バビロン

アニメ【バビロン】7話「最悪」感想 齋の子供を救う感動話から一転、地獄絵図・・・

バビロン 7話

こんばんは。時文です。
バビロン』7話を鑑賞しました。

レビュー作成時、原作未読

野丸の切り札が逆に齋の後押しとなる大逆転劇を見せた公開討論。

が、そんな政治劇を見せた後の展開が・・・
まさにサブタイトル通り「最悪」・・・

曲世の影響は屈強な男達をも易々と懐柔していったのです。

では、TVアニメ『バビロン』7話の感想レビューをどうぞ。

次話以降のネタバレは「なし」なので、ご安心を。

バビロン (全12話)

話数 サブタイトル レビュー 原作巻数 ページ数 レビュー
第1章 「一滴の毒」
第1話 疑惑 1話R 1巻 136P 1巻R①
第2話 標的 2話R 93P 1巻R②
第3話 革命 3話R 83P 1巻R③
第2章 「選ばれた死」
第4話 追跡 4話R 2巻 128P 2巻R①
第5話 告白 5話R 49P 2巻R②
第6話 作戦 6話R 72P 2巻R③
第7話 最悪 本レビュー 53P 2巻R④
第3章 「曲がる世界」
第8話 希望 8話R 3巻 56P 3巻R①
第9話 連鎖 9話R 67P 3巻R②
第10話 決意 10話R 79P 3巻R③
第11話 開幕 11話R 93P 3巻R④
第12話 12話R 50P 3巻R⑤

今回のあらすじ

あらすじ

域議選挙前日、「自殺法」の是非を問う、公開討論会を実施。

野丸は、父親の自殺を止めて欲しいと願う少年を登場させ、国民の感情に訴えかけた。
が、その父親とは、新域域長・齋開化その人だった・・・

は心臓病の子供に、心臓を提供するために自殺するのだという。
流れは「自殺法」肯定となった。

正崎は、計画通りの拉致を決行する。
が、しばらくすると各班との連絡が途絶えていった・・・

サブタイトル通り「最悪」の7話。

齋逮捕に向け、強引で法律違反だが、これ以上の被害を止める為には致し方なしと、拉致という手段を選択。

ようやく、正崎側が有効な攻めの一手を打てるのかと思ったら、あざ笑うかのような反撃。
この惨劇を、曲世は元々考えていたことなのか、それとも拉致がキッカケとなったのか・・・

では、順を追って見ていきましょう。

感想レビュー 第7話「最悪」

アバンタイトル

齋は子供に心臓を提供するために自殺を計画

野丸が連れてきた、父親の自殺を止めて欲しいと願う子供は、齋の子供・齋太陽だった。

齋は心臓病を患う息子のために自殺をしようとしているのだ。

齋が自殺をする理由は、息子に自分の心臓を提供するためだった。

私は最初、お前に心臓を渡そうと考えた。
けれど今の世界では、自殺した私の心臓をお前にあげることは、禁止されている

日本でも世界の国々でもダメなんだ。

でも私は、それができる方がいいと思う

by 新域域長 齋開化『バビロン』TVアニメ7話

現行法では、自殺した人の心臓を他人に提供できない。
これは自殺を抑えるための処置と言える。

他人を助けるためとは言え、自分の命を粗末に扱ってはいけない、という考えの元なりたっている。
人の命は平等だという考えだ。

一方で、移植しか助かる道のない人々を助けたい気持ちも理解できる。
それが我が子となったら当然だ。

非常にデリケートな所へ話を持っていきました。
とても考えさせられます。

齋の行動に一切無駄はない

齋は、野丸が自分の息子を選挙へ取り込むのを読んでいたようだ。
野丸は、完全に齋の罠にかかったのだ

齋は、最初からこの流れを作るために、周到に準備をしていた。
一気に逆転する、野丸の性格を読んだ、抜け目ないシナリオを立てていたのだ。

齋は「一切無駄な行動はしない男」

アニメ3話

地元トップの高校から、東京の名門大学へ進学後、イギリスの大学院に入学。
市議で経験を積んで、30歳の若さで域長就任。

行動に一切無駄がない

by 新聞記者 半田有吉『バビロン』TVアニメ3話

「行動に一切無駄がない」とは、無駄な勝負は一切しないということ

「自殺法」を施行したのは、いずれ世論を味方につける自信があったから。
域議選挙を大々的に公布し、オープンにしたのは、選挙で勝てる見込みがあったから。
公開討論を申し出たのは、「自殺法」肯定の流れを作る仕掛けがあったから。

行き当たりばったりでも、無謀でもない。
逆風の状況下でも、勝負に勝つ見通しがあったから行動に移しているのです。

齋は善人か悪人か

では、そこまでして「自殺法」を施行させたい目的は?

本当に、息子のためなのか?
仮に「息子のため」が本当だとしよう。

息子の年齢ははっきり示されてないが、齋が市議時代の子供と思われる。

子供の心臓の病について分かっても打てる手立てがない。
そこで自分の心臓を提供できるよう、域法を施行できる強力な権限を持つ新域を目指したということなのか・・・

そこだけ捉えると美談に聞こえるが、それとは別に不気味さを感じずにはいられない

子供を政治に利用

一つが、子供を持ち出したことだ。

齋は、野丸が自分の子供を連れ出せるよう周到に準備をしていた。

その根拠は、子供が、父親が齋だということを隠していた。
齋は新域では渦中の人。
子供とは言え、知らないわけはない。

それと、「齋」という名字は珍しいから、子供の本名を聞けば引っかかるはず。
野丸陣営には、本名すら隠していたのかも。

ということは、母親と一緒に計画していたということ。
#まあ、曲世が母親というのも本当かどうか怪しいですが・・・

つまり、最初から息子を政治に利用することを想定していたのです。

野丸同様、選挙で一番効果的なのは、国民の感情に訴えかけること。
中でも子供の涙は一番の武器になると見込んでいたのだ。
皮肉だが、さすが野丸が育てただけあると言ったところか。

何が言いたいのかと言うと、息子に心臓を与えるのが目的ならば、こんな大それたことをやる必要はない

極端な話、誰かに殺してもらうなり、事故を装って死ねば良いのです。
そのほうが、よほど手っ取り早く、成功する確率も高いです。

わざわざ新域構想に参加し、自ら域長となり、世間の反対を押し切って「自殺法」を施行する。

そこまでのエネルギーをかけるのは「他に目的があるのでは?」と思ってしまうのです。

つまり、別の目的があって「自殺法」を成立させたかった。
そのために、自分の息子を利用したのではないか?という推測が浮かび上がってくるのです。

曲世は確実に悪

もう一つ不気味に感じる要因は曲世がやっていること。

齋の言葉通り、移植しか助かる手段のない大勢の人の為に「自殺法」を考えているのであれば、64人の死はどんな意味があったと言うのか。

因幡や文緒の死はなんだったのか。

考えられるのは、64人の死を、自殺の呼び水にすること。
これだけ自殺したい人がいるのだとアピールするためだ。
だから、「自殺」を法でコントロールしないとダメだと言う世論を作るため。

もう一つは、齋の子供の病気治療には時間がない場合。
悠長に段階を踏んでいる場合ではない。
だから、世論を早急に起こすために、大それた事をしたのか。

そうだとしても、強制的に自殺をさせたのは、実質殺人で、許せることではない。
「自殺法」で人の死の権利がどうのと言っても、かたや殺人をする。

命を軽んじている齋開化は、やはり悪なのだ。

Aパート

妻子がいたため2班に

正崎は予定通り「拉致計画」を実行する。
当初計画にはなかった妻子は、別班として別ルートを使う。

齋の妻子がスタジオに来たので、護衛の対象が3人になってしまった。
妻子は拉致する必要ない。

齋と妻子の護衛を二組に分け、「妻子班」として九字院を付ける。

九字院が付いた、妻子班の経路も知りたかったですね。

齋「拉致計画」開始!

公開討論生放送が終了。

齋の妻子は「妻子班」とし、齋一人を警護し、拉致する計画が開始。

拉致計画とは、どのタイミングで、どのようにして実行する計画だったのか。

説明がなかったのは残念。
テレビ局の内部で拉致する予定だったのか、外へ出て車に連れ込む予定だったのか。

どこまで連れて行けば計画が成功したのかが不明だったので、どれだけ計画が順調だったのかも味わえなかった。

が、そんなことは関係ないほど、初期の段階から計画は狂い始めていたということか・・・

  • 護衛班:齋を護衛する寅尾管理官
  • 妻子班:齋の妻子を護衛する九字院
  • 経路警備1~9:地図の緑印を警備

経路警備1、経路警備2を護衛班(齋)が通過。
ここまでは順調。

こちら、護衛班、確認をお願いします。
予定経路内で何か騒ぎが起きています。

館内北側、小スタジオ方面の廊下辺りで破裂音か発砲音のような音を確認しましたが、詳しくは分かりません。

by 警視庁管理官 寅尾太隈『バビロン』TVアニメ7話

ここで聞こえた音が、九字院が自分の足に発砲した音なのでしょう。

つまり、スタジオを出てすぐに曲世は行動を起こしていたのです。

曲世は最初からこのようなことを考えていたのでしょうか、それとも拉致に気付いて行動したのでしょうか・・・

突如、半分以上の警護班と連絡が取れなくなった・・・

館内北側で騒ぎがあったようだが、護衛班(齋)は進行を進める。

経路警備5を護衛班(齋)が通過。
しかし騒ぎの報告がない。

正崎は経路警備に連絡を取ろうとするが、経路警備1~5、および妻子班との連絡が途絶えた・・・

何かが起きている・・・

瀬黒が確認に行くと言う。

危険な匂いがする。
普通なら、男の正崎が行くべきだと思うのだが、正崎は指揮官。
指揮を離れるわけにはいかないということか。

そして、瀬黒は剣道4段。
正崎より瀬黒の方が強いのだ。

九字院までもが曲世の魅惑に・・・

瀬黒が警護班に到着。
ここまでの経路も、警護班も問題なし。

その時、正崎の前に、妻子班の九字院が現れる・・・

九字院が曲世の術中に落ちていたのだ。
まともでいられないと悟った九字院は咄嗟に銃で自分の足を撃ったのだった。

九字院は必死に正崎に伝える。
「逃げるんですよ・・・二度と関わっちゃいけねぇ・・・」

まるでホラー映画のような展開。
何か得体の知れない怪物が近づいている。

とても人間が太刀打ちできる相手ではない。
九字院は必死にそれを訴える。

九字院は優秀な男。
決して誇張ではないのだろう、正崎を他の仲間を心配して力を振り絞って忠告に来たのだ・・・

曲世は九字院に何をしたのか?

曲世は九字院の耳元で話しただけだと言うのだ。
それだけで変になってしまったのだ・・・

なにせ正崎さんは、私の数少ない貴重な友達なもんでね・・・

by 多摩東中央警察署 警部補 九字院偲『バビロン』TVアニメ7話

九字院は正崎に対して「正崎さん、友達少ないでしょうから(4話)」と言っていた。
が、九字院自身にとっても正崎は数少ない友だったのだ・・・

Bパート

曲世は耳元で囁くだけで自殺をさせることができる?

九字院の必死の証言により曲世が他人を自殺に追いやる方法が分かった。
信じられないが「耳元で話すだけで、自殺したくなる」というのだ。

64人の飛び降り自殺は、たまたま道をすれ違った人に、曲世が囁き続けたというのか・・・

曲世は・・・人間なのか?

正崎と同じく、もう曲世という女が訳が分からない。
ただ、恐ろしい、近づいてはいけないことだけは分かる。

正崎は警護班、経路警備を呼び出すが誰も応答しない。
そこへ、瀬黒の通信が・・・

私には、なぜ管理官たちが普通に話していられるのか分かりません。

あんな・・・あんな・・・禍々しい・・・

by 検察事務官 瀬黒陽麻『バビロン』TVアニメ7話

正崎は逃げろと言うが、瀬黒の正義感が逃げることを許さなかった・・・

瀬黒は確かに強いかもしれない。
だけどそれは同じルールで戦った場合だ。

瀬黒と正崎が剣道で汗を流すシーン。(5話)
あれは正崎と打ち解け、本音を吐露するためのシーンだと思ってました。

瀬黒は正義感があり正崎よりも強いと印象づけるための伏線でもあったのですね。

アニメ5話
バビロン 5話

悔やまれるのが、ここでの判断。

まず九字院が無線を取られていたと言ってたので、曲世には無線の会話は筒抜け。
隠れていることも聞かれていたのでは?

通常、敵に無線を取られた場合、予め決められた周波数へ変更する。
もしくは敵に聞かれていることを前提に会話をするべき。

曲世に気付かれなければ、瀬黒は逃げられたかも、正崎が来るまで待てたかも・・・

全員自殺・・・

正崎が警護班の所へ到着すると、そこは死体の山だった・・・

後の正崎の取り調べ時の話によると瀬黒を除く、元特別捜査班全員が自殺していた。
争った形跡はなく、遺体から硝煙反応も出ている。
遺書の筆跡も本人達の物と一致。

集団自殺と片付けられた・・・

いくら正崎が主張をしても、他の警察や検察には理解してもらえない。
正崎ですら目の前で九字院が自殺するまで信じれなかったのだ。
事件を見てない者が理解しようもない・・・

なんともやるせない・・・

とうとう瀬黒までも・・・

瀬黒は自殺してないということは、拉致されたということ。
何か目的があって瀬黒を拉致したのだ。

その目的を探り、先にこちらで救出するのだ。

その願いも虚しく、曲世は瀬黒に手をかける・・・

ごめんなさい。
あまりここは詳しく書きたくないです・・・

曲世が言うセリフに何か意図があるのかもしれません。
が、マトモに頭に入ってきません・・・

このシーンを見ると、思考が止まってしまう。

ストーリー上言えるのは、なぜ曲世は他人を自殺させることができるのに、自ら殺人を行ったのか。
なぜ、正崎に見せつけたのか?

今まで、曲世がやってきたのは、殺人。
だが、その場を見てなければ、完璧な自殺であり、因果関係は証明できない。

なのに、その手法を捨てて、殺人を犯した。

瀬黒には効かなかった?
ここまでではまだ何も分かりません。

でも私も分かってます
正しくない」って。

ね、私たち思っていることは全く同じなの。

-中略-

私、悪人なんです。
私たちの違いって、本当にそれだけだと思うんですよ。

-中略-

「良い事」が好きな人と「悪い事」が好きな人
違いはそれだけ、たったそれだけ。

-中略-

悪には意味があるわ。

-中略-

悪ってなんなのかを全くご存知ないんでしょ?
だから今日考えてみて下さい。

悪と生まれて初めて真剣に向き合ってみて下さい。
私もできる限りのお手伝いをしますから。

-中略-

なぜ人を殺すのは悪いことなのかしら、なぜ人を生かすことは良いことのなかしら。

-中略-

悪いって、何?
悪って何かしら?

by 曲世愛『バビロン』TVアニメ7話

あまり頭が動きませんが、言葉通り受け取るなら、曲世は「悪い事」が好き。
だから、正しくない、悪いことと分かっていても、悪いことをしたくなる。

それが悪いこと?ということか。

それは、曲世から見たら、当然のこと。
それは、価値観の違いだと言うのだ。

これまでの曲世は特殊な力を使って自殺させ、法的に問われない方法を取ってきた。

が、我慢していただけなのか、間接的な殺人では飽きてきたのか、直接的な殺人(悪いこと)をしたくなったということか?

だって「悪いこと」が好きだから・・・

何がなんだか分からない・・・

おわりに (アニメ『バビロン』7話とは)

なんとも後味の悪い第2章最終話の7話。

一体何が悪かったのか・・・

野丸が齋の子供を連れてくることは読んでたと思われる。
だが、拉致計画まで読んでいたのか?

拉致しようとしなければ、このような悲劇は起きなかったのか?

大体、齋が唱えていることと、曲世のやっていることはまるで違う。
本当にヤバいのは曲世。

だが、曲世は齋がコントロールしているのか?
それとも、曲世が齋を惑わしているのか・・・

まだまだ謎は多く、正崎は齋にも曲世にも一向に近づけてない・・・

それどころか、多くの優秀な仲間を失ってしまった・・・

一方で、齋は移植でしか助からない人々への救いの選択肢を増やした。

一体、齋開化は、善人なのか、悪党なのか・・・

以上、TVアニメ『バビロン』7話のレビューでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

8話のレビューも書いているので良かったご覧下さい。
ではでは。

きょうのひとこと

まさかオカルトにならないよね?

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