こんばんは。時文です。
『Re:ゼロから始める異世界生活』16話を再鑑賞。
2020年は2期も放送される『Re:ゼロから始める異世界生活』!
その前に1期が「新編集版」として1時間枠で1クール作品として放送。
話数表示は、2016年版で表記します。
では、TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』16話の感想レビューをどうぞ。
次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。
第三章 「再来の王都」
2016年版 | 新編集版 | 各話感想 | 原作巻数 | 各話感想 |
第12話 | 7話 | 12話R | 第4巻 | |
第13話 | 13話R | |||
第14話 | 8話 | 14話R | 第5巻 | |
第15話 | 15話R | |||
第16話 | 9話 | 16話R | 第6巻 | |
第17話 | 17話R | |||
第18話 | 10話 | 18話R | ||
第19話 | 19話R | |||
第7巻 | ||||
第20話 | 11話 | 20話R | ||
第21話 | 21話R | |||
第22話 | 13話 | 22話R | ||
第8巻 | ||||
第23話 | 23話R | |||
第24話 | 14話 | 24話R | 第9巻 | |
第25話 | 25話R |
Contents
今回のあらすじ
再び「死に戻り」で王都へ戻ったスバル。
魔女教をどうにかしようと、顔見知りの有力者を頼るが、根拠も利もない話しには誰も耳を傾けてくれない。
せめて事が起きる前に、エミリア達を連れ出そうと、スバルはレムと共に再びロズワール領内へ向かう。
前話(15話)では、心が壊れ何もしなかったスバル。
今回は、ペテルギウスと言う明確に憎むべき相手を据えることを、行動の源泉とする。
だけど、魔女教が襲ってくるのは確定情報ではなく、「死に戻り」を他人に話せないスバルは信頼されない。
ましてや、クルシュを始め頼った有力者は、12話以降の無謀でみっともないスバルの振る舞いしか知らないのだ。
信用してくれと言うのが無理な話。
支援は諦め、スバルとレムだけでもと、屋敷へ向かうが、そこにも障害が・・・
今回も特に前半は見ていて辛いシーン・・・
だけど、ここで得た情報はきっと役に立つ。
今回描かれた事柄がどう活かせるのかを考えながら見ると楽しいかも(苦笑)
では、順を追って見ていきましょう。
「新編集版」で追加された箇所については、見出しの頭に記号を記載したので目安にして下さい。
- 新編集):「新編集版」で新たに追加されたシーンに関する記述
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感想レビュー 第16話「豚の欲望」
クルシュとの交渉・・・
スバルは魔女教に対抗するためクルシュに助けを請う。
クルシュは利することがない、そしてスバルの情報が不確かなことから、断る。
スバルの言っていることは交渉でも何でもなく、ただの懇願だ。
懇願でもクルシュなら助けてくれると考えていたのか?
クルシュが客人扱いしてくれるのは、エミリアとの契約。
それは1ターン目でスバルは聞いている。(14話)
あの時、スバルはクルシュに酷い言葉を投げておきながら忘れたのか?
クルシュとエミリアは、現在、王選候補のライバル同士。
得がなければ動くことなどできない。
スバルがクルシュに示した、助けてくれた時の見返り。
- エミリア陣営へ「貸し」を作れる
- エミリアが王選から脱落し、クルシュが王選を有利に戦える
②については、クルシュは今回手を貸そうと貸さまいと、エミリアは王選から脱落し結果は同じ。
クルシュの利にはならない。
①については、深掘りされないが、エミリア陣営からクルシュが欲しいものなどないということか?
いや、スバルは所詮一従者。
スバル相手に約束させても、意味がないと考えているのか。
魔女教の奴らなんか、あいつらなんか、みんなぶっ殺しちまえばいいんだ!
そうすれば全部全部丸く収まるんだよ!
by スバル『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
スバルは苛立ち、つい本音が出てしまう。
スバルの「死に戻り」を知らないクルシュが、ますます不信感を持つのも当然。
クルシュが兵を動かすということは、金もかかり兵の命も賭けるということ。
相手が魔女教なら今後の奴らの動きも考え覚悟して決断しなくてはならない。
それらを押さえ込むほどの理由が必要なのに、スバルが感情的になっては、返ってマイナスイメージ。
そして、スバルが言う「そうすれば全部全部丸く収まる」──
この言葉には、エミリアとの仲も含まれているものと感じました。
ここへ来て、エミリアとの信頼を取り戻すことに拘っていることに、スバルの本心が見えます。
つまりクルシュが結論づけたのは・・・
スバルは、魔女教が襲ってくるとの妄想を信じ込み、それに対処することでエミリアの信頼を取り戻そうと考えているのだ、という感じでしょうか。
なんとも、辛いシーン。
見ていられません・・・
だけど、これだけ無礼なスバルに対し、クルシュは交渉のアドバイスを与えている。
本来なら敵に塩を送る必要はないのに。
スバルはそのことにも気付かず、クルシュの屋敷を後にする・・・
責任者はエミリア!?
クルシュとのシーンで、一つ、面白い発見が。
自分の領地の危機をよその領主に丸投げするなど、王たる器、以前の問題だ。
-中略-
領地を守る力がないのはエミリアであり、無能さで民草を失うのもエミリアだ。
by クルシュ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
現状では、この国では、王選候補がそれぞれの後ろ盾のトップに立ち責任者。
ロズワール領内の責任者はエミリアと見られている、ということだ。
私はてっきりロズワールが領主であり、責任者。
エミリアは王選候補であって、それ以上でもそれ以下でもないと思ってました。
どうやら、王選候補者は何らかの役割を負ってないとダメなのか??
確かにエミリアは王選の勉強で忙しいと言っていた。
てっきり、王になってからを見据え、帝王学を学んでいるのだと思ってました。
ロズワールに替わって領内の政治を行っていたということでしょうか?
自分の領地を統治できない者に、国を任すわけにはいかないということですね。
この辺の所をスバルは全く理解していないので、片や個人レベル、片や国レベル、で話しをしているので、噛み合わないのです。
ロズワールは逗留?
ロズワール様は領内の関係者の所を訪問することになっていて、数日は逗留している予定で・・・
by レム『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
「逗留」(とうりゅう)
滞在。
旅先、訪問先に、ある期間とどまること。
ロズワールは、屋敷にはいないということ??
では、最初にすべきはロズワールに知らせることでは??
というツッコミは御法度か(苦笑)。
ハーフエルフであるエミリアが、王選の表舞台に出れば、このようなことは想像できたはず。
それに玉座の間での、スバルが出しゃばったときのロズワールの反応(13話)
ロズワールはこの後、何かが起きると予想していたから、スバルを王都へ連れてきたと思われます。
にも関わらず、ロズワール自身は屋敷を離れる・・・
魔獣の時と同様に、引き離されたのか、それともロズワールが意図的に・・・!?
その辺は、まだ不明、謎ですね。
ロズワールは、スバルを王都へ連れて行きたかった素振りが見えます。詳しくは13話のレビューをどうぞ。
プリシラとの交渉・・・
どうしても援軍が欲しいスバル。
翌日、レムは騎士団詰め所に、スバルはプリシラに協力をお願いする。
しかし、プリシラも考えが足りないと一蹴する。
スバルは、なぜプリシラを頼ったのか?
城内へ行くとき竜車で拾ってくれたから、助けてくれると思ったのか?
まさか、詰め所の前で、チンピラから助けたことを本当に貸しだと思っているのか?
プリシラがそんなことを思ってないのは、誰が見ても明らか。
もしくは”好戦的”に見えたので、魔女教退治に付き合ってくれると思ったのか?
いや、良い手が思いつかないので、やれることはやっておきたいと言った感じか。
なるほど、道化もここまでくれば、芸として極まったものじゃな。
なりふり構わずは結構。
じゃが、考えが足りなすぎる。助けようとして、味方を窮地に追いやり、敵に利する、始末に負えん。
by プリシラ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
プリシラは、スバルをあざ笑う。
スバルはやることなすこと、エミリアの為だと言って、エミリアをおとしめている。
玉座で出しゃばり、騎士への侮辱、ユリウスとの決闘・・・
その行動の延長だと、プリシラから見たら今回の行動も、同類というわけだ。
つまり、スバルの言動は信じるに値しない。
低レベルの戯れ言の扱い。
ただ、エミリアへの必死な忠誠心は感じ取ることができたので、「足を舐めろ」などとどこまで本気なのかを試したわけか。
貴様のそれは忠義でも忠誠心でもない。
もっと薄汚い犬のような依存と豚のような欲望じゃ。欲しがるだけの怠惰な豚め!
豚の欲望が最も醜い!by プリシラ『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
スバルは今回の事で何も努力をしていない、何の策も練ってない。
ただ、助けて欲しいと回っているのみ。
スバルを含むエミリア陣営は、一般市民ではない。
一つの国のような存在だ。
それが、ただ助けて欲しいとは、プリシラの逆鱗に触れるのも無理はない。
スバルはクルシュとの交渉で何も学んでないのだ・・・
アナスタシアとの交渉?
偶然であったアナスタシアにスバルはすがる。
が、偶然の出会いは、アナスタシアの仕込みだった。
アナスタシアは商売人。
どこかでお金の臭いがないか探っている。
スバルから大物商人のラッセル・フェローが出入りしていたことを聞き出される。
王都では鉄の価格が変動するほど、王都の内外から武器を集めているクルシュ。
アナスタシアは、そのクルシュが何をしているのか知りたかったのだ。
エミリアの周りは敵だらけ。
玉座での王選を見て、王選候補は曲者だらけだと見ていたはず。
なのに、スバルは不用意に人を信用しすぎる。
クルシュやプリシラから冷たい扱いをされて、なぜアナスタシアに心を許す?
ここでも、王選候補はスバルにヒントを与える。
アナスタシアは交渉事の基本を教える。
さっそく本題に入ろうとする。
自分の目的ばっかり優先やと相手は喜ばんよ。
交渉の基本は、どんだけ相手の懐に入れるか。
by アナスタシア『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
何の意味もないことなんて、この世のどっこにもないとウチは思うとるよ。
どこの誰から、どんな着想を得られるかなんて、分からんもん。
by アナスタシア『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
これは、この作品に対して、特に”この回”に対してのメタ的発言か(笑)。
交渉の秘訣は、交渉のテーブルに着く前にどれだけ準備できるかで決まる。
自分が知ってて、相手が欲しがるもんをぶら下げる。
欲しい欲しいばっかりのナツキ君に足らんのはそこやね。
by アナスタシア『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
最後のアドバイスは、クルシュやプリシラに使える考え。
#チトあからさますぎる気がしますけどね(笑)
さて、これら交渉事の基本をスバルは使いこなすことができるのかーー
できるよね?
ここまで、やられたのだから、見返すよね??
魔女教の対策!?
レムが騎士団詰め所に魔女教の動きを報告したが、対応はしてくれない。
魔女教はあちこちに出現する情報があったのだ・・・
似たような報告が、騎士団にいくつも上がっているみたいです。
魔女教は背景が不鮮明ですから、確かめようのない密告が後を絶たないらしくて・・・
by レム『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ16話
騎士団詰め所には、魔女教の動きがいくつも報告されているとのこと。
これは、いつものことなのか、偶然なのか?
それとも、本命であるエミリア襲撃を隠すための作戦なのか?
いずれにせよ、スバルのように「死に戻り」してない限り、どれが本当なのか分からないということだ。
クルシュも同様に魔女教の動きの情報は得ているが、スバルが場所と時間を限定しているのが解せないのだ。
だから、スバルは「妄言を本当と信じている」と断定されたわけか。
再びオットー
スバルは竜車を手に入れ、レムと屋敷へ向かう。
途中で、行商人達と出会い、全員と契約。
村人達が避難する足を確保したスバルは夜通し走り続けるが・・・
クルシュに断られ、プリシラに足蹴にされ、アナスタシアからは利用され、踏んだり蹴ったりのスバル。
王都では、なかなか竜車を確保できなかったが、途中で、行商人一行と契約成立。
王都で竜車を確保できなかったのに、行商人と契約できたのは、行商人は王都へ行く途中だったのか?
それとも、王都では荷物を運んでない行商人を探してたから見つからなかったか。
いずれにせよ、これで村人を避難させる足を確保し、ようやく一矢報いることができるのかと思いきや・・・
なんですか、この巨大な・・・鯨?
白い霧、鯨、と言えば以前レムが言っていた──
ダメなんです、街道に霧がかかってしまって、迂回する必要があります。
霧を生むのは”白鯨”です。
万が一、遭遇した場合、命がありません。
by レム『Re:ゼロから始める異世界生活』TVアニメ14話
白鯨。
その名の通り、白い鯨か。
ってか、デカすぎでしょう。
14話では、事前に霧がかかっているとの情報が入り、迂回した。
今回はなぜ情報を知り得なかった?
いや、途中までは問題なかったので、正に霧がかかり始めた初っ端に出会ってしまった、ということか。
1回目は霧が出た後(で迂回)、2回目は霧が出る前、3回目の今回は霧が生まれた瞬間に通ってしまったのです。
まさか、霧が出た後だと間に合わず、霧が出る前だと準備が間に合わず、準備をしているとこの白鯨イベントをクリアしなくてはならないルートか・・・
無理ゲーかよ・・・
第16話
「豚の欲望」
おわりに (アニメ『リゼロ』16話とは)
復讐心が全面に出ていたとは言え、今度こそ、少しは前向きなスバルが見れ、好転するのかと思いきや・・・
魔女教だけでも悩んでるのに、白鯨まで出てきて、こんなのも相手にしなくてならないとは、なかなかに、手強い・・・
そんな中、今回はいわゆる情報収集回。
スバルの逆転劇に繋がる要素が散りばめられている。
それを単純な情報収集回に見せないのが巧み!
見ていて辛いので、普通の情報収集に徹した捨てターンにしてくれた方が、精神的には良いのですが(苦笑)。
それが、『リゼロ』が一筋縄ではいかない作品である所以。
底が長ければ長い程、深ければ深いほど、抜けた後の空は青いはず!
以上、TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』16話の感想でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
17話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。
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良かったらご覧下さい。