アニメ【チ。】18話感想&考察 掴んだチャンスは逃さない! これが彼女の生きる道!?

チ。-地球の運動について- 18話

【文字数(本文):約8千文字(目安13分)

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『チ。-地球の運動について-』第18話「情報を解放する」を鑑賞しました。

本レビューではアニメ感想だけではなく、原作コミック情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。

皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。

私は天文学や歴史の学者でも専門家でもありません。本作を理解する為に調べ、レビューを作成しています。間違いや解釈違い等あると思いますが、あくまで個人的見解なのでご了承の程よろしくお願い致します。

今話の原作

今回アニメ化されたのは──

原作コミック『チ。-地球の運動について-』第6集

第42話~第44話まで (第6集最後まで)

今話の主なトピック (クリックすると該当項目へ)

今話で解決しなかった疑問

最下部「疑問点まとめ (Q&A一覧)」に記載

本レビューの方針

本レビューは、次話以降のネタバレなし

アニメ『チ。-地球の運動について-』の原作は、魚豊先生による同名漫画。

私は原作未読です
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。

アニメ鑑賞

原作コミックを読み
知り得た情報を加味して「感想・解説・考察」

よって、次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください

なお、原作コミックの情報は、「原作情報」として区別できるよう記載します。

原作情報
ココア

こんな感じです
緑系の色を目印にしてね!

引用部分も次のように緑系をワンポイントに ──

燃やす理屈、なんかより!!
僕の直感は、地動説を信じたい!!

by ラファウ『チ。-地球の運動について-』コミック1巻

ちなみに、考察や疑問はオレンジ系 ──

考察

補足や余談、参考情報はブルー系 ──

補足

と色分けしているので、読む際の目安にして下さい。

全25話 各話リスト

第1章 (1~3話)
チ。-地球の運動について- (第1章)
話数サブタイトル原作漫画
第1話『地動説』、とでも呼ぼうか第1集
第2話今から、地球を動かす
第3話僕は、地動説を信じてます

※話数:リンクは各話レビューへ

第2章 (4~15話)
チ。-地球の運動について- (第2章)
話数サブタイトル原作漫画
第4話この地球は、天国なんかよりも美しい第2集
第5話私が死んでもこの世界は続く
第6話世界を、動かせ
第7話真理のためなら第3集
第8話イカロスにならねば
第9話きっとそれが、何かを知るということだ
第10話『知』第4集
第11話『血』
第12話俺は、地動説を信仰してる
第5集
第13話『自由』を
第14話今日のこの空は
第15話私の、番なのか?

※話数:リンクは各話レビューへ

チ。-地球の運動について- (第3章)
話数サブタイトル原作漫画
第16話行動を開始する第6集
第17話この本で大稼ぎできる、かも
第18話情報を解放する
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話

※話数:リンクは各話レビューへ
※サブタイトル、原作漫画:ネタバレを避けるため次話以降はマスク

目次

はじめに

今話あらすじ

叔父ドゥルーヴの裏切りによって教会に売り飛ばされたドゥラカは、本の回収に来たシュミットらに結果的に助けられる。

が、ドゥラカは本を燃やし、自分も噛ませろとシュミットに交渉する。

アントニ司教は、利口好き?
それとも、二人とも金儲けが好きだから、類は友を呼ぶ!?

ドゥラカが、まさか教会側に!?
と一瞬戸惑うような展開見せかけてからの異端解放戦線の襲撃!

時文

あのままドゥラカが教会へ行っても面白いと思ってしまった(苦笑)

それだけは終わらない。
自分の運命は自分で変えると言わんばかりに、ドゥラカが取った選択は・・・。

知性を信じる者と、人間の知性は信じず自然に身を任せる者

異端解放戦線が考えているのは本の出版
そしてその構想を考え出した組織長は・・・。

本の内容、その内容が受け入れられる時代、本を生産する技術

3つの要素だけじゃない、役者も揃い始めた今話ラスト。
これが運命、いや神様のお導き!? (皮肉です(苦笑))

来た来た来た~~な1話!
機は熟し、役者も揃い、いざ反撃の狼煙を上げ・・・られるか!?

では、今話を振り返っていきましょう。

感想&考察レビュー 第18話「情報を解放する」

交渉また交渉

あらすじ

叔父ドゥルーヴの裏切りにより窮地に立つドゥラカ。だが本を回収にきたシュミットらによって難を逃れる。

移動民族

あなた、教会のお偉いさんでしょ?
こんなことしていいんですか?

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

(原作情報) 原作によると、アントニ司教の身なりから偉い身分だと判断しています。

移動民族がよくそんな口を利けるな、慎みたまえ。
我ら教会は流浪の民である君らの改宗を快く受け入れた。
文明を授けたのだぞ。

by アントニ司教『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

なるほど。
教会は、移動民族を文明を持っていない劣等民族だと認識しているのです

考察

となると、アントニ司教がドゥラカを見て「いい値はつく」と言っていたのは、奴隷でしょうか。

教会は、移動民族を奴隷程度にしか考えていないのです。

特にアントニ司教なんて、移動民族は売れば金になる商品程度の認識なのかもしれないですね。

頭が良いのは嫌いではない

この先、教会の権威はどうなると思う?

by アントニ司教『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

アントニ司教は、頭の良い人が好き?

考察

アントニ司教は、頭が悪い人が嫌いです

私は頭の悪いヤツが嫌いだから、少し頭を使わせてやる。

by アントニ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第15話

では、逆に頭の良い人が好きなのでしょうか?

一概には言えないでしょうが、アントニの口ぶりからして、頭が良い人は嫌いではない、という感じでしょうか。

いや・・・。
以前、アントニ司教はノヴァクに言いました ──

異教徒との戦争にも教会を維持するにも、金が必要なんだよ
金の重みをもう少し理解しろ

by アントニ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第11話

アントニは、元々金にうるさい
教会にもかかわらず、金儲けを重視しています

だから、アントニ司教はドゥラカが立ち上げたビジネスに興味があったのでしょう。

ドゥラカの信念も金儲け。
二人とも金儲けに興味あり。

もしかすると、類は友を呼んだのかもしれないですね(笑)

今から教会に来い
話がしたい。

by アントニ司教『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

「今から教会に来い」とは、教会で話の続きをしよう、ということ

何だったら、ドゥラカに教会の状況をもっと教えて、打開策を練ろうと思ったのかもしれません。

つまり、アントニ司教は、ドゥラカを売るのではなくドゥラカ(の腕)を買ったのです

ドゥラカは、窮地を自分の知性で乗り切ったのです。
一旦は・・・。

アントニ司教

この地動説って、今の宇宙論に反するんじゃ・・・
でも、この司教なら・・・

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

ドゥラカに状況が傾きかけていたのに、地動説の本を見つけられてしまいます。
せっかく窮地を脱したのに、本が見つかれば異端者扱い!?

ただ、この司教なら分かってくれるかもしれない?

考察

さて、ドゥラカは、この時何を考えたのでしょうか?

確かに、ドゥラカは人身売買要員として売られそうになりましたが、頭の良さを見せてアントニ司教に自身の利用価値を認めさせました。

ドゥラカは、アントニ司教を理解力ある人と認めたか。

時文

危険だ…

ココア

そうだよ、こんな奴信じられない!

ドゥラカは聡い子です。
そんな単純ではなく、地動説の有効性を示せば認められると思ったのかもしれませんね

例えば、この本を広めれば教会の威信を取り戻せる。
あるいは教会への批判の矛先を逸らせる・・・とか。

ココア

おお~~ドゥラカなら言いそう

時文

だよね
むしろドゥラカが教会へ行く展開も見たかったかも(苦笑)

それともう一つ意識しておかなければならないことがありますね。

あれから25年。
今も、地動説は異端なのでしょうか?

ココア

えっ、そりゃそうじゃないの?
だから本が禁書だったんでしょ?

私が異端だと言っているのは、教会が地動説をどう扱っているかではありません。

アントニ司教が地動説をどう思っているか?です

ココア

どゆこと?
何が違うの?

異端審問官達を教育していたときのノヴァクのセリフを思い出してください。

チ。-地球の運動について- 11話
『チ。-地球の運動について-』公式HP「STORY 第11話」より引用

── なぜ司教様は、宇宙論を重視するのですか?

司教様って、昔天文学をやってたらしいんだよね

なのに、今は異常に毛嫌いしてる。
こういう場合、昔何か嫌なことがあったんだと思うよ

若い頃のそういうのは、根深いからさあ。

by ノヴァク『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第11話

ノヴァク曰く ──
(アントニの父である)当時の司教は、昔天文学をやっていて嫌なことがあって宇宙論を重視して異端を取り締まっていました。

つまり、個人的な恨み妬み辛みの類い。

ならば、恐らくそんな拘りがないと思われるアントニ司教はどう考えているのでしょうか?

という疑問です。

ココア

おおっ!

教会正統派を潰すようなことには、アントニ司教も当然反対でしょう。
が、宇宙論そのものに意味なく反対する事もない可能性はないでしょうか。

であれば、地動説を、この本を、教会正統派のために使う案は乗ってくるかもしれません

何せ、アントニ司教の信念も金儲け?のようですし(苦笑)。

この先も裕福でいたいなら早く手を打った方がいい。
次の時代に何が来るのかを見極めて

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

次の時代に何が来るのかを見極めて、早く手を打つ

(まだこの段階では朧げながら)この本にはそれだけの可能性を感じる

神を肯定しつつ、聖書にも反しない。
そんな解釈ができれば、教会でも地動説を受け入れられるのではないか。

時文

この点は、バデーニも言ってましたね

この本を、あるいは地動説を、聖書に変わる人の支え、いや興味を引いてくれる物にできれば・・・。

教会への非難を避けることができ、かつ版権を抑えれば大きな収入も得られるのです。

この本は、そんな使い方もできるのではないでしょうか。

疑問 18-01

アントニ司教も前司教同様、宇宙論重視?

襲撃

敵襲!

by 騎士団『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

突如、現れた異端解放戦線。
後のセリフから察するに、本の回収に来たのでしょう。

夜とは言え、こんなに目立つ格好の異端解放戦線の襲撃に懐に入られるまで気付かないなんて、騎士団とはいえ、相当レベル低いですね(苦笑)。

考察

本の回収だとしても、予告もなくいきなり腕を切り落とすとは・・・
異端解放戦線、なかなか過激です(苦笑)。

いや、これは異端解放戦線(もしくはシュミット)の方針でしょう
教会正統派の弱体化を狙っているのでしょう。(16話 )

隙あらば、教会正統派の戦力を削っているのでしょう。

時文

だったらアントニ司教を狙えば良いのに…

ココア

あっ、そうじゃん!

本を持っていたドゥラカに(一応)配慮していたのは、教会正統派ではないからでしょう。

まあ、武器持っていなかったのもあるか(苦笑)。

じゃあ、叔父ドゥルーヴは騎士団でもないのに、なぜ殺したんだ!とお思いですか?

よく見て下さい。
一瞬なので分かりにくいですが ──
叔父ドゥルーヴを斬ったのは、教会の騎士団です

騎士団の一人が異端解放戦線に斬られ、倒れる時に叔父ドゥルーヴの喉に剣が当たってしまったのです・・・。

(原作情報) 原作では、異端解放戦線が騎士団の剣を避け、叔父ドゥルーヴが斬られてしまいます。

なんとも呆気なくも情けない・・・。
いや、クズには相応しい最期ですかね・・・。

そして、ついに二人は対峙するのです。

運命を変える

チ。-地球の運動について- 18話
『チ。-地球の運動について-』公式HP「STORY 第18話」より引用

あなた達は「今日ここに、この本を回収しに来た」。
「私は無関係」だ。

でも、申し訳ないけど、私は今日ここに運命を変えに来てる

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

もとはと言えば、ドゥラカが今日ここに運命を変えに来たのは、叔父の誘い

叔父が言った「運命を変える」とは、どちらかと言うと詭弁。
ドゥラカを誘い出す為の方便。

でも、ドゥラカは、自分の運命を変えたいと叔父の曖昧な誘いを疑うこともなく乗ったのです。

結果、叔父に騙され、危うく教会にどこかへ売り飛ばされてしまうことに・・・

ようやくその危機を乗り越えたのに・・・。
即切り替えて、今度こそ運命を変えようと、相手が重要視している本を燃やす・・・

何という、心の強さ。
信念どうのこうの言う前に、一度決めたことを実行する心の強さがドゥラカにはありますね

時文

とはいえ大事な本を燃やすか!?と思うけど…

ココア

ほんと、それ!

中身は私が覚えてる
完璧じゃないけど、記憶力はいいほうだ。

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

本を燃やしても、内容は頭に入っている。
本がなければ、ドゥラカ自身を連れていき、どこかで紙に戻せば良い。

前話 ──

お前は覚えが早い。
一度行っただけの廃村の地図が描ける

by 村長『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第17話

これは、このシーンに向けての伏線だったのです。

考察

大胆極まりない選択に肝を冷やすも、自然に身を任せるシュミットだから通じた気もします(苦笑)

それにしても・・・。
本は1冊しかないのでしょうか?

この本は、オクジーの本でしょう。(17話 )
となると、クラボフスキが復元したのでしょう。(15話 )

チ。-地球の運動について- 15話
『チ。-地球の運動について-』公式HP「STORY 第15話」より引用

クラボフスキは1冊しか復元していないのでしょうか?
広く伝えたいなら、1冊より数冊あった方がよいはず。

本が複数あったら、こんな小娘(苦笑)に振り回されることもありません。
でも、シュミットの判断を見るに、この1冊しかなさそうですね。

私ならせめてバックアップの本は用意しておくのですが・・・。

それとも教会に没収された時点で、1冊を残してあとは焼却でもされたのでしょうか?

逆に、そんな貴重な1冊を燃やしてしまって大丈夫なのでしょうか・・・

疑問 18-02

本は一冊しか復元されていない?

本来の目的

すまない諸君。
彼女を組織長の元へ連れて行く

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

組織長の元へ向かうのは、元々シュミットらの目的です

── その本、どうするつもりです?

組織長の所へ持っていく
任務の全貌は、それまで言えん。

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第16話

本を回収して組織長の所へ持っていく
これが、今回のシュミットのミッション。

本が燃やされた今、本の内容を覚えているドゥラカを連れていくしかなかったのです。

現代であれば、事前に連絡を取って組織長の判断を仰ぐのでしょうが、通信手段がないのでシュミットが判断したのでしょう。

というか、自然な流れに身を任せるシュミットだから、通じたのでしょう。

ノヴァクみたいな(職務に忠実な)ロボットだったら、どこの馬の骨か分からない人間を組織長の元へ連れて行かないでしょう。

時文

きっと拷問でもして吐き出させただろうな…

ココア

そんな、怖いこと言わないで!

ついてきたまえ。

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

かくしてドゥラカは、シュミットと共に異端解放戦線の組織長の元へと向かうのでした・・・。

時文

って、ドゥラカ、これまで貯めた大金は良いのかな?

ココア

あっ!

知性か自然に身を任せるか

あらすじ

ドゥラカはシュミットらと共に組織長の元へと向かう。

神を信じてない

長いな・・・。

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

シュミットの説明。
全然長いと感じませんでした。

時文

私だけ?

原作情報

シュミットのセリフは原作通りです
変更も、カットもされていません。

が、コマ全体を占めるほど大きな吹き出しに長いセリフが書かれています。

確かに原作コミックのコマは”長い”印象がありますね(苦笑)。

じゃあ神も信じてないわけだ

by ドゥラカ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

教会信徒じゃないことで、シュミットと意気投合するドゥラカ
ならばと、神を信じてないかと思いきや・・・。

どういう意味だ。

- 中略 -

神を信じてない、ということか?

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

復唱することしかできないシュミット(苦笑)。

前々話、入隊試験で聖書を信じないと言わせることで、異端者であっても畏怖させたシュミット。

チ。-地球の運動について- 16話
『チ。-地球の運動について-』公式HP「STORY 第16話」より引用

そのシュミットが、小娘の言葉に動揺させられているのです・・・

考察

これは別にシュミットの理解が遅い、鈍い、というのではないでしょう。
それだけ「神を信じない」ことは、この時代にはあり得ないのでしょう

これまで登場した異端者、フベルトもラファウも。
オクジーもグラスも、バデーニも。

教会には言いたいことがあるものの、神は信じていました

それだけ、神はこの時代の人々には絶対的存在だった

だから「神を信じてない」と言われても、どういう意味か理解できなかったのです。

神がいる根拠

── あなた達は神をがっつり信じてると?

信じてるも何も、神は”いる”
根拠はこの世界が”ある”から、制作者もいる。

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

ドゥラカが神を信じていないのは、叔父ドゥルーヴに教えてもらったのがキッカケ。

叔父ドゥルーヴ曰く ──

チ。-地球の運動について- 17話
『チ。-地球の運動について-』公式HP「STORY 第17話」より引用

1つめ、神は存在しない。
実は神が存在する証拠はない

by ドゥルーヴ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

「神が存在する証拠がない」から、神は存在しない

それ以降も、(恐らく)ドゥラカは神が存在する証拠を見ていないので、今でも神の存在を信じていないのでしょう。

反面、シュミットは ──
「この世界がある」から制作者である神も存在する、という考え方

考察

これは、フベルトやバデーニの考えに近いかもしれませんね

フベルトもバデーニも、神が創った宇宙だから美しいに決まっている、美しくなければならない、と信じ地動説を研究しました。

はっきり言っていたわけではありませんが ──
これだけ宇宙は美しいのだから神が創ったに違いないという考えが根底にある気がします

シュミットは朝日を浴びています。
人の手ではどうしようもない、とてつもない世界。
それでいて、人間や動植物に過ごしやすく生きやすい(生かされている)環境。

確かにそこに何らかの存在を感じるのは、致し方ないことなのかもしれないですね、特にこの時代は・・・。

世界三大発明

じき目的地です。
我々にも今回の任務内容を話してもいいのでは?

by フライ『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話
補足

シュミットは、仲間にも今回の任務内容を話していません。

── その本、どうするつもりです?

組織長の所へ持っていく。
任務の全貌は、それまで言えん

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第16話

組織長の所へ持っていくまで任務の全貌、つまり目的は話せなかったのです。

君らは知っているかね?

これから先、恐らく世界を揺るがす3つの発明

1つ、火薬。
2つ、羅針盤。
そして3つ目、これが今回の要、活版印刷

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

遂に出てきました、活版印刷!

史実でも、火薬、羅針盤、活版印刷はルネッサンス期の三大発明と言われています。

参考

活版印刷

今でいうところの印刷

写本とは手書きで本を写すこと。
写本ではなく、印刷という意味では実は以前からありました。

木の板を彫って文章や絵を印刷する木板印刷は、7~8世紀からあったとされています。

15世紀にドイツのグーテンベルクが発明した活版印刷とは ──
文字1文字1文字を金属で作り、それらを組み合わせて文字にして枠に入れ、インクを使って紙に印刷する印刷機そのもののことを言っています

Prensa de imprenta

Amfeli, CC BY 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

活版印刷によって、高品質で大量印刷が可能となり、世界が変わったのです。

異端解放戦線 組織長ヨレンタ

こちらが、我々、異端解放戦線の組織長、ヨレンタさんだ

by シュミット『チ。-地球の運動について-』TVアニメ第18話

待ってました~~~!!!

ココア

良かった~~~
生きてた~~~~!!

OPにもチラッと写っていたし、第三章でも出てくるだろうと予想していましたが・・・。

これほど大きな立場で再登場とは!

時文

だから、25年必要だったのかな?

第二章では、14歳でまだ幼いところもあったヨレンタ。
25年経過し、39歳。

25年は長い。
あの頃の面影はあまりなく、大人になったというか、少し冷酷に見えるのは気のせいでしょうか・・・。

時文

いや、逞しくなったというべきか…

でも、あの本を探し、オクジーやバデーニの名を探し求める
あの頃の純粋な好奇心は、今も残っていると信じたい。

さて、組織長ということは、異端解放戦線を作ったのがヨレンタなのでしょうか?
それとも異端解放戦線に入って、組織長まで上り詰めたのでしょうか?

異端解放戦線は少し(かなり?)過激です。
地動説を広めたい気持ちは分かりますが、そのために反対する教会正統派は力で排除!?

いや、地動説を広めるというより、教会正統派を潰すためのツールにしてしまってる感も見受けられます

どこまでが組織としての考えか、どこからがヨレンタの願いか。

ヨレンタは、この25年間どこでどう過ごしていたのでしょうか。

四半世紀は、とてつもなく長いです。
人を変えるのに十分な歳月です。

ヨレンタは、変わったのか変わっていないのか。
ヨレンタは、研究者のままか、革命家になってしまったのか・・・。

続きが楽しみです!

おわりに (『チ。-地球の運動について-』18話とは)

いや~~=。
ドゥラカは、どこかでシュミットと出会うだろうと思っていましたが、こんな形で遭遇し、同行することになろうとは!

時文

それと、叔父ドゥルーヴの呆気ない退場

ココア

うん、もういなくなったね

なかなかの急展開な上に、最後の最後に待ってました!のヨレンタさん登場!

時文

正直、公式HPやOP、本編でオクジーとバデーニの名が出た時点で想像つきましたが(苦笑)

時を越え、場所を変え、地位も(恐らく)両親との関係も失い、ずっと教会に見つからないよう隠れて生きてきた。

あれから25年。
39歳になったヨレンタは何を思うのでしょうか?

いずれにせよ、役者が揃った今話ラスト。
原作コミックも第6集最後までアニメ化され、次話から第7集。

原作は残り2冊、アニメは残り7話。
ここから教会への反撃の狼煙を上げるのでしょうか?
それとも・・・。

以上、TVアニメ『チ。-地球の運動について-』第18話の感想&考察レビューでした。
長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。

次話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はX(@toki23_a)にて!

ではでは。

きょうのひとこと『チ。』は
性の「

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よろしくお願い致します。

ココア

これで毎日ケーキ食べられるかな!?

時文

(君のケーキの為にサポートお願いしているんじゃないだけどね…) 皆に応援してもらえるよう頑張ろう!

疑問点 まとめ(Q&A一覧)

この章では、疑問点をまとめていきます。

「疑問点まとめ(Q&A一覧)」運用ルール
  • 今話で発生し解決した疑問は、本文で解説して本章(ここ)でまとめ
  • 今話で解決しなかった疑問を、疑問XX-XX(話数-通し番号)として記録
    ⇒ 本章(ここ)でまとめ
  • 答えは、推測ではなくできるだけ(原作含む)作品内で明らかになった事実を記載
    ※推測が入る場合は、断りを入れる
    解決した疑問は、次話で削除
今話で解決した疑問 (クリックすると答えが表示されます)
ドゥラカは、なぜアントニが偉い人だと分かった?

アントニが着ている服から判断した (原作情報)

異端解放戦線は、なぜ廃村に現れた?

隠した本を取りに来た

前日、フライが机に隠した禁書を回収しに再び廃村にやってきた。おそらくそこでドゥラカが教会に本を渡すのを見たので襲撃したと思われる。

今話で新たに発生し、解決しなかった疑問
  • 疑問 18-01 アントニ司教も前司教同様、宇宙論重視?
  • 疑問 18-02 本は一冊しか復元されていない?
残っている疑問 (クリックすると表示されます)
  • 疑問 05-01 ラファウの手紙、ポトツキ贈与に込めた意図は?
  • 疑問 06-02 なぜ太陽の大きさが、禁書にされている?
  • 疑問 06-03 バデーニは、なぜオクジーに観測を頼んだ?
  • 疑問 07-01 コルベのヨレンタに対する態度は本心か、それとも・・・
  • 疑問 08-01 バデーニは、なぜアリスタルコスを知っている?
  • 疑問 08-02 教会は、貴族相手でも異端扱いできる?
  • 疑問 10-01 ピャスト伯の観測資料、どこに運び込んだ?
  • 疑問 10-02 オクジーは何を書いている?
  • 疑問 11-01 司教は、なぜ宇宙論を目の敵にしている?
  • 疑問 12-03 バデーニとオクジーを捕らえるのに、なぜ良い人材を回してもらえない?
  • 疑問 15-01 ヨレンタはどこへ逃げた?
  • 疑問 15-02 クラボフスキが、ふさわしいとは?
  • 疑問 16-01 本の内容が奇妙とは?
  • 疑問 16-02 異端解放戦線の組織長は、地動説の本で何をしようとしている?

今週の感想ツイート

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アニメ『チ。-地球の運動について-』次話のレビューはこちら!

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