に誰かが──

──扉から現れたのは、かくれんぼをしていたフィルだった──

原作と少し違う、と前話(5話)レビューで書きました。
結論は、このシーンはアニメオリジナルです。

引きの良いラストを作るため、オリジナルシーンにしたのでしょう

アニメでは、ママの部屋で隠し扉を見つけるが鍵がかかっていて入れず・・・
原作では、最初からママの鍵を盗みます

  1. 隠し部屋に繋がる扉を見つけることができるのか?
    =本当に隠し部屋があるのか?
  2. 隠し扉に鍵は掛かっているのか?

確かに、上記を確認せずに、ママの鍵を盗むのは、不必要なリスクを冒すことになります。

  1. 秘密の部屋へ繋がる扉が見つからない
    扉が見つからなければ鍵は必要なし
  2. 扉に鍵がかかってない
    鍵は不要

な、わけですから。
順番としては「あり」ですね。
論理的なアニメオリジナルシーンです!

前話(4話)、ママの部屋へ侵入する前、ドンが全然納得していなかったのはアニメオリジナル。

感情にまかせてママの部屋へ忍び込むという、流れを作るために改変したのかも。

つまり、前話ラストの引きに繋げるためにドンの感情を誇張したのかもしれませんね。

GFハウス 寝室(ノーマン/レイ/エマ)

脱獄に必要なハウス内部の情報は、レイが6年かけて調べたこともあり揃っていた。
第1段階は、ほぼ目処がついた。

第2段階「逃走」のため、「外」の情報を探る方針に。

脱出アニメ&マンガは数あれど、脱出後のことを、事前にここまで調べようとするのが素晴らしい!

感動したので、ノーマンが言う脱獄に必要な段階と、進捗状況を1ペーパーにしてみました。

脱獄計画 進捗状況(第5話)

第1段階の対策3「子ども達」の訓練は、完成はしてないが、順調に進んでいる。
それ以外の懸念点は対策が完了。

よって、第1段階「脱獄」の準備は整い、目処が立ったのです。

でも、脱獄するだけではダメ

ノーマン達はハウスから外へ出たことは”一度もない”。
子ども達は誰も外の世界を知らないのです。
#ハウスに本は沢山ありますが、周辺に関する情報はありません

食用の人を育てる農園が平然と営まれ。
出荷される人間を、鬼が堂々と門まで取りに来る──

これは、少なくともハウス周辺に(食用以外の)人間がいないことを意味し、安全ではないと想定されるのです。

だから、次に探るべきは「外」。
(レイのセリフ)「まずは、農園「周辺」の情報。」

(原作情報)レイのセリフは原作ではもう少し続きます。
「逃走ルート、食料の確保。例えば、この農園が森の中にあるのか、砂漠の中にあるのか。その違いによっても持って出る物一つ変わってくる。」

レイが「この農園が、森の中にあるのか砂漠の中にあるのか」と言ったので、エマは「木の上から塀の向こう、森が見えたよ」と言ったのです。

(原作情報)原作では、ここで双眼鏡が出てきます。
レイの内通者としての仕事の報酬の一つです。
(原作情報)レイのセリフは続きます。
「塀に上って『外』を見る。ママとシスターの目を盗んで無茶するなら”こっち”だ」と。

脱獄決行まで8日。
無茶なことは勿論、無駄なこともできないのです

エマが木の上から見た「森」という漠然とした状況ではなく。
塀の上に上って、双眼鏡を使って、逃走ルートの下見、下調べをする。

無茶をするのは、無茶をするほどの”対価”があるとき
ドンが秘密の部屋を探ろうと言った時、レイの頭にあったのは、こっちの”無茶”だったのです。

ノーマンとエマは双眼鏡の存在は知らなくても、今優先すべきは”外”だとの認識はありました。
それが、シーン最初の「今探るべきこと『外』!」と息ピッタリのシーンが意味するところです。

ドンは、今優先すべきは「外」の情報だと言うことを知りません。
この時点ではドンとギルダに伝えることができなかったのです・・・

なぜか?

それは、鬼の存在を、ドンとギルダに隠していたから。

ドンとギルダにとっては、ハウスの外も、ハウスの中と変わらない、人間の世界
外に出るのに、コニーを助けに行くのに、外の状況を心配する段階にはないのです。

ましてや、コニーを早く助けたいとあせっていることは前話のレビューに記載した通り。

知ってる情報の違いが、ノーマン達3人とドン達の考えの差となり、ドンは無鉄砲な行動をしたのです・・・

GFハウス 図書室(ノーマン/レイ/エマ)

エマはノーマンに、紹介したい人がいると話し出す。

図書室にある本の蔵書票(持ち主を示す紙)にメッセージが隠されていたのだ。
メッセージの全容は分からないが、外の世界に(少なくとも過去に)味方がいたことが判明。

ウィリアム・ミネルヴァ

調べてみる価値のある謎だった。

図書室に多くの蔵書はありますが、現在の「GFハウスの外」の状況が分かる情報は一切ありません。
ましてや、ハウスの真実、鬼の存在を示す情報は欠片もありませんでした。

そんな中、本の蔵書票からメッセージが読み取れたのです。

ノーマンも気付きます。
他の単語はどうってことないとも言える・・・

が、「収穫」「怪物」「農園」。
これらの言葉は、ハウスの真実を表す言葉

(原作情報)原作ではここでレイのセリフが。
ちなみに、ママや鬼の仕業って線はない。『秘密を知ったら即出荷』その原則が全てだ

つまり、ママや鬼は、出荷を早める(損になる)ことに繋がる、ハウスの秘密に触れる情報は残しておかない

ゆえに、レイのセリフ「これは『外』から鬼や大人に隠して俺たち(食用児)に向けたメッセージ。それ”は”まず信じていいと思う

外の世界に味方がいることは、レイも賛成。

が、レイは「(その味方が)今も生きているとは限らない」と言うのです

というのも、2話のレビューでも紹介した、レイが仲間になったとき持っていた本。

この本が、ハウス内で一番新しい本。
出版は2015年。
つまり、30年も前なのです。

30年も前のメッセージ。
言い換えると・・・
最後のメッセージが送られたのが30年前。
以降、次のメッセージは来てない。

レイが、慎重になるのも仕方がない。

つまり、30年前までは「外」に味方がいたのは確実。
(確証はないが)今もいる”かも”しれない

今もいるなら、今でも「外」に人間の社会もあるかもしれない!

ノーマン達は希望を持ち、同時にそれは、逃走の目的地になるかもしれないのです。

GFハウス 秘密の部屋(ドン/ギルダ)

ドンとギルダはママから鍵を盗み、秘密の部屋へ侵入。
そこで、これまで出ていった子ども達が大切にしていた物を見つける。
この事が意味するのは、エマ達が言ってたことは真実であること確信。

それどころか、エマ達ですら隠していることがあるのではと疑うように・・・

(原作情報)ドンは知ってました。
ママが持っているハウスの鍵は一種類。それで家中の全ての錠を開けられる。つまりマスターキー。
その鍵をママはいつも右ポケットに入れていることまで知ってました。
(原作情報)ママとぶつかった一瞬でポケットから鍵を奪い取ったドン。
これは、ドン曰く、「特技」だそうです・・・
(原作情報)最初に入った部屋は、物置のようです。
ギルダが「ただの物置・・・?」とモノローグで語られます。
地下室が本当の意味での「隠し部屋

地下の隠し部屋にまで入っていくドンとギルダ。
そこで、決定的な証拠を見つけます。

コニーのリトルバーニー、そして今まで出ていった子ども達の物・・
ドンとギルダのセリフを聞くと、やはりまだ、エマの言葉を信じてなかった・・・

いや、恐ろしい事実そのものを信じたくなかったし、ママが嘘をついていると信じられなかったのでしょう。

(原作情報)原作では、ギルダのモノローグがあります。
コニーのリトルバーニー以外のオモチャ。これらにもギルダは見覚えがあった。
他の皆は”忘れてない”コニーみたいに忘れてない皆、”持って出ていった”なのに、ここにあるそれは、出て行く時に奪われたってこと

コニーのリトルバーニーだけであれば、これから届ける予定の可能性もあります。
が、それ以前に出て行った子ども達が”持って出ていった”にも関わらず、オモチャや私物がここにあるのです。

だから、ギルダはエマ達が正しく、ママは嘘をついてると確信したのです。

(原作情報)原作ではここでドンも、エマ達に違和感を抱きます。
エマは説明時、コニーは「悪い人に売られてた」と言ってた。
そのことについて
エマとノーマンはどうして相手が”悪い人”だってわかったんだろう」と・・・

ママが嘘をついていることを確信したと同時に、ドンとギルダは疑心暗鬼になり、ノーマン達をも疑っていったのです。

「アウト」ってなんだ?

by ドン『約束のネバーランド』TVアニメ6話

「アウト」って言葉は、叱られるとか、罰を受けるとかに使う言葉じゃない。
「死」を意味するのでは??とドンは考えたわけですね。
ドン、鋭い!

ちなみに、ドンとギルダが出ていったのは、もう一つの隠し通路。
音で、ママはママの部屋にいると分かったので、隠し部屋のもう一つの出入り口である、ベッドルームの方から逃げたのです。

逃げてから、マスターキーを床に置いたか、子供に渡したのでしょう。

(原作情報)「落ちてたよ」と言い、ママに鍵を渡し事なきを得た・・・
原作ではここでママのモノローグが入ります。
ポケットは破れていない・・・いつの間に・・・

鋭いママのことです。
何か怪しいと思ったかも・・・

アニメでも、警戒している様子が伺えます。

GFハウス 食堂

約束のネバーランド 第6話

エマ達はドンとギルダに全てを打ち明ける。
鬼のこと、コニーのこと、レイが内通者だと言うこと──

ドンはエマ達に、いまだに守られていたと気付き、自分に力がないことを悔やむ。

改めて、一緒に逃げると約束するドンとギルダだった。

(原作情報)ドンとギルダを見つけ、どこへ行ってたのか気になりますが、食事時だったので「今は目立つ、後にしよう」と夜まで待ちます。

時計が指している時間は、夜中の0時前。
夕食は18時なので、随分時間が経ち落ち着いたあとですね。

ドンなりに、色々と頭を整理したのでしょう。

ドンはエマに鎌をかけ、信じたくはないが、考えれば考える程浮かんでくる疑念をぶつける。

エマは人がいいし、ドンに隠していた負い目もあったのでしょう。
ドンがコニーの真実に気付いてしまったと信じてしまう・・・

ここからは、青春してましたねーー

アニメのドンがいい演技してました。
本当に悔しそうで、辛そうで・・・心に響きました。

(原作情報)原作では更に「ギルダのモノローグ」と「ドンのセリフ」で二人の心の内を表現。
ギルダ「エマはそんな(コニーが生きているという)むごいウソはつかないつくとしたらそれは
ドン「すべて俺たちを”守る”ため、だろ?

ドンは、自分が無知(ハウスの真実を知らない)でコニーを守れなかった。
例え知っていたとしても、何もできなかった。
そして、エマ達に嘘をつかせた、真実を隠させた。

これら全てが、自分に力がないから、招いたこと
そのことを悟り、悔しがったのです。

つまり、自分がもっと強ければ、エマ達はすぐに真実を話してくれた。
自分がもっともっと賢ければ、コニーが出荷される前に、レイが真実を教えてくれたかもしれない。
自分にもっと能力があれば、コニーを助けられたかもしれない。

そう考え悔しがったのではないでしょうか。

一方のエマは、子ども達に内通者がいると聞いた時、「家族であり兄弟」だから信じる、と言ってました。
にも関わらず、ドンとギルダには、守る名目で、真実を伝えなかった。

「少しは信じて欲しい」と言われ、エマはショックを受ける・・・

少年漫画らしい展開ですね。

俺も、色々悪かった。ごめん。

by レイ『約束のネバーランド』TVアニメ6話

(原作情報)原作ではここで、「コニー」と「ロープのワナでドンを内通者の身代わりにしようとした」カットが入ります。

レイが言う「色々」とは、コニーが出荷される前に何もできなかったことドンを身代わりにしようとしたこと

これらに対して、「悪かった、ごめん」と言ったのです。

ドンとギルダの二人には、いつかは話さなくてはいけない、ハウスの真実。
結果的には、このタイミングで良かったのです。

(原作情報)ノーマンも翌日モノローグで振り返ってます。
「タイミング的にも今で良かった。決行まで一週間。」

GFハウス 庭(ノーマン/エマ)

エマは、自分で考えた「全員を連れ出す方法」をノーマンに話す。

原作でも、ここでは「全員を連れ出す方法」の内容は話されません。

ただ、原作では、ここでノーマンのモノローグがあり、アニメでは一切カットされてます。
詳しくは原作をお読み下さい。

1点だけ。

エマの案は原作でも明かされませんが、ノーマンは「無茶だけど『これなら・・・』」とヒントを掴んだようでした。

うーーん、早く知りたいですね!
#私もすっかり忘れてます(笑)
#ちなみに、アニメで見た後に原作の該当部分を読み返してます。

◇◇◇◇◇

反対に、ノーマンがレイのベッドの下を探り、何かを見つけるシーン
これはアニメオリジナル

原作では、モノローグでセリフのみ。

いったい何を見つけたのか・・・
こっちも気になります!

GFハウス 医務室(ママ/レイ)

レイがケガの治療でママの所へ。
同時に内通者として、ママへの報告。

ノーマンとエマが塀の外を下見する時間を稼ぐために、ニセ情報を報告。

ほぼ、原作通り。
1点だけ、大事な点がカットされてます。

(原作情報)薬剤の中身を明日にでもニセモノに入れ替えよう、となった後、原作ではレイのモノローグが。
これで明日、下見の時間を稼げる

これが、ノーマンが言う「ニセの情報」というわけですね。

アニメだけだと、「ノーマンとレイがケンカ」も視聴者にはウソだと分かってます。
洗剤や除草剤の話も唐突に出てきて、何がニセ情報かよく分からないですよね(苦笑)。

それと、アニメでは、ママの表情が時折不気味ですね
なにか気付いている、疑念を持っている顔をしてます。
#原作ではこのような描写はありません。

ドキドキハラハラする、アニメオリジナル演出です!
この手の描写がアニメは上手い!憎い!怖い・・・

レイは、ママに「来月の定例出荷はない」と告げられる。
となると、次の出荷は2ヶ月後、1月誕生日のレイが対象。

この日は2045年11月1日。
来月(12月)の出荷はなし。

ということは、次の出荷は1月。

1月はレイの誕生日。

ハウスのルールでは、12歳になると無条件で出荷。
#むしろ12歳まで出荷されない方が珍しい?

最年長の3人の中で、誕生日が一番早いのはレイなのです。

森 シスター・クローネ

昨夜の食堂での会話は、シスター・クローネに聞かれていた!?

標的(秘密を知った子ども達)を特定したシスター。
万事休すかと思われたその瞬間、シスターから出た言葉は・・・

「私と組まない?」

(原作情報)昨夜、5人が話しているシーン。
原作では、シスター・クローネが覗いている姿が描かれます

存在感が薄くなっていた(笑)シスター・クローネ!
#原作も同様
#鬼ごっこ以来、存在感はありませんでした

ですが、出てくる時は、存在感タップリのシスター!

いえ、それどころか、強烈な登場の仕方!
これじゃあ、ホラーだよ!
メチャ恐い!!

原作でもドキッとする出方をしてますが、アニメはその比ではありません!
#変な動きとポーズは、原作ではありません(笑)

◇◇◇◇◇

にしても、昨夜の食堂での騒動──

時間は、皆が寝静まった、午前0時近く。
大きなハウスとは言え、あれだけ静まりかえった建物内。
あんな大声で言い合い、殴り合えば、確かに気付かれてもおかしくない。

ちょっと迂闊だな・・・と思ってたのですが(苦笑)

いずれにせよ、シスターからは思わぬ提案。
「即出荷」ではなく「協力」!?

いや、視聴者なら想定できましたよね。
シスターが良からぬ事を考えていることを知っているのですから。

(原作情報)原作のこのシーン。
シスターにバレた=「即出荷」=「死」と子ども達は連想します。

秘密を知った子ども達が、シスターに特定された
「即出荷(=死)」を連想したエマ達

なのに、「私と、組まない?」と言われたので、驚いたのです

さて、ノーマン達は申し入れを受けるのか、受けない・・・いや、断れるのか?!
選択肢はない気もするが、単純な進み方をしないのが『約束のネバーランド』!
来週も楽しみです!

-2045年11月1日-

脱獄決行まで、あと7日!

おわりに (『約束のネバーランド』6話とは)

今回も、かなり原作に忠実に描かれうれしい限り♪

ほぼ原作通りなので、補足することなどないと思ったのに、新記録の8000文字オーバー・・・
なぜだ!?

それは、作品に対する「愛」だ!!(←バカ)

それにしても、こうして1シーン1シーン振り返ると、よく分かります。
『約束のネバーランド』は(他のアニメに比べて)描かれる舞台は限られ、動きも少ない。
今回は、調査と会話シーンのみ。

なのに、上手くアニメ化されてます。

サスペンスシーンはアニメで見ると迫力があります。

ノーマン達がミネルヴァさんのメッセージを読み解くシーンも単純だけど、アニメで格好良く演出してワクワクさせられます。
(原作では)こんなに頻繁にシーンが切り替わってません。
やはり、ここはアニメの特徴を発揮!

秘密の部屋を探るパートと、交互に変わるシーンは、見ていてドキドキしましたね♪

そして、演出と声優の演技が外せないですね。
今回は、ドンの声優・植木慎英さんがグッジョブでした!

来週は・・・シスターかな・・・ゾワッとしそうだ・・・(笑)

6話終了で、ほぼ折り返し地点。
次回も楽しみです!

では、7話でお会いしましょう。

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