こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『サマータイムレンダ』第14話、鑑賞しました。
本レビューでは、アニメ感想だけではなく。
原作コミック情報も加え、個人的な解釈による解説・考察をしています。
皆さんの理解の助けになり、作品をより楽しんで頂ければ幸いです。
今話の主なトピック
- ハイネは廃院へ押し込められていたのか?
- シデ”様”とは?
- 飢えはハイネの記憶かオリジナルの記憶か?
- 竜之介は、なぜこの日に限ってひづるを探しにいった?
- 記憶に干渉!?慎平の新しい能力?
- なぜ竜之介が、ひづるより先にハイネを見つけた?
- ハイネはなぜ空腹状態に?
- なぜ竜之介の影は人間側?
- 観測可能な時間が縮まっているとは?
- ハイネは、なぜ方針転換した?
- なぜ突然、学校が舞台に?
- 慎平の位置は、ハイネに把握されているのか?
- 慎平は総力戦に期待してない!?
- なぜ根津が待機しているのがバレた?
- 慎平の死因を知る術はない?
※矢印は該当箇所へのリンク
今話の疑問点
最下部に「疑問点まとめ (QA一覧)」として記載
ここでは、以下の観点でレビューします。
アニメ各話「感想」
+
原作コミックを読んで分かった新情報を加味して「解説・考察」
私は原作コミック未読です。
アニメ鑑賞後、”アニメ化済み時点まで“の部分を読み、レビューを作成しています。
よって・・・
次話以降のネタバレは「なし」なのでご安心ください。
サマータイムレンダ(全25話)各話リスト
後半クール (13~25話)
話数 | サブタイトル | 周目 | 原作 |
第13話 |
トモダチ | 5 | 7巻 |
第14話 本レビュー |
to be/not to be |
6 |
|
8巻 | |||
第15話 | ライツ カメラ アクション |
※リンクは各話レビューへ
※「周目」は、ネタバレ避けるため次話以降マスク
目次
今回のあらすじ
ひづるの記憶を体験し、14年前のハイネ暴走を目の当たりにする慎平とウシオ。
6度目の7月22日は、小早川家突入前から。
慎平は突入を中止し、関係者を校舎へ集め、皆に協力を求める。
ひづるの過去を覗いてハイネとの因縁知るも、攻略のヒントはなし。
ならば取れる戦略は総力戦!?
少し安直な気がしますが、何度も挑戦できるからこその選択なのは面白い。
「当たって砕けろ」か、それとも「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」かもしれないが、攻めてみないと攻略のヒントも見つからない。
が、敵もさる者、引っ掻くもの。
獅子は兎を撃つに全力を用う。
最初から、ラスボスが打って出る!?
そこへループ限界説が持ち上がり。
しばらくは慎平側が追い詰められる展開が続きそうな流れですが、『サマータイムレンダ』は裏をかくのが上手いからな・・・。
構えず、流れに身を任せて楽しむのが吉でしょうか(笑)。
さて、今話はペースが上がり、何ヶ所か原作カットされています。
原作補完しながら感想&考察していきます。
では、今話を振り返っていきましょう。
感想&考察レビュー 第14話「to be/not to be」
南方ひづるの記憶 (2004年5月25日) ──友達──
ひづるとハイネは、かつて友達だった。
ひづるではなく、ハイネの願い
前話から引き続き、ひづるの記憶の中──
前話ラスト、ひづるに友達ができたことを信じない、竜之介と朝子。
二人が信じないので、証明しようと、ひづるが旧菱形医院へ連れて行ったのだと思ってました。
が、──
すまんのう、ひづる。
ひづるの友達に会うてみたいて、わしが言うたんやのに・・・いざとなったら・・・。by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
竜之介と朝子に会いたいと言ったのは、ハイネだったのです。
この時、ハイネが竜之介と会っていれば、あの結末は避けられたかもしれないですね・・・。
いや、竜之介は、ひづるの弟だから友達ではありません。
正確に言うと、朝子に会いたかったということでしょうか。
だけど、ハイネが言うように、いざとなったら勇気が出なかったのです。
そのわけは・・・。
ひづるは特別
みんな、わしを見たら怖がって逃げよるが、おまんは逃げるどころか追いかけて来たろ。
by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ハイネのこの言い方だと・・・。
逃げられるのがイヤ──自分の姿を見て逃げられるのに傷ついていた、ということ?
散々逃げられて、人を信じられなくなった。
だけど、ひづるだけは特別、といったところでしょうか。
旧病棟の2階、14年前までは普通に上がれたんやな。
by ウシオ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
「普通に上がれた」とは、10話で慎平達が旧病棟を調査した時、2階への階段は崩れてなくなっていました。
2階に行くには、ウシオの影の力で上がるしかなかった──
どや!!!
by ウシオ『サマータイムレンダ』TVアニメ第10話
とウシオが言っていたシーン。
現在は階段がなく普通に上がれませんが、14年前は階段があったのです。
普通に2階へ上がれるとは言え、ハイネを見かけて、廃院へ入り2階まで追いかけていく人は確かにそうはいないでしょう(笑)。
ましてや──
旧病棟のおばけ、噂になってる。
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
こんな噂を知っていたら、逃げてしまうのが当然です(苦笑)。
ハイネは押し込められていたのか?
ところで、なぜハイネはこんなところにいたのでしょう。
人間(食餌)が溢れる所へは、危険で置いておけないというのは分かります。
人目にさらしてはいけないと、廃院2階へ押し込んでいたのでしょうか。
ハイネの正体は、ヒルコ様です。
神様に住んでもらうには、随分荒れた場所ですね(苦笑)。
ハイネがここに住んでいた・・・。
のではなく、別の所に住んでいて、たまに廃院2階へ遊びに来ていた、という感じでしょうか。
情報不足でまだ何も分かりませんが、一つ可能性として考えられるのは──
推測
14年前、ハイネはなぜ廃院の2階へいたのか?
シデ様
シデサマは、欲と二人連れじゃ!
せやさけ、腕が四本もありなさる。by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
腕が四本と言えば、四本腕の影しか思い浮かびません(苦笑)。
ようやく、四本腕の影の名前が分かりました。
そして、もっと重要な情報が──「欲と二人連れ」!?
目が4つ腕が4本なので、二人分の影だろうとは想像してましたが、「欲」と二人連れとはこれ如何に・・・。
「欲」と二人連れと聞いて、強欲な感じ、欲望のままに行動している姿が思い浮かび、確かにシデに当てはまります。
ですが「欲」は生き物ではありません。
欲は、心の状態です。
生き物ではない欲と二人連れとは、一体どういう意味なのでしょうか?
それと気になるのが──「シデ様」と、ハイネが「様」付けで呼んでること。
ハイネは、ヒルコ様。
シデは、ハイネをオカアサンと呼ぶ。
ハイネの方が上ではないのでしょうか・・・。
シデについて、もっと突っ込んで聞いて欲しかったのですが、14年前のひづるにとってはさほど関心がなく(苦笑)。
それよりも、ハイネのお腹を満たしたくなってしまう──
なぜハイネは、シデを様付けで呼ぶのか?
シデの「欲と二人連れ」とは、どういう意味か?
ごく普通の女の子
『サマータイムレンダ』公式HP「STORY#14」より引用
これじゃ、これじゃ!
ありがとう、ひづる!どんな味か気になっとったんじゃ!
by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ひづるが手渡したお菓子「明台 カルメン」。
これは、実在する「明治 カルミン」ですね。
#現在は販売終了されています
「明治 カルミン」は、1921年(大正10年)に発売され、100年近くも販売され続けた明治のロングセラー商品。
ハイネもどこかでカルミンを知り、食べたかったようですね。
「どんな味か気になっとった」とは──以前から知ってはいたが、これまで一度も食べたことがない、と読み取れます。
もしかすると、ハイネは人が食べる物を与えられてないのかもしれないですね。
推測
影にとって情報が食事、だから人をスキャンする。
しかし「味という情報だけは、直接食べる必要がある」。(5話)
影は、食に相当こだわっているように見受けられます。
10話で、ウシオが旧病棟の2階を調査したとき「料理本」を見つけました。
ウシオは、家族で住んでいたのかと想像しましたが・・・。
もしかすると、ハイネ自身が色々な味を欲していたのかもしれないですね。
となると、影シオリが小早川一家で食事をしていたのも頷けます。
11話で、ひづる(竜之介)も言ってました──
ハイネ、はじめっからおまえは・・・またごっこ遊びなんか?
今度は小早川しおりの記憶を使って!by 南方ひづる(竜之介)『サマータイムレンダ』TVアニメ第11話
ハイネは、「ごっこ遊び」をしているのでしょうか。
満足そうに、お菓子の味を楽しむハイネ。
慎平・・・なんか、あの子、ホンマにあのハイネ?
by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ウシオも言うように、とてもあのハイネと同一人物には見えません。
普通の女の子です。
それどころか、食事も与えられず、こんな所に一人で放置された可哀想な子供です。
ひづるは、一体どんな気持ちで、ハイネと触れ合っていたのでしょうか・・・。
南方ひづるの記憶 (2004年5月25日) ──空腹──
ある日、ハイネが空腹に耐えられず・・・。
おやつで腹は満たされない
ひだるいんは嫌じゃ。
嫌じゃあ、嫌じゃあ。by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
「ひだるい」とは「空腹」「ひもじい」という意味。
ひづるの記憶を覗いているので、日数がどれくらい経過しているのかは分かりません。
お菓子とは言え、ひづるが定期的に与えているにもかかわらず、空腹を感じるハイネ。
飢えでぎょうさん死んだ・・・
大人が死んで・・・魚も獲れんようなった・・・
夏になったら、お父もお母も兄弟も・・・みんな死んでもうた・・・by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
空腹を感じ、昔の辛い頃を思い出しているハイネ。
これはハイネの記憶か、それともハイネがコピーしたオリジナルのはいねの記憶でしょうか・・・。
推測
私は、ハイネを良く思ってないので(苦笑)、ハイネがこんな辛い状況だったとは思えません(思いたくありません(苦笑))。
語られている内容は、漁をする人間のこと。
ハイネは影がコピーした最初の人。(12話)
だから、ハイネは影のお母さんですし、(人間の)両親は存在しません。
両親が死んだのは、ハイネではなく、はいねのこと。
この記憶は、ハイネではなく、オリジナルはいね(人間)の記憶でしょう。
ただ、誰かに成り代わった影は、オリジナルの記憶に強く影響されている気がします。
ハイネの場合は「飢え」。
ハイネはオリジナル「はいね」の経験から「飢え」に極度の恐れ、恐怖感を抱いているかもしれないですね。
二人の誕生日
さっきウチで、いっぱい買うてったで。
今日はパーティーやろ?by 小早川 達夫『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
コバマートの店主の達夫。
随分、いい年しているように見えますが・・・朝子の夫になる人ですね(笑)。
つまり、しおりの父親です。
それより驚いたのは、ひづるの記憶を見ていたはずなのに、ひづるがいない状況が描かれていること。
これは、ひづるの記憶だけでなく、ひづるの中にいる竜之介の記憶も覗いていたということでしょう。
ところで、なぜ竜之介は、ひづるを探しに行ったのでしょうか?
ひづるは何度もハイネの所へ行っています。
これまでも行き先を言わずに、フラッといなくなったことはあったでしょう。
#しょっちゅう?
ハイネの飢えが最高潮になっていた──
なぜ、この日に限って、竜之介はひづるをタカノス山まで探して行ったのでしょうか?
今日は僕らの誕生日やで・・・お姉ちゃん。
by 南方 竜之介『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
この日は、二人の誕生日。
#ひずると竜之介は、双子なので誕生日は同じ
誕生日パーティーしようと言っていたのに、ひづるはフラッと出かけたまま帰ってこない。
探していたら、タカノス山へ行った可能性が。
暑い日なので、どこかで倒れてたりしないか心配もあって、探しに行く竜之介。
竜之介は、誕生日に殺されてしまったのです・・・。
余談
朝子がタカノス山へ行かなかったのは、幸か不幸か・・・。
もしかすると、ひづるは竜之介に任せて、朝子は達夫と一緒にいたのかもしれないですね(苦笑)。
記憶に干渉!?
誰かそこにおるんか!?
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
記憶を見ているだけのはずなのに、慎平の声に反応するひづる。
これは、9話で、ウシオの記憶にハイネが入り込んできたのと同じパターンですね。
『サマータイムレンダ』公式HP「STORY#10」より引用
誰が、何をやるべきやったって?
見ぃつけた。
あれからずいぶん探したぞ。
もう逃がさん。
by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第9話
ハイネが、他人の記憶再生中に介入できるなら、ハイネの目を持つ慎平にできても不思議ではありません。
ただハイネがやったのは、記憶に干渉し、観測者に呼びかけ。
今回慎平がやったのは、記憶の中の人に干渉したのです。
これは、今後の伏線でしょうか・・・。
推測
でも、慎平が記憶に介入できるとして、一体何ができるのでしょう?
所詮、介入できるのは記憶。
現時点の事実が変わるわけではありません・・・。
原) ハイネのことがバレないように・・・
大丈夫?
気分でも悪いん?by 南方 竜之介『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
竜之介は、一度、ひづるに旧菱形医院まで案内されています。
なので、ひづるを探していた竜之介は廃院へ真っ直ぐ向かったのでしょう。
ひづるも寄り道をするような性格ではありません(笑)。
ではなぜ竜之介は、ひづるを見かけることなく、先にハイネを見つけてしまったのしょうか?
ひづるが先にハイネを見つけていれば、悲劇は避けられたかもしれません。
アニメではカットされていますが、ひづるが遅れた理由は原作に描かれていました──
あの猟師を撒くのに時間がかかってしもた・・・遅刻や。
ハイネに謝らんと・・・。何?今の光。
※太字部分はアニメではカット
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』コミック7巻
なんと、ひづるは根津を撒いていたのです。
つまり、あの後、引き返そうとしないひづるを根津が追いかけていた・・・。
根津は、この通りお節介。
ひづるが廃院に行くことを知れば止めるでしょうし、ましてやハイネを見つけたら根津は何をするやら・・・。
ひづるは行き先が分からないよう、廃院へ行くルートとは違う所を歩いたのでしょう。
自分の行動を邪魔されたくない、ハイネのことがバレてはいけない。
ひづるのハイネへの気遣いが、遅れる原因となったのです。
それで、竜之介の方が先にハイネを見つけてしまったのです・・・。
なんとも皮肉ですね。
補足
逆に、野良がひづるに襲いかかろうとしたとき、根津が現れ助けられたのは、ひづるを追いかけていたからですね。
なぜ空腹状態に?
なんで?
ハイネ・・・キミが・・・やったのか?by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ひづるを目にして、ハイネも我に返る──
ひづる・・・?
ちゃう・・・わしじゃない、わしじゃない・・・。by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
「わしじゃない」とはどういう意味か?
竜之介を殺したのは自分ではないと言いたいのか?
確かに、竜之介が殺された瞬間は描かれてません。
状況からみると、ハイネが殺したのでしょう。
この手の描き方だと、殺したのは別人かもしれません。
でも、問題はそこではありません。
殺したのは誰にしろ、ハイネが竜之介を食べていることです。
ハイネが、ひづるの前で示していた空腹。
それは、ひづるが持ってくる食べ物では満たされず。
極度の空腹、飢餓状態が起こした暴走。
ハイネの飢餓状態は、なぜ起きてしまったのでしょうか?
ハイネが人を食べてないから空腹になるのは当たり前。
どうして、そんなことに疑問を持つのかですって?
私が言いたいのは、食餌係として代々ハイネを世話している菱形家は何をしているのか?という問いです。
推測というより想像
これまた情報が全くないので、想像の域を出ませんが・・・。
二つの可能性が考えられます。
これが本体!?
ハイネの絶叫と共に、破裂するように弾け飛ぶ右目!
目!?
ハイネの右目!!by 網代 慎平『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ハイネの右目は、それ自体が生き物のように動けるようで、その場から逃げていく。
これが、11話で、ハイネ達が探している体か──
しかし、あなたには用はない。
人格と記憶だけのあなたには。体の方はどこへ行ったんですか?
母の右目を奪い去った「体」の方は?by 四本腕の影『サマータイムレンダ』TVアニメ第11話
シデの言い方だと、母の右目を奪ったのは竜之介。(11話)
それなのに、ひづると竜之介は何も知らない・・・。
なるほど!
それもそのはず、この目がお目当ての体なら、竜之介とは別の意志で逃げてしまったのです。
ハイネは、頭が破裂したことでパニック状態。
ひづるは、光と爆発したような状態で、思わず目を閉じてしまう。
だから──
記憶を読んだ・・・ひづるも竜之介も体の行方を知らん。
ジジイの方は読めやん。by 影シオリ『サマータイムレンダ』TVアニメ第11話
記憶を読んでも、体の行方が分からなかったのです。(11話)
補足
相手は野良ですが、根津がこのときスキャンされコピーされました。
その後、影の身体能力を発揮した竜之介が退治。
この時、根津に「影の病」の免疫ができたと思われます。
影リュウノスケ
いる、ひづるさんの中に。
影の身体能力!
ハイネがはじけて、竜之介さんのデータが中に入った。by ウシオ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ひづるの手を火傷させた時、ハイネが読み取った竜之介のデータをひづるに焼き付けたのか。
ひづるの中に、竜之介のデータが入り込む。
竜之介は、人間(ひづる)の肉体に宿った影だったのです。
推測
影リュウノスケ誕生シーン。
分からないのが、なぜ影リュウノスケは影の意志(使命)を持たず人間として行動するのか。
これは、ウシオも同じですね。
ウシオはデータを書き込めるストレージが小さいので、影の本分であるデータまで書き換えられたのではないかと解釈してました。
が、竜之介も人間側であるとなると、その解釈は違うようです。
竜之介の影が誕生した瞬間であれば、何かヒントが描かれると思ったのですが特になし。
現状出ている情報で考察すると──
南方ひづるは、なぜ影のことに詳しい?
ひづるの中にいる竜之介が影だから
ハイネにコピーされた竜之介のデータが、ひづるの中に入り、人格と記憶を有していた。
竜之介の正体は影なので、影の能力に詳しい。
ひづるの体に竜之介の人格、二重人格でないなら何?
影のコピー能力で得た竜之介の人格と記憶が、ひづるの中に存在している
なぜ竜之介の影は、人間の味方なのか?
今日のところは見逃しちゃる!
友達やから、一回だけ見逃しちゃる。
次に会うたら、殺す!by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ハイネの正体が影であることを知り、右目を奪ってはないにしろ、ひづるが持っていったと思っている。
本来なら、ひづるは、ハイネにとって消さなくてはならない存在。
だけど、友達だからと見逃すハイネ。
ハイネにも、まだ情が残っているのです。
その割に、14年ぶりに再会しても冷たすぎると思いますけどね(笑)。
まるで別人、ハイネは人が変わったようですね・・・。
【6周目】7月22日 コバマート
6度目の7月22日。慎平の意識が戻ったのは、小早川家突入の直前だった。
ループの限界
今回のリスタート地点は、小早川家突入前──18時頃。
前回は、14時半前だったので、これまた3~4時間遅くなりました。
うむ、観測可能な時間の限界が死ぬ度に狭まってきとるんじゃ。
by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
慎平の力が弱まっている!?
ハイネの推測によると、慎平の力が弱まり「観測可能な時間の限界」が縮まっている。
推測
「観測可能な時間」とは、”なかったことにできる時間”だと思われます。
慎平がやりなおすことのできる時間ですね。
リスタート地点が遅くなっているのではなく、やり直せる時間が短くなっていると言うのです。
確かに、私はこれまでリスタート地点のズレしか気にしてませんでした。
※クリックすると拡大できます
4周目までは、10~20分程度しか先へ進みませんでした。
5周目で、一気に3時間程進みました。
そして、今回は、4時間近く進んでしまった。
これは、段々リスタート時間が遅くなっているのではなく、慎平の「観測可能な時間」が短くなっていると言うのです。
図で言うところの「未確定事実」の時間ですね。
4周目までは「観測可能な時間」に十分余裕があったので、前周リスタートした直後(10~20分)から開始できた。
ところが、少しずつ「観測可能な時間」が短くなり、あるいは4周目で一気に力が弱まり、5周目では、限界時間よりも観測時間の方が長く、一気に時間が進んでしまったと言うのです。
とは言え、今回戻ったのは18時直前。
前周、慎平が死んだのは、ひづるが突入して5分と少し。
慎平の腕時計によると──18時7分。
6周目は僅か10分程度しか戻ってないのです!
今話ラスト、6周目も終わってしまいました。
7周目は、1時間20分ほどしか戻ってません。
少し復活したとは言え、4周目までに比べ明らかに短くなっています。
慎平のループ能力は、思っているより限界が近いのかもしれません・・・。
それが、今話終盤、慎平が見た足元が崩れるイメージではないでしょうか。
反対に、だからハイネは──
方針転換
ヤツの命、削り切るぞ。
生け捕りよりも、その方が簡単や・・・のう?シデよ。by ハイネ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ハイネが慎平を追いかけループし始めた4周目──
ハイネ達が取った作戦は、夏祭りが終わるまで、慎平を殺さずに生かしておけば良い。
でも、実はこの作戦には弱点があります。
確かに、慎平を生け捕りして生かしておけば、夏祭りは邪魔されないでしょう。
ですが、夏祭り後に慎平が死ねば、夏祭りより前に戻って結局邪魔をされてしまうかもしれません。
邪魔されないようにするには、夏祭りが終わっても、慎平をずっと生かし続けておかなければならないのです。
隙あらば自殺しようとする慎平を、ずっと生かし続けておくのは意外と面倒。
ループを繰り返す度に慎平の力が弱まり、やがて本当の死を迎えるのであれば・・・生かし続けるより簡単なのです。
何せ、最初から殺しにかかれば良いのですからね・・・。
元来、武器を持っての戦いは、生け捕るより殺す方が簡単です。
ましてや、殺しが好きな・・・失礼(笑)。
影の身体能力があれば、殺す方が手っ取り早い。
ハイネ達は、方針を大きく変えてきたのです。
【6周目】7月22日 日都ヶ島小中学校
1時間後、日都ヶ島小中学校に窓たちを集めた慎平。ウシオの力で、みんなにループを疑似体験させ協力を仰ぐ。
本能よりも命令
慎平達は、これまで何度か影と戦ってきました。
全ての影が高い知能を持っているわけではなく、むしろ頭を使って戦っているのはごく僅か。
影シオリは、ハイネ本人だったので違うのは当然です。
影シオリとまで特別ではなくても、影ミオも他の影とは明らかに違いました。
もっと言うと、この周回では存在してませんが、影シンペイも違いました。
この違いはなんなのでしょうか?
影ミオは澪をほとんど無視している。
オリジナルを殺すという影の本能よりも優先する、「上」からの命令──つまりハイネの命令だ。by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
ここで一つ明らかになったのは「本能よりも命令を優先」すること。
つまり、本能を抑える理性のようなものを持っている影──これが影ミオですね。
確かに、影シンペイも、慎平を見ても落ち着いたものでした。(4話)
影は数が多いです。
でも、野良はなんとか頑張れば倒せるので、実は怖いのは頭の良い影。
現時点では、ハイネ、シデを筆頭に、影ミオ・・・。
あれ?ラスボスコンビを除けば、影ミオだけですね(笑)。
影は他にも、しおりの両親をコピーした影アサコ、影タツオがいますが、ひづる(竜之介)にあっさりやられたのでザコですね。
と、思ってましたが、改めて考えると影ミオも、ひづる(竜之介)にあっさりやられてますね。(5話)
影ミオに強い印象があるのは、最初のインパクトですね(笑)。
それよりも、もっと強い影がいたのを忘れてました・・・。
根来くんこと、影ネゴロ!
なんだ・・・もはや人に擬態する必要ないってか!!
by 網代 慎平『サマータイムレンダ』TVアニメ第12話
影ミオは本能を抑え、頭を使って戦うので油断ならないですが・・・。
人であることを放棄し、本能の赴くままに戦えば、影はもっと強くなるのです。
ただでさえシデを倒す方法が分からないのに、あんな影まで出てきたら・・・。
いや、仮にも澪の姿をした影ミオが、あんな姿になるとは思いたくありませんが・・・。
新OPに予兆のような映像があったのを思い出してしまいました。
この予感は当たりませんように!(苦笑)
ウシオ姉さん、サクッと処分してね!
今現在、取れる最善策
何の説明もなく、突然舞台が学校になって、面食らいました(笑)。
でも、一つずつ紐解いていくと理解できるかも。
順を追って説明しましょう。
ひづる:影ミオは澪をほとんど無視している。オリジナルを殺すという影の本能よりも優先する、「上」からの命令──つまりハイネの命令だ。
慎平:それを逆手に取るんですね。
by 『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
7月22日の午後8時は、影ミオが洋食コフネに来る時間。
4周目、影ミオは一人でいた澪を無視して、慎平を殺しに来ました。
影シオリ(ハイネ)の命令の方が優先順位が高いという事。
今回、小早川家を襲撃してませんが、ハイネがループしているのであれば、影ミオに慎平殺害の命令を下すはず。
そして、ハイネもループしているのなら、前回(4周目)、影ミオが負けたことも知っています。
だとしたら、同じ策は取ってこないでしょう。
影ミオだけではなく他の影を連れてくる可能性が考えられます。
慎平達が取れる策は、澪を守ると同時に、今より戦力を高めること。
そこで、全員に声をかけた。
全員で迎え撃つとなると、小舟家では手狭。
それだけでなく、アランや近所を巻き込んでします。
だから学校を選んだという流れでしょうか。
刻印はGPS機能付き?
『サマータイムレンダ』公式HP「STORY#10」より引用
この刻印、ハイネにはオレの居場所もバレてるんでしょうか?
by 網代 慎平『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
慎平が午後8時にいる場所を変えたことで、影ミオの行動がどう変わるか?
これにより、慎平の居場所がバレているかも判明します。
8時より前に影ミオが学校へ来れば、慎平が洋食コフネにいないことを確認しなくても知っていた証拠──その場合、慎平の居場所は把握されている可能性が高い。
8時より後であれば、居場所は把握されておらず、探した末に見つけた可能性が考えられます。
結果は──
ちょうど8時頃に、根津を襲いましたね。
慎平の位置は、刻印により把握されている可能性が高いです。
補足
「可能性が高い」としたのは、慎平の居場所を知るには、まだ他の手段が考えられるからです。
例えば、朱鷺子ですね。
彼女はハイネに協力していました。
慎平から招集がかかり、事前に伝えていた可能性は考えられます。
が、一緒に戦うと決意したところを見ると、その可能性は低いかもしれないですね。
朱鷺子は、ハイネを支援してきましたが、あくまで遺体の提供のみ。
決して、生きた人間を影に売るようなことはしていない・・・と思いたいですね。
そう言えば──
4周目、ヒルコ洞に侵入してきた慎平達を見つける前から、ハイネは澪を誘導し、朱鷺子を仕向けていました。
慎平の位置は、刻印によりずっと把握されていたのかもしれないですね。
影の能力でループ疑似体験
ウシオが、今までの記憶を追体験させれば、みんなが擬似的にループしたことになる。
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
なんと便利な影能力!!
ループ物で難しいのが、自身がループしていることを人に信じてもらうこと。
元々信頼関係ができている人ならまだしも、関係が薄い人だと困難。
それを『サマータイムレンダ』では、ウシオの記憶を見せループを疑似体験させるというのです。
他人ならいざ知らず、自分の未来の行動なら、真偽の程も感覚で分かるはず。
なかなか人を信じない(苦笑)、ひづると根津が体験しているのだから、その効果は折り紙付き!
上手いですね~~!
期待できない最大戦力!?
『サマータイムレンダ』公式HP「STORY#14」より引用
初手から最大戦力で迎え撃つ!
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
初手から最大戦力と意気込んでも、所詮は素人の集まり(苦笑)。
ウシオや竜之介のように特殊な身体能力どころか、根津のように(獣と?)戦った経験もなし。
ループを疑似体験したら、影に腹が立つのは分かりますが、凸村のように怯えるのもよく分かりますね(笑)。
それでも、慎平は試したかったのです。
やりたないことでも・・・やっぱやっといたらよかったって後から思うくらいなら、やってみよっていうか・・・
- 中略 -
ここで皆に無理強いしとけば良かったって、後で思いたくないから、無理強いします。
by 網代 慎平『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
慎平が何度も繰り返した7月22日からの数日。
影に殺された人達なら、一緒に戦ってくれる可能性がある。
潮の記憶で疑似ループ体験させ、影の存在を信じてもらい助けるのではなく一緒に戦って欲しいと願い出る。
普通なら、ループ物のクライマックスですね(笑)。
例え素人でも、全員で当たれば、突破口が見えるかも。
失敗ならば、別の方法を考えればいい。
慎平が、ループで何度も時間を繰り返せるから取れる作戦です。
端から成功すると思ってないのです。
言い方が、悪いですね(苦笑)・・・。
慎平の考えは──
全員で挑めば、絶対に影に勝てるとまでは思ってない。
でも、現時点で考えられる最強の戦力だから、試しておきたい。
もしかしたら、これで勝てるかもしれないし・・・。
という感じではないでしょうか。
それが分かったから、凸村は──
アホとちゃうか!
慎平くんのために死ね言うんかょ!?オレらは、おまえの駒ちゃうぞ!
by 凸村 哲『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
自分たちの命を、まるで「お試し」のように使う慎平に、怒ったのです。
当然の感覚ですね。
慎平は何度も死んで、自分の命を少し軽く考えている節があります。
皆の命も同じように考えてしまっていることを凸村に指摘され、慎平は我に返ったのではないでしょうか。
余談
凸村の解釈は正しいと思います。
実際、慎平は皆の命を駒のように使おうとしています。
言い方悪いですね(苦笑)。
慎平自身が自分の命を使い捨てのように消費しています。
同じように、他の皆の命も使わせてくれ、と言っているのに等しいのです。
ひづるや根津あたりは、そのことを理解した上で、協力していると思われます。
それだけ厄介な敵、いやそこまでしないと突破口が開けないと分かっているからこその決断ですね。
でもそこへ、ウシオがフォローします。
慎平は、この島が好きや。
みんなのことも大好きや。確かに言い方は、いっも悪いよ。
でも慎平は、みんなの味方や!
好きな人の味方して、何か文句あんのか!by ウシオ『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
原作では、もう少しセリフがあります──
慎平は、この島が好きや。
みんなのことも大好きや。駒やなんて思てへんよ!
だって、最初に一人で逃げることもできたのに、慎平は戦い続けてるやんか!それって、みんなを助けたいからやん?
みんなのこと大事に思てるからやんか!確かに言い方は、いっも悪いよ。
でも慎平は、みんなの味方や!
好きな人の味方して、何か文句あんのか!※太字部分はアニメではカット
by 『サマータイムレンダ』コミック8巻
ウシオが言ってるのは、要は──
慎平は自分の為ではなく、島の皆のために命を削って戦っている。
皆を大切に思っているのだから、駒となど思っているわけがない。
この方法が今考え得る最善だから、皆に無理強いしている。
それもこれも、島の皆のため、
という感じでしょうか。
慎平を心から信じているウシオらしい切り返しですね。
どちらかと言うと感情論で押し切った感じですが(笑)。
これで皆が納得できたのでしょうか?
もっと他に手段があるとは思わなかったのでしょうか?
実は私は、慎平の話を聞いて皆が納得したとは思ってません。
#「皆」とは「凸村を除く皆」です。
皆は、慎平の言葉を聞く前から既に決断していたのではないでしょうか。
同意した理由
今回協力すると言った皆は素人。
平和な日本での一般人。
僅か数十分で、なぜ一緒に戦うとまで決意したのでしょうか。
実は、アニメはかなりカットされています。
全部紹介するわけにはいきませんが、要点をかいつまんで補足説明しましょう。
まず、澪はアニメで見た通り。
ウシオの戦う姿(記憶)を見て、慎平や、かつての窓同様、ウシオは潮だと理解したのです。
慎平やウシオと一緒に戦いたいと思ったのでしょう。
凸村 哲
凸村は最も臆病ですね(苦笑)。
警察官なのに自己中心、女子よりも弱腰。
ある意味、一番慎重で現実的とも言えますね。
実は原作では、臆病者らしく(笑)皆を避難させる案を提案しています。
だけど、根津に却下されています──
凸村:みんなに教えて避難させた方が・・・
根津:みんな?島民だけでも700人やぞ・・・混乱を招くだけや。※アニメでは全文カット
by 『サマータイムレンダ』コミック7巻
凸村は、諦めきれず最後も反対しますが、ひづるに言い負かされます──
フェリーは危険だぞ?
船員に影がいた。私が到着した今朝の時点ですでにな。- 中略 -
本土まで4km強・・・他の漁船や泳いで海域を渡る手もあるが、海は見張られていると考えるべきだし、海の中でヤツらは無敵だ。
理解したかね?
ヤツらを駆除するしか道はないのだ。※太字部分はアニメではカット
by 南方 ひづる『サマータイムレンダ』コミック7巻
補足
「船員に影がいた」とは6話の冒頭のシーンですね。(6話)
まさか、こんな何でもないシーンが、今ここで伏線になるとは!(苦笑)
『サマータイムレンダ』侮りがたし!
凸村以外は、みんな戦うと言い、ひづるからそこまで言われて、ようやく──
わかったよ・・・
やったろうやないかァ!チクショーー!by 凸村 哲『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
決心したと言うより、渋々ですね。
実に凸村らしいです(笑)。
菱形 窓
窓はこの周でも窓です。
慎平を信じ、皆を助けようとしている慎平を支えたい。
そんな兄を、朱鷺子はアホと断言します。
朱鷺子は、影の強さも数多くいることも知ってます。
普通に考えれば、人間ではとても太刀打ちできないのも分かっています。
それだけに、立ち向かおうとする兄が信じられない。
いや、昔から朱鷺子は兄のそういうところが理解できないのです。
4話、窓が澪に告白したときのことを思い出しますね。
お兄ちゃん、今日は澪に告白するつもりだそうです。
我が兄ながら非科学的です。by 菱形 朱鷺子『サマータイムレンダ』TVアニメ第4話
言っておきますが、朱鷺子は窓のことが嫌いなわけではありません。
むしろ、好きなんだと思います。
好きでなければ、自分が好きな澪に告白するのを許しませんよね?
理解できなくても、兄は兄。
兄を好きだからこそ、我慢して自分が汚れ仕事をやってきたのだろうし、兄に生きて欲しいから、無茶しないで欲しいと思っているのではないでしょうか。
そんな妹の願いも虚しく、窓は慎平の力になろうとしているのです──
慎平は、島の皆を助けるつもりでおる。
オレや朱鷺子のこともや。あいつは、おまえが影どもに利用されて殺されんのを見て、今かておまえを助けようとしてる。
オレらは、あいつの力になっちゃらなあかん!
※アニメでは全文カット
by 菱形 窓『サマータイムレンダ』コミック7巻
菱形 朱鷺子
一番厄介なのは、朱鷺子。
朱鷺子はハイネ側で、皆を裏切っていた。
皆に正体を知られ、自分も利用されていた真実を知ったからと言って、簡単に影を裏切り戦うことができるのか・・・。
原作ではその辺、いえ、それよりも朱鷺子が気にしていることが描かれています──
ごめんなさい、澪。
潮さんの遺体を・・・。※アニメでは全文カット
by 菱形 朱鷺子『サマータイムレンダ』コミック7巻
澪にだけは知られたくなかった、自分の汚れた役目。
澪に対する申し訳なさで一杯でした。
それに対して澪は・・・。
朱鷺子を許しません、いや許せないのでしょう。
実際は、潮のことだけでなく、しおりも見逃してきたわけですからね・・・。
でも、澪は「やり直せる」からと朱鷺子を立ち直らせます。
そして仲間になると決めた時、逆に朱鷺子は自分が仲間になって良いのか慎平に問います。
それに対して、慎平は軽く切り返します──
間違ってりゃ、やり直すし。
※アニメでは全文カット
by 網代 慎平『サマータイムレンダ』コミック8巻
慎平は優しいですが、青臭くはありません。
並々ならぬ決意を持ってますが、ヒーローではありません。
やっておけば良かったと後悔しないために。
反省なら後ですればいい、間違っていればやり直せばいい。
自分が今思う、最善のことをやっているのです。
この辺もアニメで観たかったですね・・・。
ここでは、かなり端折って説明しています。
どれも良いシーンなので、ぜひ原作をご覧下さい。
読み合い
さァ、どこから、どうやって現れる。
by 根津 銀次郎『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
根津は今回も遠く離れたところで待機。
4周目で影ミオを狙撃したとき、(原作によると)600m離れた場所から狙撃していました。(8話)
それだけ離れていれば、影にも気付かれないでしょう!
なのに、なぜ今回は根津の居場所がバレたのでしょうか?
そもそも、根津が狙撃するために待機しているとなぜ分かったのでしょうか?
その理由は──
これまでの戦いを振り返って対策していたのは慎平側だけでなく、ハイネ側も対策を練ってきたということですね。
推測
影ミオが、前回やられたのは、根津の狙撃で隙を作られたから。(8話)
なので、まずは狙撃対策を考えたのでしょう。
狙撃は、実は狙われていると分かれば、スナイパーの位置は特定しやすいです。
学校がターゲットになるなら、逆算して待機場所を絞り込んでいき、そこを重点的に探っていけば良い。
それに、前回600mの位置から狙撃したと知っているなら尚更です。
え?
前回、影ミオが殺された時のことを、ハイネ達がなぜそんなに詳しいのかですって?
鋭いですね~~!
その通り。
あの時、敵は影ミオしかいなかったので、他は知らないはずです。
ハイネは、影ミオの状況を知るテレパシー能力でもあるのでしょうか?
そして、もっと厄介なのは、ここまで全体を把握していても、影ミオだけに任せずハイネやシデも出てきていること。
慎平は、他に手段がないから、勝てる方法が分からないから、持てる最大限の戦力を試すために、関係者全員に呼びかけたのです。
ハイネ側は、十分勝算あるのに、初手からラスボス級の二人が打って出ようとしているのです。
それも優先すべき事を明確にして!
これまで最優先だったウシオには構わず。
因縁のひづるも無視して、新たな裏切り者朱鷺子も気にせず。
慎平ただ一人を殺すことに集中。
慎平を殺せると分かったら、即殺す。
これが、慎平がなぜ死んでしまったのか分からない程、何の前触れもなく殺された理由ですね。
ハイネ達は、本気の本気で慎平を何度も殺そうとしているのです。
これは手強い・・・。
ループ??
オレん家?
戻ってる?ループした?
死んだ!?オレ・・・?いつ!?
by 網代 慎平『サマータイムレンダ』TVアニメ第14話
慎平は気付くと、自宅に。
学校へ行く前に皆の食事を作っていた様子と、時間が戻っているので、ループしたのは明らか。
自分が死んだことも認識できない内に殺された!?
慎平に殺された認識がないのは、即死状態だったということ。
一体全体、慎平はどのようにして殺されたのでしょうか?
殺された手段が分からなければ対策の立てようもない・・・。
もしかして対策が取れない!?
いいえ、慎平には強い味方があるじゃないですか!
推測
おわりに (『サマータイムレンダ』14話とは)
ハイネもループできるという、ループVSループの戦いで始まった後半戦。
ひづるとハイネの出会いを描き、南方姉弟とハイネの因縁が14年前から始まり。
もしかすると慎平の両親も影と関係してくるかもしれないことを匂わせる。
後半クール序盤として、今後に向けて伏線を散りばめた感じの14話でした。
さて、普通のループ物であれば、新しい周に入ったら敵側の情報を精査するのが鉄板。
ウシオの記憶で皆にループを疑似体験してもらい、全てを知ったのなら尚のこと。
- ハイネの右目の行方
- ハイネが純粋無垢だったが、あれは本当の姿か?
- ハイネはなぜ飢餓状態になったのか?
- シデの正体は誰なのか?
- シデの強さの秘密は?
ハイネについては、ひづるに聞くのもありですし、朱鷺子が重要情報を持っている可能性もありますよね。
その辺に触れないのは違和感ありましたが、それだけ敵の襲撃に備えるのが最優先だったと解釈しましょう(苦笑)。
まあ、今後の楽しみに取っておけということですね(笑)。
以上、TVアニメ『サマータイムレンダ』第14話の感想&考察レビューでした。
超長文にもかかわらず、最後まで読んで頂きありがとうございます。
15話のレビューも書く予定です。
良かったらまたお越し下さい。
最新情報はTwitter(@toki23_a)にて!
ではでは。
ハイネの健康不良は、環境では!?
まずは部屋を掃除して清潔にしましょう(笑)
そしてお菓子だけでなく栄養ある物を・・・
疑問点 まとめ(QA一覧)
この章は、今話までの疑問点をまとめています。
回答は、推測は除き、(原作情報含む)作品内で明らかになった事実のみ記載。
前話までで解決したものは、削除しています。
過去分含め、全て見たいという方は「全話疑問点一覧(QA集)」をどうぞ。
Coming Soon
今週の感想ツイート
#サマータイムレンダ 14話
過去を覗いてハイネとの因縁知るも
攻略のヒントはなし…ならば取れる戦略は総力戦⁉️
何度も試す気なら一つの選択か🤔が、敵もさる者
獅子は兎を撃つに全力を用う😖暫く追い詰められた展開になりそう
だが本作は裏かくの上手いからな😓アランは一体どうした…
— 時文@ここアニ (@toki23_a) July 15, 2022
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