アニメ【バビロン】5話「告白」感想 曲世愛の中学時代の魔性ぶり、そしてラストはまさかの本人登場!

バビロン 5話

こんばんは。時文(@toki23_a)です。
TVアニメ『バビロン』第5話「告白」を鑑賞しました。

前回4話からスタートした新章。

刻々と迫る新域域議選挙。
決定打は見つからないまでも、少しずつ集まる情報。

今回は、曲世愛の過去が印象的。

では、TVアニメ『バビロン』5話の感想レビューをどうぞ。

今話の原作

本レビューの方針

本レビューは、次話以降のネタバレはありません。

アニメ鑑賞後の感想

原作小説を読み
知り得た情報を加味して「解説・考察」

私は原作小説未読です。
アニメ鑑賞後、アニメ化済み時点までの部分を読み、レビューを作成しています。

よって・・・次話以降のネタバレはなしなのでご安心ください

作品レビュー 一覧

バビロン (全12話)各話リスト
話数サブタイトル原作巻数ページ数原作R
第1章 「一滴の毒」
第1話疑惑1巻136P1巻①
第2話標的93P1巻②
第3話革命83P1巻③
第2章 「選ばれた死」
第4話追跡2巻128P2巻①
第5話告白49P2巻②
第6話作戦72P2巻③
第7話最悪53P2巻④
第3章 「曲がる世界」
第8話希望3巻56P※3巻①
第9話連鎖67P3巻②
第10話決意79P3巻③
第11話開幕93P3巻④
第12話50P3巻⑤

話数:リンクは各話レビューへ
原作R:リンクは各原作レビューへ

※:8話前半は先の部分が元ネタ。そのページ数(7P)を含む

バビロン 感想レビュー(全話総括)
話数レビュー
全体【ネタバレあり】感想レビュー
目次

今回のあらすじ

今話あらすじ

新域域長・は「自殺法」の是非を問う新域域議選挙を発表。

正崎文緒奥田を自殺に追いやった曲世愛が、今回の64人の自殺にも関係していると睨む。
曲世の素性を知るために、中学生時代にカウンセリングした彼女の叔父を訪ねる。

そこで語られたのは、他人に影響を及ぼすほどの曲世愛の魅惑だった。

叔父から語られる曲世愛の異常なほどの魅惑。
なんだか気味が悪いというか、気持ち悪い・・・

他人を自殺に追い込む位だからこれくらいの影響力がないと不可能か。

気味の悪い事実以外は、地味な展開・・・と思っていたら最後に当の本人が登場!
瀬黒との無言の連携が素晴らしい!

だけど、曲世の暴走は止まらない。

やはりこの女は悪だ!!

では、順を追って見ていきましょう。

感想レビュー 第5話「告白」

アバンタイトル

あらすじ

正崎と瀬黒は、曲世愛の中学生時代の担当医で叔父の坂部 蔵主(さかべ くらうず)に会いに京都へ向かっていた。

瀬黒は人を虜にする女の存在など信じていなかった・・・

正崎は守永部長から、曲世が財界の重要人物を取り込んでいたことを聞いていた。

仮に、男を虜にすることが真実だとしても。
自殺を考えてない男に、自ら”喜んで”自殺したいと思わせることができるのか?

それも、奥田は1時間程度、文緒は15分程度で!
そして、64人もの大量の人たちを!
#加えて言うと、64人の中には女性もいた

だが、事実を検証すると──

因幡は自殺前夜に、単独の曲世愛と会っている。
文緒も張り込み途中で、曲世愛と会ったと推測でき、その後仕事を放り出して自殺。
奥田も取調室で、曲世愛と二人となり、彼女を帰した時からおかしくなっていた。

これらを総合すると、曲世愛が自殺になんらかの関係をしているとしか考えられないのだ。

瀬黒は、正崎の考えを馬鹿げていると言う。

瀬黒は、組織の幹部を虜にしたのは、性的関係が手段だと考えてます。
それも一度や、二度ではなくて、と考えているのかも。

だから、奥田や文緒と、たった一度限りの短い時間でなんて不可能だし、ましてや64人を相手にあり得ないだろうと。

瀬黒が馬鹿げている考えるのは当然ですね。

Aパート

曲世愛と「話をする」だけで「犯された」と言う生徒が7人・・・

バビロン 5話
TVアニメ『バビロン』公式HP「STORY第5話」より引用
あらすじ

場所は京都の山科。
曲世愛の父の弟で、彼女の叔父にあたる精神科医・坂部に、曲世愛について聞く。

曲世愛が栃木で同居していた家族は全員他界。(4話 筒井警部補の報告より)

そして、叔父の坂部から語られたのは、曲世愛は養子。

曲世の出生に秘密があるのか?生みの親に何かあるのか?
家族が全員他界しているのもなんだか不気味。

気になりますね。

私が愛に初めて会ったのは、あの子が7歳のころ。

あの頃から、片鱗は見せていた

by 精神科医 坂部蔵主『バビロン』TVアニメ5話

7歳の頃に見せた「片鱗」。
話の流れから、小学1年生の頃から、魔性の魅惑を持っていたと推測されます。

バビロン

坂部は曲世愛が中学生の時に起こした事件について語り出す。

兄と中学の教師から、曲世と数人の男子生徒の精神診断を依頼された。

中学三年生の男子生徒7人は一様に全般性不安障害を患っていた。
「愛が怖い」「愛に酷いことをされた」「愛に犯された」と言うのだ。

しかし、そんな事実はなかった。
曲世は男子生徒に触れた事実さえなかった。

生徒7人は全員「愛と話をした」ただそれだけだった・・・

「話をする」
それだけで人を惑わす。

正崎は「意味が分からない」と真っ向否定する。
が、それが事実なら、今までの自殺について、全て説明できると思うのだが・・・

気味が悪いというより、キモい・・・

バビロン 5話
TVアニメ『バビロン』公式HP「STORY第5話」より引用
あらすじ

坂部は曲世愛の診療を始めた。
坂部は、2、3年ぶりに曲世愛を見て、男子生徒達が何を言わんとしていたのか一瞬で理解した──

15歳の姪に対して坂部は欲情した。

生徒達はなぜ「犯された」と言ったのか?

それは15歳の愛が、過度に、過当に、限度を超えて魅惑的であったからだ。

それは身体的なものだけではない。
声、仕草、目つき、それらが本人の意志とは関係なく、付けすぎた香水の香りのように、むやみに撒き散らされていた

いやぁ、香水なんて程度のものじゃない。
あれは、拡声器だ。

耳元で拡声器を使って、怒鳴り散らされるように、愛が無理やり入ってくる。
自分の中に入ってくる。

それは、正に「強姦だ」。

by 精神科医 坂部蔵主『バビロン』TVアニメ5話

なんとも、自分勝手な解釈だと思うのは私だけでしょうか。

要は、15歳の女の子に欲情して、それが相手のせいだと言っているに過ぎない。
坂部の発言に気味が悪いし、気持ち悪い・・・(苦笑)

更に、この男は、本来やるべき治療をせず、自ら曲世に会い続けたいという一心でカウンセリングを続ける。

親族として、この時、正しく治療をしていたら・・・

一つ重要な点は、ここでも善と悪の話が出てくること。

坂部は曲世に対して法を犯してはいない。
が、曲世の誘いに乗り、姪御に対し欲情してしまったことを罪悪と認め、病院を畳んだのです。

曲世が影響力を持っているのは確実だが、保留!?

あらすじ

曲世愛は性的に人を惑わすことができるのは真実。
だが、正崎は曲世を追うことは一旦保留する・・・

坂部への聞き取りで、正崎は、曲世がなんらかの、性的なある種の影響力を持っているのは間違いない、と断定する。

が、曲世を追うことを一旦保留のはなぜでしょう。

曲世の秘密を追うことが、大勢を自殺させている手段の対策に繋がると思うのですが。

曲世と目を合わせると惑わされるなら、目を見なければ良い。
曲世の声に力があるなら、聞かなければ良い。
フェロモンと言った香りも同様。

分かっていれば防ぎようがありそうだが、曲世は全身から撒き散らしているというのだ。

専門家である医者や教師がさじを投げた曲世を、正崎が追っても理解できない。
これ以上、深掘りしても、得るものはないとの判断か。

ならばなぜ正崎は長時間曲世と一緒にいて、影響を受けなかったのか?
男子生徒7人が影響を受けたが、他の生徒は受けなかったのか?

その違いを探れば、影響を受ける受けないに何か条件があるのではないか?

もっと曲世を追求して欲しいと思うのだが、今は新域議員選挙が迫り、齋確保に全力を挙げるという判断なのでしょう。

Bパート

64人は庁舎へ現地集合していた・・・

バビロン 5話
TVアニメ『バビロン』公式HP「STORY第5話」より引用
あらすじ

域議選挙まであと3日。

庁舎から飛び降りた64人の当日の居場所が分かった。
10km圏内にいたのは確かだが、同じ場所に集まった形跡はなく、庁舎へ現地集合していた。

新域庁舎はまだ稼働していないので、新域庁舎へ来る用事はない。
64人が新域庁舎へ行ったのは飛び降りるため。

つまり新域庁舎へ行く前に、自殺を決断させられたはず。

ところが、64人に共通点はなく、事前に集まった形跡もない・・・
が、当日10km圏内に集まっていたというのが、正崎には引っかかるのです。

剣道で体を動かし頭をスッキリさせる

バビロン 5話
TVアニメ『バビロン』公式HP「STORY第5話」より引用
あらすじ

正崎と寅尾は、無心で竹刀を交わす。
そこへ瀬黒も加わる。

私はよくない仕事を要求されていると思っていました。
裏の新域構想という陰謀の一部に加えられたのだと。

その一端をなす特捜部検事の立会事務官として、自分も違法行為に荷担しなければならないのだと思いました。

でも今は・・・
違うのかもしれない、と感じています

by 特捜部 検察事務官 瀬黒陽麻『バビロン』TVアニメ5話

ようやく、瀬黒の本音が聞けましたね。

裏の新域構想という陰謀に参加させられ、憤っていた。
が、悪と思っていた、正崎や周囲の人間の行動や言動は決して悪意があると思えない。

瀬黒は潔癖だが、頭は良い。
10日間ほど正崎と共に行動し、自分の中の認識を変えようとしているのです。

正義とはなんなのか。
俺にはそれがまだ分からない。

これが善で、これが悪だと言えるだけの根拠にたどり着けていない。

だが、分かっていないはずなのに、それでも正しいと信じていることがある。

「正しいとは何か」を考え続けることだ。

たとえいつか答えにたどり着いたとしても、そこで考えるのを止めないことだ。
正義とは何かを掴んだと思った後も、正義とは何かをずっと、永遠に問い続けることだ。

正義というのは、きっとそういうものなんだ。

by 特捜部検事 正崎善『バビロン』TVアニメ5話

取調室で曲世に「正義って何かしら?」と問われ、答えられなかった正崎(2話)。

法を犯すのは悪。
では、法を犯してない齋は悪ではない?

法を破り、新域構想を進める野丸は悪?
法を犯し、情報を集め、捜査を進める正崎は悪?

精神科医の坂部は曲世愛に対して、法は犯してない。
が、自分は罪を犯したとして縁もゆかりもない京都へ。

「正義」「善と悪」は、人それぞれ違うのかもしれないですね。

公開討論の申し出

あらすじ

齋は声明を発表。

域議選挙の前日に、公開討論を行おうという申し出る。
討論で「自殺法」を議論しようと言うのだ。

公開討論へ参加するということは、テレビ局へ齋本人が来るということ。

特別捜査班は、ここで齋を確保したいと考える。
が、齋を罪に問う罪状の根拠がない。

正崎は、捜索班を2名に縮小し、殆ど全員約20名を罪状班に。
残り2日間で、自殺教唆の証拠を集めることとする。

残り48時間でなんとかするという士気が高まったその時・・・
一本の電話が・・・

曲世愛 登場!

あらすじ

曲世の行方を追っていた筒井警部補のスマホから正崎に掛かってきた電話の主は曲世愛、その人だった。

曲世は正崎にロールプレイングゲームの話をしだす・・・

ゲームの中で、私は勇者になります。

魔王に支配された世界で、勇者はほんの数人の仲間と共に、時には一人きりで魔王の軍勢に立ち向かうの。

世界を救い、人々を幸せにするその為に。

なのに、支配された民衆は誰一人として魔王に立ち向かおうとしない。

勇者は世界を救うために、命がけで戦っているのに。

それでも勇者は世界を救うの。
誰も助けてくれなくても、誰も分かってくれなくても、ただ人間の幸せのために

正崎さん。
そういう者に私はなりたいの。

by 曲世愛『バビロン』TVアニメ5話

この発言内容が、曲世と齋が行っていることを指すというのなら・・・

曲世は「人間の幸せ」のため。
つまり「正しい」ことをしているつもりなのか。

100歩譲って、齋が言う「自殺法」は「安楽死」と解釈するなら分からなくはない。

が、齋が言っているのは健康な人でも自殺する権限があるという。
曲世がやったのは、自殺する気がない人を自殺させたのだ。

確かに曲世に惑わされ自殺した人々は、満足そうな顔をしていた。
今回の筒井警部補も、笑っていた・・・

まさか、曲世は自殺することが、人間にとって幸せな世界だと言うのか・・・
そんなバカな事がまかり通って良いはずがない・・・

おわりに (アニメ『バビロン』5話とは)

今回は、全編「曲世愛」回でした。

写真だけとは言え小学生時代。
中学生時代の不可思議な事件と魔性ぶり。

筒井警部補を黙って自殺させればいいのに、わざわざ正崎に電話する神経。

腹立たしい女だが、物語的には曲世が出ると盛り上がる。
曲世は、男を惑わす女。
正崎にとって(私にとっても)、神経を逆なでする女。

が、無性に見たくなるのも確か。
この女の行動は不愉快で意図が読めず不可解。

だけど、精神科医の坂部とは別の意味で、女の一挙手一投足に目が釘付けになる。

ああ、早く対処して欲しいのに、女の出番を期待してしまう。
あれ?これって私もすっかり曲世の魅惑に取り付かれているのでしょうか??

怖い怖い。

以上、TVアニメ『バビロン』5話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

6話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。

きょうのひとこと

悪女は人を魅了する

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