バビロン

アニメ【バビロン】2話「標的」感想 突破口に見えたかの女性に逆にかき回される

バビロン 2話

こんばんは。時文です。
バビロン』2話を鑑賞しました。

レビュー作成時、原作未読

『バビロン』は地味で硬い検察もの、かつバディものかと思って見ていたのですが・・・
わずか1話で裏切られました。

では、TVアニメ『バビロン』2話の感想レビューをどうぞ。

次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。

バビロン (全12話)

話数 サブタイトル レビュー 原作巻数 ページ数 レビュー
第1章 「一滴の毒」
第1話 疑惑 1話R 1巻 136P 1巻R①
第2話 標的 本レビュー 93P 1巻R②
第3話 革命 3話R 83P 1巻R③
第2章 「選ばれた死」
第4話 追跡 4話R 2巻 128P 2巻R①
第5話 告白 5話R 49P 2巻R②
第6話 作戦 6話R 72P 2巻R③
第7話 最悪 7話R 53P 2巻R④
第3章 「曲がる世界」
第8話 希望 8話R 3巻 56P 3巻R①
第9話 連鎖 9話R 67P 3巻R②
第10話 決意 10話R 79P 3巻R③
第11話 開幕 11話R 93P 3巻R④
第12話 12話R 50P 3巻R⑤

今回のあらすじ

あらすじ

時代は現代、舞台は東京都西部。
第2の東京と位置付ける「新域」構想がある世界。

文緒の突然の自殺に納得できない正崎は、域長選挙絡みで殺されたのだと睨む。
正崎野丸の秘書・安納が連れてきた女性を参考人として事情聴取する。

前回は、突如相棒の自殺でエンディング。

見ている側もあまりに唐突で訳が分かりませんでした。
1話だったし、まだ名前もうろ覚えだったので、聞き間違えたのだろうと思ってたくらい、信じられなかった。

が、やはり、正崎の相棒の文緒。
明るい性格で、巨悪を倒すと意気込んでいた文緒。

てっきり、正崎と文緒のバディものになるのだと思っていたのに、1話にして崩れました。

だが、文緒が自殺するようなタイプでも状況でもなかったのは正崎が一番よく分かっている。

文緒を死に追い込んだ犯人を突き止めるために、正崎は、多摩東中央警察署の警部補・九字院と新聞記者の半田で捜査を進める。

では、順を追って見ていきましょう。

感想レビュー 第2話

アバンタイトル

文緒は正崎に尋ねる。
「正崎さんにとって、検事の仕事って何ですか?」

冒頭は、正崎の回想シーンから。

検事を目指していた文緒。
その文緒に答えたのは・・・

言うまでもない。

正義と人を守ることだ

by 特捜部検事 正崎善『バビロン』TVアニメ2話

決して格好をつけて言っているわけではなく、本心から正崎はそう考えている。

そんな正崎の前で、文緒は突然自殺をしたのだ。

文緒は検事について自分の考えを言わなかったが、同じようなことを目指していたのだろう。
それは、前話で女性がホテルに連れ込まれた時の言動を見ても明らか。

そんな文緒が突如自殺・・・

あまりに不自然だが、状況は完全に自殺であった・・・

Aパート

平松絵見子 事情聴取①

取調室。

正崎は参考人・平松絵見子の事情聴取をする。

いきなり始まる取り調べ。
どうやら売春をしていたと思われる女性を参考人として引っ張ってきたようだ。

普通、こういう場に連れて来られ、正崎のような威圧的な態度で事情聴取されると、萎縮してしまうもの。

だが、平松絵見子は堂々としているどころか、飄々(ひょうひょう)としている。
なんだか、調子が狂うが、正崎のスタイルは揺るがない。

文緒の現場検証

正崎は九字院と文緒の自殺現場の検証を振り返る。

状況的には自殺・・・

文緒が自殺する前に正崎に送ってきたメールは確かに「遺書」。
室内には荒らされた形跡はなく、文緒以外の指紋も一切なかった。

あの夜は、確かに文緒しかいないと断言できるようだ。

恐らく、監視カメラ等の映像もチェックしているのでしょう。

状況的には、文緒は自殺しかありえない結論に。

だが、正崎と九字院は「文緒は自殺するような男ではない」と断言

追っていた事件にヒントがあると、事件の解明を急ぐ。

女がいたマンションは野丸陣営ではない!?

文緒が突き止めた女性のマンションから捜査。

女がいた目黒のマンションの契約名義は野丸の対抗馬・齋開化(いつき かいか)の後援会だった・・・

女性を連れ出していた安納は、自明党幹事長の野丸の秘書。
ところが女性が住んでたマンションは、域長選挙”対抗馬”の齋開化陣営だった

候補者同士が繋がり、女性を囲い、性接待で選挙工作

背後にいる関係者はますます多くなっていく。
一体、何が起きているのか・・・

ここに犯罪があるのは確かで、文緒が消されたのも何かに近づいたからかもしれない。
だが、文緒を処分したとすると、検察側の存在を認識したとして、警戒されるかもしれない。

二人は別の方向から事件の真相を探る。

平松絵見子 事情聴取②

正崎の質問に、一見、素直に答えている平松絵見子。

正崎は動じないが、女性も動じない。
女性は本心から、なぜ自分に秘書・安納のことや、食事やマンションのことを尋ねるのかを分かってない様子。

なんとも、この女性。
一体何を考えているのか、天然なのか、演技しているのか・・・

いや、そんなのを通り越して、不気味な感じというか、何かヤバい雰囲気を感じてしまう。

声優さんの演技だけでなく、演出、間の取り方から怪しさプンプンなのである。

箱根ゴルフ会

新聞記者の半田が、情報を掴んでくる。

新域選挙の最中、自明党の支持母体である全医連(全日本医師連盟)と、民生党の支持母体である労連合(東京労連合)が仲良くゴルフをするという。

何かあると踏むが、ゴルフ場では近づけないので、宿泊先へ向かう正崎と半田。

聞き逃せないのは、この後の正崎と半田の会話。

正崎:やはり、腑に落ちない。
半田:文緒くんか?

正崎:なぜ、殺した
半田:口止めっちゃ、そうなんだろうが。やり方が軽率だな。

正崎:身内が殺されれば、こっちも黙っているわけがない。
半田:そうだな。メリットはない・・・

by 『バビロン』TVアニメ2話

自殺に見せかけているが、文緒の人となりを知っている人から見たら、明らかに他殺。

タイミングは事件と明らかに関係があると見られ軽率な方法。

「自殺にしか見えないやり方は見事」だが、結果、疑いの目を強めたことは愚策なのである

このアンバランスがどうも腑に落ちないのだ。

箱根 旅館

九字院が追っていた秘書・安納も箱根の旅館へ向かっていた。

線が繋がった──

自明党幹事長・野丸の秘書が、齋開化の後援会が援助している女性を連れて、自明党の支持母体である全医連と、民生党の支持母体である労連合の幹部がいる部屋へ行く。

性接待に繋がる、充分な状況証拠が揃った。

翌朝、旅館をチェックアウトする女性に任意同行してもらう。
この女性が冒頭から事情徴収している女性というわけだ。

この時、正崎が見せた身分証は文緒の物
女性の反応を見たかったのでしょうか?

Bパート

平松絵見子 事情聴取③

再び、事情聴取の場面。

3人と一緒にいたと認めた平松絵見子に、性的関係があったかどうかを問いただす。

つまり、女性が全医連と労連合の幹部3人と同じ部屋にいて、性的行為をさせられた証言を取れれば選挙工作の立件ができ、不可解な自殺事件の突破口になるというわけです。

だから、執拗に女性に名前を尋ねた
そして、肝心の性行為については・・・

この問いを想定していたのか、思いついたのか、女は「恋に落ちた」のなら問題ないのでは?と言い出す・・・

バビロン 2話

守永部長への報告

正崎は、自明党幹事長・野丸龍一郎が事件に関与していることを明らかにするには特捜部最大戦力で捜査しなくはならないと、守永部長へ訴える。

女を引っ張ってきてどうする気だ。
筋は立っとるのか?

by 特捜部 部長 守永泰孝『バビロン』TVアニメ2話

検察の捜査はよく「筋書きありき」と言われます。

集めた情報から、検察は事件の筋書きを想定し、その筋書きどおりなのかを証拠を集めていく捜査方法。

「筋書き」が正しければ、とても効率良く捜査が進められます。

守永部長が正崎に問いかけたのは、女性から得られる証言が「筋書き」を確実にする証拠となるのかということ。

立件したいのは「女性の売春」ではありません。
「売春の目的」=「選挙工作」

正崎は、自殺に見せかけた殺人事件は、選挙工作、それも複数の党が関係していると言う「筋書き」を描いているのです。

だから、選挙工作の道具に使われた女を突破口にして証拠を掴もうとしているわけです。

御前会議

「検察首脳会議」の通称。

政治家、官僚、財界人が関係する社会的に関心の高い重要案件について、法務省、検察庁の首脳が最終的な捜査方針を決定する会議。

さらに、野丸 自明党幹事長が主犯だと睨み、女の証言を得て、御前会議で特捜部最大戦力の協力を仰ごうとしているのです。

平松絵見子 事情聴取④

バビロン 2話

御前会議の前日。

平松絵見子から「自明党幹事長・野丸の秘書・安納から頼まれて売春した」証言を取ろうとしていた・・・

平松絵見子は調書にサインする代わりに、正崎のことを知りたいと言い出す・・・

いよいよ、平松絵見子の本領発揮か。

正直、検察官の正崎はかなり威圧的
その正崎の事情聴取に対し、女性は一切憶せず堂々と、それどころか正崎達を手玉に取っている。

ただ売春するためにマンションに囲われていた女性、ではない不気味さを感じる。

正崎との問答でますますこの女が何を考えているのか分からなくなる。
何が目的でこのような質問をするのか・・・

単純に正崎に興味を持ち、もっと知りたいと考えているだけ?
別の意図がある?

ねえ、正崎さん。

正義って、何かしら?

by 参考人 平松絵見子『バビロン』TVアニメ2話

この質問に正崎がどう答えたのか、アニメでは示されない。

だが、ここまで正崎は女性の質問に答えた。
約束通り、調書に女性のサインをもらえたのだろうか?
御前会議に挑む正崎の無念さからみると、サインはもらえなかったようだ。

ああ、そうか──

サインをもらうため、これまでの調書を印刷して持ってくるために、正崎が取調室を出た隙に女性は抜け出したのだ・・・

では、女性は最初からサインをする気はなかったのか。
それとも、正崎が部屋を離れたときに、逃げるチャンスが訪れたのか。

一つ目だと、実は、女性はいつでも抜け出せたことになる。

それでも、抜け出さずにいた理由は・・・

現段階では何も分からない。
なんとも不気味で後味の悪い感じである・・・

平松絵見子 消える

正崎が取調室に戻ると、そこに平松絵見子の姿はなかった。

奥田は「帰りました」と言う・・・

一体、どうやって、抜け出したのか・・・
何がなんだか分からない・・・

御前会議

御前会議。

正崎が捜査状況を説明しようとした矢先、そこへ現れたのは・・・

自明党幹事長・野丸の不正に関する捜査状況を説明する御前会議に、その野丸本人が現れた。

しかも、出席していた首脳陣や、上司の守永部長は顔色一つ変えない。
事前に知っていたということだ。

正崎は、はめられたのか?

いや、はめるにしては、やり方が芝居がかっている。
御前会議にかけさせなければ良いだけで、わざわざ首脳を巻き込む必要性がない。

大体、野丸と特捜が繋がっているなら、捜査を止めれば良いだけのことなのだから・・・

事件はまだまだ輪郭すら見せてないようだ・・・

おわりに (アニメ『バビロン』2話とは)

唐突に始まった、平松絵見子の事情聴取。
2話はこの女性の印象が強いエピソードでした。

政治汚職や、自殺に見せかけた殺人事件を追っているのに、到底主犯ではない女性の事情聴取の場面を延々と流すのは、かなりバランスが悪いと思うのですが・・・

時間軸を変えて、事情聴取と箱根での任意同行に至る経緯を流すのは、視聴者を飽きさせないためか。

逆に、それだけこの女性の証言、いやこの女性そのものが重要だと言う事か。
なんとも今だ後味の悪い、スッキリしない展開。

何にせよ、『バビロン』は原作小説1巻を1~3話でアニメ化。
2話までで視聴を止めるのではなく、3話まで一気に見ることをオススメします。

以上、TVアニメ『バビロン』2話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

3話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。

きょうのひとこと

既に気味の悪い「奇妙な書類」が空気・・・

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